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小4国語「説明のまとまりを見つけよう」指導アイデア

2020/3/27

教材名:「ヤドカリとイソギンチャク」(東京書籍 四年上)

指導事項:読むこと(1)イ・オ
言語活動:エ

執筆/京都府公立小学校教諭・本城脩平
編集委員/文部科学省教科調査官・菊池英慈、京都府公立小学校校長・藤本鈴香

ブックトーク

単元で付けたい資質・能力

①身に付けたい資質・能力

本単元では、段落相互の関係を考えて読み、文章のまとまりを捉える力を育みます。文章を読んで感じたこと・考えたことを伝え合い、互いの考えを交流する活動を行います。

教材文は、「話題提示・話題についての詳しい説明・まとめ」の構成となっています。自分が興味をもったところを中心に、筆者がどのように説明しているかに着目して読むことで、段落どうしの結び付きを考え、文章のまとまりを捉えて読む力を育成することができます。

②言語活動とその特徴

本単元では、「C 読むこと」の言語活動例「エ 紹介したい本を取り上げて説明すること」を具現化していきます。自分が興味をもった生き物の不思議について調べたことを「生き物の不思議リーフレット」にまとめ、友達に説明することを位置付けます。

それにより、教科書教材を使って学んだ文章のまとまりを捉える力を生かすようにします。他教科本や資料を読むときに、説明のまとまりを意識して読むことができるようにします。

単元の展開(9時間扱い)

主な学習活動

第一次(①~②時)
①②教師が準備したリーフレットのモデルを基に、生き物の不思議に興味をもち、学習課題を設定し、学習計画を立てる
→アイディア1 主体的な学び
【学習課題】生き物の本や図鑑を読み、『生き物の不思議リーフレット』を作って紹介しよう

第二次(③~⑧時)
③「ヤドカリとイソギンチャク」を読み、自分が興味をもったところを見付け、友達と交流する。
→アイディア2 対話的な学び
④⑤「ヤドカリとイソギンチャク」の文章構成に着目して読み、筆者の説明の工夫を捉え、交流する。
⑥⑦自分が興味をもった生き物の本や図鑑を読み、不思議に思うところについて調べる。
⑧不思議に思うところと調べたことをリーフレットにまとめ、自分の感想を書く
→アイディア3 深い学び

第三次(⑨時)
⑨作成した「生き物の不思議リーフレット」を紹介し合い、単元の学習をふり返る。

アイディア1 生き物についての科学読み物や図鑑を読もう

主体的な学び

説明的な文章を主体的に読むためには、子供たちの読んでみたい、調べてみたいなどの意欲を大切にします。そこで、学習に入る前に、教室の読書環境を整えましょう。単元で取り扱う生き物について書かれた科学読み物や図鑑などをブックトークで紹介したり、学級図書に揃えたりして、生き物について関心を高めます。

子供たちの読書実態を把握するために、どのような生き物に興味があるのか、これまでにどんな傾向の本を読んだことがあるのかなどをアンケート調査しておくことも有効です。

ブックトーク

皆さんは、○○という動物を知っていますか。実は○○には、~~という不思議があります。この本を読むと…

学級図書

子供たちの興味・関心を高めるために、ポップなどを活用して紹介するのも効果的です。図書室などを利用して自分で本を選びにくい場合には、ここで紹介した本を選べるようにします。

アイディア2 興味をもったところを中心にグループで交流しよう

対話的な学び

本教材は、写真が効果的に使われている観察報告を踏まえた説明的文章です。教材文を読み、自分が興味をもったところを中心に文章構成や筆者の説明の工夫を交流するようにします。

グループで交流

説明の際には、興味をもったり不思議に思ったりしたところを指し示しながら交流するようにしましょう。

アイディア3 教材文での読みを生かして「生き物の不思議リーフレット」にまとめ紹介し合おう

深い学び

教材文で学んだ文章のまとまりを捉えて読む力を生かし、自分が選んだ科学読み物や図鑑を読みます。そして、興味をもった生き物の不思議をリーフレットにまとめ、友達と交流します。
それにより新たな考えのよさに気付き、より深い学びへとつなげることができます。

生き物の不思議リーフレットのモデル

生き物の不思議リーフレットのモデル
クリックすると別ウィンドウで開きます

イラスト/やひろきよみ 横井智美

『教育技術 小三小四』2019年4月号より

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