小５体育「表現【表現運動】」指導アイデア

特集: 文部科学省教科調査官監修｢教科指導のヒントとアイデア｣

授業改善

2025.12.26

プリント

単元名

体を使って表そう　私たちの地球

年間指導計画

単元目標

●知識及び技能
表現の行い方を理解するとともに、題材の主な特徴を捉え、表したい感じをひと流れの動きで即興的に踊ったり、簡単なひとまとまりの動きにして踊ったりすることができるようにする。
●思考力、判断力、表現力等
自己やグループの課題の解決に向けて、表したい内容の特徴を捉えた練習や発表・交流の仕方を工夫するとともに、自己や仲間の考えたことを他者に伝えることができるようにする。
●学びに向かう力、人間性等
表現に積極的に取り組み、互いのよさを認め合い助け合って踊ったり、場の安全に気を配ったりすることができるようにする。

授業づくりのポイント

①運動の特性

表現運動は、自己の心身を解き放して、イメージやリズムの世界に没入してなりきって踊ることが楽しい運動であり、互いのよさを生かし合って仲間と交流して踊る楽しさや喜びを味わうことのできる運動です。

②学習のねらい

題材の特徴を捉え、表したい感じやイメージをひと流れの動きで即興的に表現したり、グループで簡単なひとまとまりの動きにして表現したりします。

③子供の取組

高学年では特に「恥ずかしい」「どのように体を動かせばよいのか分からない」といった子供がクラスの中にはいることが考えられます。そのような中であっても、自己の心身を解き放して、体を大きく使って自由に踊ったり、仲間と関わり合ったりしながら「表現」していくことが大切です。

④指導の手立て

そこで、毎時間のはじめに、全員で心と体をほぐす運動を行います。いきなり速い動きや移動の多い動きを授業開始直後に入れるのではなく、まずはゆったりとした「静」の体ほぐしの運動を導入に行うことで誰もが安心感をもって活動に入ることができます。また、体の準備運動も兼ねています。

⑤指導ポイント

題材の選択にあたっては、学級の子供の心情に配慮しつつ、特徴を捉えやすい題材を扱うようにします。また、ひと流れの動きで即興的に表現したり、グループで簡単なひとまとまりの動きにして表現したりすることができるように、よい動きを具体的に価値付けたり、グループでの見合いの時間を確保したりしていきます。

単元計画（例）

単元の評価規準

●知識・技能
①表現の行い方について、言ったり書いたりしている。
②表したい感じをひと流れの動きで即興的に踊ったり、簡単なひとまとまりの動きにして踊ったりすることができる。
　②－１選んだテーマから連想されるイメージを、ひと流れの動きで即興的に踊ることができる。
　②－２選んだテーマから連想されるイメージを物語になるようにつなげ、簡単なひとまとまりの動きにして仲間と踊ることができる。

●思考・判断・表現
①表したい感じやイメージにふさわしい動きになるように、差のある動きや群の動きなどで変化を付ける方法を選んでいる。
②めあてを達成するために気付いたことを仲間に伝えている。

●主体的に学習に取り組む態度
①表したい感じやイメージを表現する運動に、積極的に取り組もうとしている。
②表現に取り組む際に、互いの動きや考えのよさを認め合おうとしている。
③表現にグループで取り組む際に、仲間と助け合おうとしている。
④活動する場所の危険物を取り除くとともに、仲間とぶつからないよう、場の安全に気を配っている。

イラスト／佐藤雅枝

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