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小6国語「雪は新しいエネルギー」板書の技術

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見やすく理解しやすい「単元別 板書の技術」元京都女子大学教授・同附属小学校校長 吉永幸司監修
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今回の教材は、「雪は新しいエネルギー」です。本単元の目標は、「文章と資料をあわせて読み、筆者の考えをとらえよう」になります。そのため、説明文の文章構成が分かりやすく、グラフや資料を使うよさが分かる板書、事例などから筆者の主張が分かる板書など、筆者の考えを捉えやすくする板書の工夫を紹介します。

監修/元京都女子大学教授
 元同附属小学校校長・吉永幸司
執筆/埼玉県公立学校教諭・新藤美和子(野っ原詩の会)

 

単元名 文章と資料をあわせて読み、筆者の考えをとらえよう
教材名 「雪は新しいエネルギー」(教育出版)

単元の計画(全7時間)

  1. 「アイスは暑いほどおいしい」を読み、グラフを読み取り、全体の傾向や1年間の変化について話し合う。
  2. 「雪は新しいエネルギー」を読み、筆者の問いかけについて考える。
  3. 筆者の問いかけに対する筆者の主張を考える。
  4. 筆者が問いかけに対する考えを述べるために、どのような事例を示しているか、文章と資料を合わせて読みながら考える。
  5. 筆者が氷室の実験結果について、文章と資料を合わせて書いた理由を考える。
  6. 筆者の説明の仕方の工夫について考える。
  7. 文章と資料を結び付けて読むことについて、自分の考えを発表し、感想を交流する。

板書の基本 

〇説明文の文章構成が一目で分かり、グラフや資料を使うよさが分かる板書

はじめの「問いかけ」に対しての終末の筆者の考えをどのように事例を使って説明しているかということについて、ピラミッド型を使って分かりやすく分析していきます。ピラミッドの頂点に筆者の「題名」となっている「雪は新しいエネルギー」を置き、2段目には、2段落の冷熱エネルギーを記入し、新しいエネルギーという考えを導き出すための事例を3段目に書いていきます。3段目には「氷室」「雪冷房」などの具体的事例を書きます。筆者の考えと事例をつなぐことで、筆者の主張へと導いていく様子を板書で示していきます。

〇雪エネルギーの利用の事例と利点から筆者の主張へと結び付く板書

雪エネルギーの利用の1つ目の事例「氷室」の実験結果を文章と資料から読み取らせます。そのため教科書に載せられている2点の図の拡大図を貼り、それぞれの図の説明である「貯蔵庫内の月平均温度が一定に保たれていたこと」「じゃがいもの糖の量が増加していること」を板書します。それぞれの図に文章で示した部分を結び付けながら分かりやすくし、説明文の資料を使う工夫と内容や事例の順序の工夫が筆者の主張へ結び付くようにしていきます。また、グラフを読み取りながら、グラフを使うよさを考え、まとめたものを板書していきます。

板書を活用した授業の進め方(3/7時間目前半)

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