6年体育 めあてを意識!「水泳運動」
一人ひとりが運動の楽しさやできる喜びを味わうことができる水泳運動。学習の目標を達成するために、毎時間のめあてを意識した学習や場の工夫を行い、個を大切にした学習を仕組みましょう。
執筆/福岡県公立小学校教諭・甲のぞみ
目次
一単位時間の流れ
授業前・導入(15分)
- プールカードを確認
- 学習ノートを配付し、自分のめあてを確認する。
- 移動、着替え
……タオルを手に持たせ移動させる。
1.準備運動をしてシャワーを浴びる。
2.水泳帽をかぶり、プールサイドに整列する。
3.水慣れの運動をする。
①心臓から離れた場所から順に水をかける。
②後ろ向きに静かに入水する。
③水慣れの運動(だるま浮き、じゃんけんまたくぐり、けのびなど)を行う。
展開(25分)
4.学習の準備とめあての確認をする。
①自分のめあてに合わせた場に移動する。
②バディを組む。
③バディとめあてや練習方法を確認し合う。
④必要な道具の準備をする。
5.自分のめあてに合った活動の場で、バディと協力しながら練習をする。
終末・授業後(15分)
6.活動のまとめをする。
……活動の場ごとに、伸びたところや努力したところを発表し合う。
7.後片付けと整理運動をする。
8.シャワーを浴びる。
9.着替え後、学習ノートに学習の振り返りと次時のめあてを記入する。
※学習後は、次の学習に集中できるように、髪の毛を拭いたタオルを肩にかけたままにしないように指導する。
学習ノートの例
Q
どんな学習ノートをつくったらいいの?
A
①自分の記録(泳力、練習内容、気づき)
②次時のめあてと場を把握することができるようにしましょう!
- 初回に記録を測定して記録させる。主な泳法の距離とタイムを測定しておくと、目標につなげやすい。
- 振り返りには、気をつけたことや学んだことを具体的に記録させる。距離やタイムなども記録させておくと毎時間の伸びを実感できる。
- 「協力・教え合いができた」「練習方法を工夫できた」などの項目を◎〇△で自己評価させる欄があると、記述が苦手な子供も振り返りやすい。
- 大きく3つの場(泳法、距離、タイム)を設定し、めあてに合わせた練習をする場を選んでおく。
活動の場の例
イラスト/高橋正輝
『教育技術 小五小六』2020年6月号より