授業で子どもが活発になる!先生必携、使える便利グッズ
誰もが、安心して楽しい学校生活を送ることができるのが一番です。そのために、さまざまな活動を取り入れることもありますが、まずは、毎日の授業が「分かる」「楽しい」ことが大事です。子供たちが集中して楽しく学習できるよう、「便利グッズ」の活用をおすすめします。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・木村綾子
目次
授業に役立つグッズ
ホワイトボード
可能なら、さまざまな大きさのホワイトボードを数枚ずつ準備できるとよいでしょう。そうすると、個人で、グループで、全体で、と用途に合わせて使い分けることができます。
授業中、それぞれの考えをホワイトボードに書いてもらうと、みんなで一斉に見合うことができます。発言することが苦手な子供でも自分の意見を発信することができます。
また、グループで話し合っているとき、その場で出たアイデアや決定したことを書いておくために使うこともできます。
そうすることで、グループの話合いがスムーズに進んでいくでしょう。
タイマー(ストップウォッチ)
時間を決めて活動すると、集中力アップが期待されます。教室のどこからでも見えるような大きいタイマーであれば、時間の意識にもつながります。
パソコンに入っているタイマー機能を教室用のテレビに映せば、全体で見られるでしょう。
マイク・指示棒など
子供が発表するときに、マイクや指示棒を使うと、発表者であることを意識しやすくなるので、聞いている側を見て話そうとするようになります。
マイクは本物ではなく、おもちゃでも十分にその役割を果たしてくれます。
テレビ画面の枠を作ったものを用意しておくと、アナウンサーになった気分が味わえ、楽しく発表できるでしょう。
番号くじ
割り箸やストローなどを使ってくじを作って教室に置いておくと、何回でも使用できて便利です。
名前マグネット
子供の名前が書いてあるマグネットを用意しておきます。自分の意見を示してほしいとき、名前マグネットを黒板に貼りに来たり、発表の順番を名前マグネットで示したりするなどの活用方法があります。一人につき複数枚あるとなおよいでしょう。
キャラクター(ぬいぐるみ)
教師が子供たちに何かを伝えたいとき、子供が発表するときなど、さまざまな場面で登場させます。学級のアイドル的存在になると、子供たちの思いも盛り上がるでしょう。
このような便利グッズは、特別なときにだけ使うということもありますが、できれば日常的に使用していると、子供たち自身が扱いに慣れて上手に活用するようになります。
そうすれば「休み時間に係活動をするときに使いたい」という声が上がり、自分たちの活動を盛り上げることにも使えるようになるでしょう。
なお、道具を共有する場合は衛生面に配慮して使う指導もしっかりと行いましょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年9月号より