学級図書に最適!道徳授業で活用できる児童書6選
低学年の教室にそろえておくのにぴったりな本を、児童書専門店「こどもの広場」代表の横山眞佐子さんが選んでくれました。子どもが気軽に手に取って読める学級図書を、道徳の授業で取り上げることもできます。今回は、道徳の内容項目「C 主として集団や社会との関すること」「D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること」に合った内容のもの6冊の紹介です。
『うんこ日記』
村中李衣・川端誠/作 (BL出版)

<本の内容>
一週間の旅から帰ってきたお父さんに、絵を見せたしょうへい。お父さんはびっくり! それは、しょうへいが描いた、でっかい7段うんこの絵でした。しょうへいは、お父さんが留守の間に何を食べたのか、話したかったのです。家族の交流をホットに描く、ユニークな絵本。
<横山さんのおすすめポイント>
互いに思い合っている家族の日常が描かれています。父の不在の間の「ごはん=うんこ」を描いた絵に、家族の間の愛があふれています。
学習指導要領「道徳」内容項目……C 家族愛、家庭生活の充実
『おかあちゃんがつくったる』
長谷川義史/作 (講談社)

<本の内容>
ぼくが欲しいものは、なんでもミシンで作ってしまうお母ちゃん。でも、ちょっとかっこわるい。ある日ぼくは……。温かい親子の物語。
<横山さんのおすすめポイント>
おとうちゃんのいない家族の中で、おかあちゃんは得意のミシンで何でもつくってくれます。各々の事情がある家庭の増える中、一生懸命生きていくことの切なさと尊さが描かれています。
学習指導要領「道徳」内容項目…… C 家族愛、家庭生活の充実