人気連載マンガ「いじめと戦う!プロの対応術」第3話 女王との対決

「いじめ対応の本質と、解決のための具体的手順がよくわかる」と、学校の先生方、そして子育て中のお母さんたちの間で好評の『マンガで解説 いじめと戦う! プロの対応術』。待望の第3話を公開しました! 今回のテーマは「いじめを否認する加害者への指導」。 経験の浅い若手男性教員が、手強い「女子いじめグループのリーダー」と対決。物語は波乱の展開を迎えます。

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意地悪女子グループの優雅なおしゃべりタイム…。
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   茨木不在の職員室に垂れ込める暗雲…。次回、強烈な彩香ママ襲来!

監修・千葉孝司先生によるポイント解説 #3

  • 保護者と協力しあうために

保護者の中には、わが子と自分自身との心理的距離が極めて近い人もいます。わが子が先生に叱られると、まるで自分が叱られたかのように感じ、強く抗議してくるタイプの人です。加害者の子供の保護者がそういうタイプだった場合、

「わが子もいじめられていたことがある」

「わが子がそうするには、それだけの理由がある」

「わが子だけでなく、他の子もやっている」

といった主張をし、子供への指導が困難になることがあります。被害者の子供の保護者がこのタイプの場合は、不利益を被ったことに対して、「どうしてくれるんだ」と学校を責め立てる場合もあります。

十分な準備をせずに双方の保護者を会わせてしまうと収拾がつかなくなってしまうことは想像に難くありません。ヒートアップしている保護者の心の根底にあるものは不安です。それぞれが感じている不安は何で、どんなことに困っているのだろう、と、保護者の心情を理解しようとする姿勢が何よりも大切です。

保護者と学校が対立する構図になりやすいのは、解決の主体を互いに押し付けようとするからです。「家でもしっかり指導してください」と伝えるのではなく、学校で起こったことは学校の責任で指導します。そして保護者に対しては、「足りない部分を協力してもらえないでしょうか。なぜなら、あなたのお子さんが大切だからです」というスタンスで接します。そういうスタンスは対立を生みにくくします。いじめという罪を子供だけに背負わせるのではなく、保護者に押し付けるのでもなく、学校が一緒に背負っていきます、という姿勢が必要です。

執筆/千葉孝司(北海道公立中学校教諭)

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