小５らくらくUnit 8「Who is your hero?｣③④【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語｣。2024年度の教科書改訂に合わせて、パワーポイント教材をリニューアル。

今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 5 Unit 8「Who is your hero? ～あこがれの人について紹介し合おう」第３時（○○が得意であるという表現が英語で言えるようになろう）、第４時（自分のヒーロー、あこがれの人についてたずね合おう）の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント（スライド）教材１つで、外国語の授業をらくらくクオリティアップ！

執筆／福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修／拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学５年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 5」のUnit 8「Who is your hero? ～あこがれの人について紹介し合おう」全８時の３〜４時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント（スライド）を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。

パワーポイント（スライド）を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで１時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。

• クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
• デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

◎単元目標
自分のことを話したり、友達のことをよく知るために、憧れの人の職業や得意なことなどについて、聞き取ったり紹介したりすることができる。また、単語の終わりの音を聞き取ったり、複数の文字の名前を聞いて小文字を書き取ったりすることができる。

○単元のゴール
あこがれの人について紹介し合おう。
○本時の目標
〈第３時〉○○が得意であるという表現が英語で言えるようになろう。
〈第４時〉自分のヒーロー、あこがれの人についてたずね合おう。

本時の流れ〈第３時〉（例）

1. 挨拶
2. 単元のゴール、本時のめあての確認
3. 教科書 Let’s Chant
4. 「ゴースト・ゲーム」
5. Activity：「主役を探すゲーム」
6. 教科書 Let’s Listen ①
7. 教科書 Sounds and Letters
8. ふり返り

各活動の流れ〈第３時〉

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などの質問をしてみましょう。

②単元のゴール、本時のめあての確認

単元のゴール、本時のめあてを確認しましょう。

③教科書 Let’s Chant (p.84)

教科書 p.84に載っている Let’s Chant です。本単元で学習する表現に少しずつ慣れることができるようにしていきましょう。チャンツや歌は、朝の時間や帰りの会など授業以外の時間に行うと効果的です。

④「ゴースト・ゲーム」

学習⑤「主役を探すゲーム」で Are you ～? の表現を使います。ゴースト・ゲームで、この表現の復習を行いましょう。ゴースト・ゲームの行い方は、説明動画をスライドに入れてあるので参考にしてください。

⑤Activity：「主役を探すゲーム」

この活動は、学級に２枚しかないある特定の情報をもっている児童を、探偵気分になって探し出すゲームです。本時では、He/She is good at ○○. を身に付けることができるようにしていきます。英文を言ったり、聞いたり、そして読んだりする活動も行うので、２時目から段階的に４技能の力が伸びるように組み立てています。

行い方を説明したスライドがあるので、それも併せて活用してください。また、小６らくらくUnit 6「Save the animals.｣④【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】でも同様の活動を行っているので併せて確認してみてください。

《行い方》

１．４人組のグループをつくり、カードを配る

児童全員にカードを１枚ずつ配ります（カード１セットは16枚です。学級の人数により２〜３セット（※）を印刷してください）。また、メモ用のワークシートを１人１枚配付します。

カードには、それぞれ３つの情報が書かれています。まず、班で協力して、もらったカードを「読む」時間をとりましょう。

２．本日の主役（主役のカードは学級に２枚）を共有する

教師は前もって、カードの中から「本日の主役」のカードを、１枚（※）決めておきます。この「主役」のカードに書かれている３つの英文（カードの下半分）を全体に共有しましょう。

このカードを持っている人が「本日の主役」です（２名）。児童たちは、探偵になりきって主役を探していきます。もし、班の中に主役のカードを持っている児童がいたら、その班はラッキーです（もう１人を探すだけなので）。

主役カードを共有するときに、リアクションをしてしまう児童がいます。そうなると、主役が誰なのかバレてしまいます。そうならないように事前に伝えておきましょう。

※【「主役カード」の枚数についての補足】
ここでは、30人以上の学級での活動を想定しています。その場合、数セットのカードを印刷することになるので、１枚のカードを主役に選ぶと、「印刷したセット数と同じ人数の主役」が学級にいることになります。ここで２枚の違うカードを選ぶと、２セット印刷した場合には「主役が４人」になり、主役がすぐに見付かってしまいます。ここでの意図は「やり取りを多くして、英語の文が多く発話されること」なので、学級に主役が２人程度になるようにするとよいでしょう。

配る「主役カード」の枚数は学級の人数によって決めるとよいと思います。
学級の児童数15人程度→１枚
学級の児童数30人程度→２枚
を目安としてみてください。
なお、活動時間を短縮するために主役のカードを３枚にすることも可能です。

