小2生活「つたえよう まちのすてき」指導アイデア
執筆/神奈川県公立小学校指導教諭・田中惠理
編集委員/文部科学省教科調査官・渋谷一典 、文部科学省教科調査官/愛知淑徳大学准教授・加藤智、神奈川県公立小学校校長・二宮昭夫
目次
期待する子供の姿
知識及び技能の基礎
自分たちの生活や地域の出来事を身近な人々と伝え合う活動を通して、身近な人々と関わることのよさや楽しさに気付く。
思考力、判断力、表現力等の基礎
自分たちの生活や地域の出来事を身近な人々と伝え合う活動を通して、相手のことを想像したり、伝えたいことや伝え方を選んだりすることができる。
学びに向かう力、人間性等
自分たちの生活や地域の出来事を身近な人々と伝え合う活動を通して、地域の人々に親しみをもち、進んで触れ合い、交流しようとする。
単元の流れ(9時間)
学習の流れ
町のすてきをふりかえろう(2時間)
※今までの記録カードや写真から思い起こす。
評価規準等
知 町探検をふり返り、町の人の願い・おすすめ・工夫や、そこに暮らす人々と関わることのよさや楽しさに気付いている。
※評価規準等の知=知識・技能、思=思考・判断・表現、態=主体的に学習に取り組む態度の観点を示しています。
つたえるじゅんびをしよう(3時間)
評価規準等
思 これまでの体験を基に、相手のことを思い浮かべながら、伝える内容や方法を決めている。
町のすてきをつたえよう(3時間)
評価規準等
思 好きになった場所や親しくなった人々などのことをふり返りながら、友達や地域の人々などに知らせている。
態 相手に合わせて、多様な方法で伝えたいことや気持ちを表そうとしている。
町たんけんをふりかえろう(1時間)
評価規準等
知 町の人や物との関わりが深まったことや、自分自身が成長したことに気付いている。
活動のポイント1
多様な表現方法が生かされるようにしよう
今までの体験を基に、分かりやすい伝え方を工夫できるようにしましょう。また、招待する人の人数にもよりますが、同時に発表する際は、互いの発表の妨げにならないよう、活動場所に配慮が必要です。体育館などで行えば、「かるた」や「すごろく」など、ゲームを取り入れた発表をする場所も確保することができます。
・絵地図
・クイズ
・ポスター
・歌や劇
・作品
・教える活動
・体験コーナー
・新聞
・一緒に遊ぶコーナー など
それぞれの表現方法の長所と短所を考え、比べながら選べるとよいですね。
例)◎新聞
長所
- 多くの情報を掲載できる。
- グループで分担しやすい。
- 掲示せず、手渡すこともできる。
短所
- 作成に一定の時間がかかる。
- 興味をもっている人でないと、読んでもらいにくい。
また、伝える相手のことを思い浮かべたり、気にかけたりするとともに、伝えたいことが伝わるかどうかを判断して内容や伝える方法を決めさせたいですね。そのためには、誰に・何を・どのようになど、相手意識や目的意識を明らかにすることが大切です。
◎家の人に伝えたい(体験コーナー・ポスター)
◎来年の一年生に教えたい(一緒に遊ぶ・クイズ)
活動のポイント2
1年間の町探検のふり返りをしよう
イラスト/高橋正輝
『教育技術 小一小二』2020年12月号より