小6らくらくUnit 4「Summer Vacations in the World」⑥【モトヨシ先生のスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 4「Summer Vacations in the World ~世界と日本の夏休みの過ごし方を比べよう~」第6時(夏休みの思い出を紹介する英語の言い方に慣れよう!2)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学校6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 4「Summer Vacations in the World ~世界と日本の夏休みの過ごし方を比べよう~」全8時の6時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

単元のゴール
自分たちの夏休みについて紹介する文を書いて、みんなで伝え合おう。
○本時の目標
夏休みの思い出を紹介する英語の言い方に慣れよう!2

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉

I went to ~. I enjoyed ~. I ate ~. It was ~. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
世界と日本の夏休みの過ごし方などについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
相手のことをよく知るために、世界と日本の夏休みの過ごし方などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
相手のことをよく知るために、世界と日本の夏休みの過ごし方などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、海外の国について、短い話の概要を捉えようとしている。

【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、簡単な語句や基本的な表現を理解している。
〈技能〉
自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて書かれた英文を理解する技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え相手のことをよく知るために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味を分かろうとし、声に出して読もうとしている。

【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉

I went to ~. I enjoyed ~. I ate ~. It was ~. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
I went to ~. I enjoyed ~. I ate ~. It was ~. およびその関連語句などを用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う(話す)技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、日本の夏について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉

自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、英文の語順などを理解している。
〈技能〉
自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、例文を参考に書く技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝えたりするために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝えたりするために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、例文を参考に書こうとしている。

○言語材料
(表現)
I went to ~. I enjoyed ~. I ate ~. It was ~. など
(語彙)したこと(went など)、食べ物(curry and rice など)、自然(desert など)、デザート(cake など)、味(bitter など)

本時の流れ(例)

  1. 挨拶
  2. 単元のゴール、本時のめあての確認
  3. デジタル教科書 Let’s Listen ①
  4. はえ叩きゲーム
  5. アルファベット大文字2文字テスト
  6. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などの質問を児童にしてみましょう。

②単元のゴール、本時のめあての確認

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

③デジタル教科書 Let’s Listen ①(P36)

登場人物が夏休みにどんなことをしたのかを聞いて、線で結ぼう。

デジタル教科書のリスニングです。リスニングの前に、教科書の登場人物の名前を What’s her name? What’s his name? と聞いて名前を読ませたり、What food is this? と聞いて答えさせたりして、単語の確認をします。その後に、リスニングを行いましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

④はえ叩きゲーム

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

教師や児童が発話する英語を聞いて、誰が一番早くイラストをはえ叩きでタッチできるか競うゲームです。

座席2列を1グループとして、学級を3グループに分け、各グループから1名ずつ黒板の前に出て来て活動を行います。イラストをタッチできたら1点として行うとよいでしょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

はえ叩きは100円ショップでも購入できます。夏休み明けに楽しみながら行える活動にするために、少しずつレベルを上げて取り組んでいけるようにしましょう。

レベル1:各グループの児童は、1名ずつ黒板の前に出ます。第1問目は、上の段の4つのイラストで行います。教師は I went to … the mountain. と、少し間を空けて単語を言いましょう。
本来は、途中で間を空けることは好ましくないのですが、教師が意図的に I went to … と間を空けている間に、児童は mountain, sea, amusement park, grandparent’s house の4つのイラストのどれになるかを考えることができます。
同じ要領で、第2問は2段目のイラストで行います。I enjoyed …. 3問目は3段目を使って、I ate …. です。
最初の活動なので、選択肢は4つに絞れる程度にすると、誰にでもチャンスがあり、意欲を継続しながら行えると思います。
さらなる工夫として、
5人程度終えたら、イラストの絵を逆さにする。
12個のイラストを途中でシャッフルする。
などができると思います。

イラストを逆さにする
イラストをシャッフルする

レベル2:前に立っている児童は、黒板が見えないように、座っている児童と向かい合うようにして立ちます。教師は、黒板のイラストを並び替えます。レベル2では、教師は間を空けずに英文を言い、続けて児童全員で言います(このとき、座っている児童はヒントを出さないようにすることを事前に伝えましょう)。

I ate curry and rice.

I ate curry and rice.(全員で)

教師が GO! と合図したら、代表児童は黒板のほうを向いて、はえ叩きでイラストをタッチします。イラストがシャッフルされているので、回答者の児童は curry and rice がどこに貼られているのか探さなければならず、ゲームが盛り上がります。
さらにゲームをおもしろくする工夫として、
工夫① 黒板の四角にイラストを3枚ずつ分けて貼る。
工夫② 選択肢のイラストを縦に並べて貼る。
工夫③ 2枚のみ左側、他を右側にする。
などをしてもよいと思います。

四角に分けて貼る
選択肢を縦に並べる
2枚のみ左側に

さらに、負けているグループを意図的に有利にするような進め方もあると思います。負けているグループは意欲が低下しがちですが、ちょっと有利にしてあげることで、諦めずにがんばってくれることがあるからです。
例えば、黒板に向かって一番左側のグループが負けているとします。工夫③のように、2枚を左側に置いて、そのイラストを答えになるようにするなどです。児童の様子を見ながら調整するとよいでしょう。

レベル3:代表児童は目を閉じた状態で黒板のほうを向いて立ち、1枚だけ、ロッカーの中などの意外なところにこっそり配置します。

I enjoyed hiking.

I enjoyed hiking.(全員で)

児童が黒板を見ると、11枚のイラストが貼られているのですが、答えの hiking のカードが黒板にありません。教師がジェスチャーで「黒板にはないよ! 後ろだよ!」とヒントを出すと、児童は黒板ではないところを探し始めます。よい雰囲気で活動ができるでしょう。ここでもレベル2の注意点同様、座っている児童がヒントを出さないように伝えておきましょう。
さらなる工夫として、黒板に2枚重ね廊下先生の背中・・・などにしても楽しめます(笑)。

⑤アルファベット大文字26文字テスト

アルファベット大文字26文字のテストを行いましょう。4線を意識して書けるように声をかけるとよいでしょう。テストの前にワークシートで練習する時間をとってもよいでしょうし、事前にワークシートを渡して宿題として取り組ませることもできると思います。実態に合わせて行ってください。

ワークシートは記事の最後でダウンロードできます

⑥ふり返り

単元の授業をふり返りましょう。⑤のアルファベットテストと⑥のふり返りを逆にして行ってもよいと思います。先生方のやりやすいように行ってください。


居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。


本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。


パワーポイント(スライド)ダウンロード

6年Unit4-6パワーポイント(19スライド)、ワークシート(2点)

パワーポイント見本
はえ叩きゲーム板書用教材
アルファベットテスト・ワークシート

※ダウンロードデータのサンプルをご覧になりたい場合は、こちらの記事にある無料ダウンロードを参考にしてください。

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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子

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