３．情報集めをする

自分の班以外の人とやり取りをして、３つの英文のいずれかを質問して情報を集め、主役カードを持つ人を特定します。

情報集めのおおまかな流れは、以下のように行います。
●出会った人とジャンケンをして、勝ったほうが質問をする。
●カードの１〜３番の中で聞きたい情報を、番号で聞く（勝った人が聞ける情報は１つだけ。他の２つの情報を聞くことはできない）。

●班に戻り、情報を共有する。

クラスに共有された主役カードと比べて、一致するかしないか（〇、✕）をメモワークシートに記入する。

●情報集めを何度か繰り返し、誰が主役かを班で考え、主役２人の名前をホワイトボードに書く。

※行い方の詳しい流れはパワーポイントに説明があります。そちらを参考にしてください。

【ダウンロード】主役探しゲームカード
（記事の最後でダウンロードできます。）

【ダウンロード】主役探しメモワークシート
（記事の最後でダウンロードできます。）

⑥教科書 Let’s Listen ① (p.86)

教科書 p.86の Let’s Listen ① です。教科書に載っている写真の人物の職業名をペアで読ませたり、バスケットボールやピアノが好きかを質問したり、児童とやり取りを行ってからリスニングを行いましょう。

⑦教科書 Sounds and Letters (p.92)

教科書 p.92の Sounds and Letters の問題です。Unit 8 の Sounds and Letters では、終わりの音に慣れ親しむ学習が設定されています。音声を聞いて、終わりの音が異なる単語の絵の□に✓を児童に入れさせます。デジタルブックの音声で児童が難しいと感じているようであれば、教師やALTが再度ゆっくり繰り返し発話しましょう。

⑧ふり返り

本時の学習をふり返り、全体で共有しましょう。

次時は、教科書 p.86〜p.87の Let’s Try①, ② のスピーキングを中心に進めましょう。音声で十分に児童同士がやり取りをしてから、５時目のライティングの学習を行います。次時は次のような流れで進めるとよいと思います。

各活動の流れ〈第４時〉

本時の流れ〈第４時〉（例）

1. 挨拶
2. 単元のゴール、本時のめあての確認
3. 教科書 Let’s Chant
4. 教科書 Let’s Try ① / Let’s Try ②
5. 教科書 Watch and Think
6. 教科書 Sounds and Letters
7. ふり返り

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などの質問をしてみましょう。

②単元のゴール、本時のめあての確認

単元のゴール、本時のめあてを確認しましょう。

③教科書 Let’s Chant (p.84)

教科書 p.84に載っている Let’s Chant です。本単元で学習する表現に少しずつ慣れることができるようにしていきましょう。チャンツや歌は、朝の時間や帰りの会など授業以外の時間に行うと効果的です。

④教科書 Let’s Try ① / Let’s Try ② (pp.86-87)

教科書 p.86〜p.87の Let’s Try ① と Let’s Try ② で、スピーキングを中心とした活動を行います。１〜２時目で学習した表現や、前時の「主役探しゲーム」で学習した He/She is good at ○○. などを使って、児童同士が音声で十分にやり取りできるようにしましょう。

⑤教科書 Watch and Think (p.85)

教科書 p.85の Watch and Think です。映像を視聴する前に、教科書に載っているイラストについて質問してからはじめましょう。大石先生の憧れの人がどんな人なのかを児童に予想させたり、児童の予想を全体で共有したりしてからスタートするとよいでしょう。

⑥教科書 Sounds and Letters (p.92)

「国名や地名の後に言われる文字の名前を続けて聞いて、文字を書き取ろう。」

教科書 p.92 Sounds and Letters の複数の文字⑱の問題です。

本時では、３つの文字を続けて聞いて、文字を児童に書かせます。教科書では、China が取り上げられています。右側に空いたスペースには書き取りの練習をさせたり、指導者が追加で問題を出したりして効果的に活用できるようになっています。

⑦ふり返り

本時の学習をふり返り、全体で共有しましょう。

居村啓子（いむらけいこ）
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得｣、｢フレーゾロジー｣。

本好利彰（もとよしとしあき）
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。

パワーポイント（スライド）ダウンロード

５年Unit8-3＆4 パワーポイント（91スライド）、ワークシート（２点）

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構成／本田有紀子　イラスト／畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美・本田有紀子 　アニメーション／鶴岡信治　歌・チャンツ／本田有紀子