小５体育「鉄棒運動【器械運動】」指導アイデア

特集: 文部科学省教科調査官監修｢教科指導のヒントとアイデア｣

授業改善

2025.06.26

プリント

単元名

めざせ鉄棒名人！

年間指導計画

単元目標

●知識及び技能
鉄棒運動の楽しさや喜びを味わい、その行い方を理解するとともに、支持系の基本的な技を安定して行ったり、その発展技を行ったり、それらを繰り返したり組み合わせたりすることができるようにする。
●思考力、判断力、表現力等
自己の能力に適した課題の解決の仕方や技の組み合わせ方を工夫するとともに、自己や仲間の考えたことを他者に伝えることができるようにする。
●学びに向かう力、人間性等
鉄棒運動に積極的に取り組み、約束を守り助け合って運動をしたり、仲間の考えや取組を認めたり、場や器械・器具の安全に気を配ったりすることができるようにする。

授業づくりのポイント

①運動の特性

鉄棒運動は、回転したり支持したりなどの技に挑戦し、その技ができる楽しさや喜びを味わうことのできる運動です。

②学習のねらい

中学年で経験した学習を生かして、支持系の基本的な技を安定して行ったり、その発展技や更なる発展技に取り組んだり、それらを繰り返したり組み合わせたりして技を身に付けることができるようにします。その学習の過程において、資質・能力の３つの柱を偏りなく育成することができるよう、子供が粘り強い取組を行う中で、自らの学習を調整しながら取り組めるような指導が求められます。

③子供の取組

子供は、新たに技ができるようになったり、できるようになった技を繰り返したり、組み合わせたりするときに楽しさや喜びを味わい、夢中になって取り組みます。その一方で、高学年になると、体の成長に伴い、手や腹、膝で支持する難しさから、できる技が増えずに消極的になってしまう子供がいることも考えられます。

④指導の手立て

まずは、子供たちが「安心して取り組めそう」「挑戦してみたい」という思いがもてるような練習の場や用具を準備したり、技のポイントやできばえに沿った適切な言葉がけをしたりしていきます。また、子供同士が技に取り組んでいる様子を動画で撮影し合い、その動画を見て、互いにアドバイスし合う活動をします。

⑤指導ポイント

鉄棒の学習を楽しむためには、まず安全に行うことが何より大切です。鉄棒の下にマットを敷いたり、試技している子供と見る子供との間隔を確保したりするなどの配慮が考えられます。また、補助具の正しい使い方や鉄棒の握り方などをていねいに伝えていきます。