説明的な授業で学びを定着させやすくする技術【動画】

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髙橋朋彦の「トモチャンネル」
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千葉県公立小学校教諭

髙橋朋彦

新型コロナウイルス感染防止のためには、話合いを重視した授業をすることが出来ません。そんな今こそ、授業での説明を子供たちに定着させやすくする具体的な手立てについて知っておきましょう。教育技術本誌でもおなじみのトモ先生こと髙橋朋彦先生が、一斉授業で使える「説明的な授業を充実させる技」をシェアします!

ポイント復唱とは?

「主体的・対話的で深い学び」が重要視されるようになった昨今、「説明的な授業をしてはいけない」というムードを感じますよね…。

とは言っても、「説明的な授業」をしなくてはならないときもあります。

そして今は、新型コロナウイルスの感染を防ぐために、「説明的な授業」をメインに据えた指導を展開する必要があります。

そこでここでは、「説明的な授業を充実させる技」をご紹介します。

その技とは…、

「ポイント復唱」

「ポイント復唱」!

中村健一先生の『ブラック授業づくり』という本に書かれているスキルを、私なりに5ステップでアレンジしました。

ステップ1 いつも通り説明したり、教科書を読んだりする

1つめのステップはこちら。

「いつも通り説明したり、教科書を読んだりする」。

皆さんいつもやっている通り、説明したり、教科書を読んだりしてください。

ステップ2 「定着させたい言葉+ハイ」と教師が言う

2つめのステップがポイントです!

「定着させたい言葉が出たら、『定着させたい言葉+ハイ』と教師が言う」。

例えば、社会科の教科書「聖徳太子の国づくり」を読むとき…

「聖徳太子」「はい!」

「聖徳太子。ハイ!」

というように行います。

ステップ3 「ハイ!」の後に、子供が復唱する

3つめのステップ。

「教師が言った『ハイ!』の後に、子供が復唱する」。

「聖徳太子」「はい!」
子供たち「聖徳太子!」

教師が「聖徳太子。ハイ!」と言って、

子供たちが「聖徳太子!」と復唱。

このようにしながら、教科書を読んだり、説明をすることを繰り返します。

ステップ4  しばらくしたらもう一度読ませる

4つめのステップは、「しばらくしたらもう一度読ませる」。

教科書を読み続けていると、子供たちは最初の方のことを忘れてしまうんですね。

よって、しばらくしてから、

「〇〇って何だっけ?」

と聞いて、定着させたい言葉を子供に言わせます。

例えば。

「国づくりに大きな役割を果たした人は?」

「国づくりをするのに大きな役割をしたのは誰だっけ?」

子供たち「聖徳太子!」

「聖徳太子!」

ということを繰り返しながら、授業を進めるのです。

ステップ5 定着させたい言葉を板書する

5つめのステップ。

「定着させたい言葉を板書する」。

この人は何した人?
この言いは何だっけ?

板書をするときは、

「この人は何した人だっけ?」

「この意味は何だっけ?」

と、子供たちに聞きながら行います。

子供たちが言葉の意味を説明したり、登場人物について説明できるようにしていきましょう。

「説明的な授業」を充実させるポイント!

ここでのポイントは、

子供に言葉を言わせる!

とにかく「子供に言葉を言わせる」こと。

教師が説明する=インプット
子供が発する=アウトプット

これを繰り返すことで、知識が定着していきます。

授業に緊張感が生まれるので、集中して聞くようにもなります。

言葉を復唱するときは、全体、個人、隣同士で確認など、アレンジを加えると更に効果的です。

皆さんもぜひ、いろいろな方法を試してみてください。


平常時のようにはいかない状況でも、工夫しだいで、できることはたくさん見つかるはず。みんなで乗り越えていきましょうね!

髙橋朋彦先生
撮影/田中麻以

髙橋朋彦●1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher  https://twitter.com/tomotomoteacher
トモ先生のインスタ https://www.instagram.com/tomotomotea/
トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777

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