バレンタイン直前「恋人ができない」先生の相談に対する答えとは?

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心理カウンセラーとして30年以上対人関係などをテーマにセミナーやカウンセリングを行い、小学校教師からの相談も数多く受けてきた石原加受子さんに、教師の、人にはなかなか言いづらい悩みについてアドバイスをいただきます。もうすぐバレンタイン、今回は、恋愛についてのお悩み相談です。

執筆/心理カウンセラー・石原加受子

イラスト/小泉直子

「出会う場がない」ではなく「自分から避けている」だけかも

教師の皆さんから、恋人ができないというお話はよく聞きます。多忙ですし、出会いの機会も少ないのは想像できます。ただ、あくまでも私感ですが、相手が見つからないのではなくて、「自分のほうから避けている」というように思えてならないということも多々あります。

「好きでも何でもない相手だったら、平気でしゃべることができるのです。自分の気持ちも言えます。でも、好意を抱いている相手だと、何も言えなくなってしまうのです」

という方も多いです。

何も言えないだけなら可能性がありますが、
「声をかけることもできないんです」

人によっては、
「相手が私に好意を示すと、心とは裏腹なことをしてしまうんです」

「わざと無視をしたり、無愛想な態度をとったりしてしまうんです」

という方もいます。わざわざつき合いが成立しない方向へともっていってしまうのは、どうしてなのでしょうか???

それは・・・
恋人がほしいと願いつつも、「実際につき合うことを恐れている」からです。

では、どうして恐れてしまうのでしょうか。最も大きな理由は、相手と「親しくコミュニケーションをとる」スキルが乏しいからです。

「男性に負けたくない」気持ちが壁を作っている

婚活をしているという女性教師もそうでした。教師になってからこれまで、目の前の仕事に追われ、気づけば三十代も後半。

結婚を意識して婚活を始めたけれど、

「私と合う男性には、巡り会えないんじゃないかという気がしてしまうのです」

彼女がそんな気持ちになってしまうのは、気の強い男性とはぶつかり合ってしまい、気の弱い男性にはつい叱りつけたくなってしまうからでした。

つまり彼女の態度は、男性に対して張り合う気持ちを抱きながら「勝ち負け」で臨んでいるということです。

勝ち負けの意識で、人と親しくすることはできません。

けれども、彼女は、「争わないつき合い方」がわからないようでした。

だから、実際に「交際が始まる」という可能性が出てくると、皮肉を言ったり、意地悪な態度をとったりして、相手にわざと嫌われるようなことをしてしまうのです。

事実、彼女は、職場にいる「気の弱い男性教師」に少なからず好意を抱いていました。けれども、それを素直に認めることができずに、むしろ、それを悟られないように、わざと相手を遠ざけるような態度をとっていたのでした。

それは、相手に否定されたり嫌われたりして傷つくのを恐れているからなのです。

指導する立場にあるという職業意識からでしょうか、彼女は他者に対して、辛口の点数をつけたくなります。

けれども、他者に対してそうであれば、自分に対しても辛口の見方をしてしまうでしょう。

彼女が言うところの、

「人に弱味なんて見せられません」

という対抗意識も、そのひとつのあらわれでしょう。

そんな、教師としてのプライドが人一倍強いというところも災いしているように思われました。

素直に謝ることから始めよう

こんな恐れを解消するには、どうしたらよいでしょうか。

まずは、自分の気持ちに素直になるレッスンです。

例えば、つい気の強い男性と争ったり、気の弱い男性に発破をかけたりしてしまったときに、素直に「悪かった」と謝罪できるかどうか、そこから始めてはどうでしょうか。

悪かったら悪かったと、素直に謝罪できることが本当の強さです。

謝ることで、かたくなな心の鎖を外すきっかけになるかもしれません。

自分の弱さを認められるのが、本当の強さです。自分の気持ちを表現したり伝えたりすることによって、人に対する怖さも次第に薄まっていくでしょう。

自分をガードするかたくなな心がほぐれていくにつれて、意中の人の前であっても、素直にふる舞えるようになっている自分を発見するに違いありません。

石原加受子●心理カウンセラー。厚生労働省認定「健康・生きがいづくり」アドバイザー。対人関係のテーマを中心に、30年以上カウンセリングを続ける。著書に『仕事も人間関係も「すべて面倒くさい」と思った時に読む本』(中経出版)『先生に向いていないかもしれないと思った時に読む本』(小学館)ほか多数。

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