小2国語「ようすをあらわすことば」京女式板書の技術

今回の教材は、「ようすをあらわすことば」です。この単元の目標は、「ようすをあらわすことば」を理解し、読み取る力や想像する力、ようすをあらわす文を書く力を育てることです。そのため、教材にある「ようすをあらわすことば」の例をあげて、言葉の理解を図る板書の工夫を紹介します。
監修/京都女子大学附属小学校特命副校長・吉永幸司
執筆/京都女子大学附属小学校教諭・松下祐子
教材名 「ようすをあらわすことば」(光村図書出版)
目次
単元の計画(全3時間)
1 「雨がふるようす」をいろいろな言い方で表す。
2 教科書の挿し絵について、「ようすをあらわす言い方」を使って文を書き、紹介し合う。
3 学習を振り返る。
板書の基本
〇2年生の子供にとって、解説のような文章を理解することは容易ではありません。また、日常で特に意識しないで使っている「ようすをあらわすことば」を文章から理解することは、読み取る力、想像する力が求められます。板書では、大事だと思える文を見付けることを生かし、教科書の大事な言葉を書くことで言葉への意識を高めたいと考えました。
〇教材では「ようすをあらわすことば」の例を挙げて、分かりやすく説明しています。大事な言葉や文を読み取り、理解することを指導に織り込み、言葉の理解を図る板書を考えました。その手順は、次の通りです。
①教科書から「ようすをあらわす文」を見付ける。
②「ようすをあらわす文」についての解説の文を理解する。
③「ようすをあらわす言葉」を考える。
板書では、言葉の習得過程や学習過程が分かるように工夫しました。また、カードを活用して考える手がかりをもたせ、教科書の中で説明していることを理解できるようにしました。
〇「―ように」「―みたいに」のような言葉を集めました。経験として使っている言葉を集めて、「どれくらいか」「ことばのひびき」「たとえ」を板書し、仲間分けをしながら、言葉の量が増えていくことが分かるように可視化を図りました。