• 勉強マーク小学館ロゴ
  • facebookアイコン
  • twitterアイコン

小四後半期突入!ここで見直す、算数の授業づくり

2019/10/7

二学期になりました。今年度もいよいよ後半のスタートです。年度はじめに描いた算数の「授業づくり」について、このタイミングでしっかり見直して、子供たちを積み残しなく高学年へと進級させるようにしましょう。ノート指導、単元指導の見直しについて解説します。

監修/大阪府公立小学校教諭・岡本美穂

小四 算数授業の見直し
写真/写真AC

授業計画の見直しポイント

算数ができない子とできる子の差とは何でしょうか。できない子と普通の子の差は、理解度の差です。できない子は、そもそもの知識が少なかったり、解法を理解していなかったりもします。

しかし、できる子と普通の子の差は、定着度です。理解度はあまり変わりません。知識もあまり変わりません。

できる子は、しつこく解いていますし、こまめに解いています。安定して9割以上の点数が取れるような子は、しつこく同じ問題を解きます。ケアレスミス・計算ミスにも厳しいのです。つまり理解度ではなく、定着度で差が付くということです。

この定着度は、学級の友達と一緒に取り組むなかで得られるものではないでしょうか。「自分の脳は自分で鍛える・みんなで鍛える」ということを二学期の算数の授業では目指しましょう。

子供は、みんなで仲間の成長を喜ぶことができます。また、子供は認めてあげるとやる気を出すことができるのです。

ノート指導の見直しポイント

めあて、ふり返りを書くことばかりに縛られないことが大事です。もちろんこの2つは土台となります。しかし、めあてあっての中身なし、めあてはあるが授業は何をしたのかわからない、ということもよくあります。

そこで、二学期には自分でめあてをノートに書くということもチャレンジしてみましょう。そして、少しずつオリジナルのノートづくりができることを目指しましょう。

それだけでなく、計算ドリルの間違い直しなどもノート指導に生かしましょう。計算ドリルが終わって答え合わせをした後、ノートの横の空いている所に、

「過去に戻って計算ドリルを行う自分に、その問題を間違えないようにアドバイスを書いてあげましょう」

と言って注意看板を書くこともおすすめです。

ノート指導

単元指導の見直しポイント

2桁の割り算は、4年生にとって大きな山場。そして四則計算の総決算です。子供がつまずきやすいポイントは2つあります。

  1. 商の見付け方
  2. 仮商修正

ただし、2.の仮商修正については、はじめに立てる仮商が本当の商になるまで丁寧に修正していくことがポイント。

「およその数」では、概数の取り方を決めています。

<例>百の位までの概数

百の位を□で囲み、四捨五入する部分に線を引く、ということを毎回行うようにしています。

概数の指導

というように行います。

「面積」では、教科書、机、教室など身の回りの物を使い、そこから運動場などの面積を考えたりすることもできます。しかし、大事なことは、実物を数に置き換えながら考え、計算で単位に置き換えていくことです。これらの指導もあくまでもノートを大事に使って行います。

面積 実物を物に置き換えながら考える

苦手意識克服の見直しポイント

計算力を付けることが算数では第一です。勉強嫌いの子供でも、「やればできる」「もっとやりたい」と、自信や意欲が生まれてきます。

大人から見れば「やさしいところを学習するのだから、100点は当たり前」と思われるかもしれません。しかし最初は、子供にとっては問題の内容よりも、「全部できた、やった!」という喜びのほうが、はるかに大きいのです。

100点を取り続けると、勉強は楽しいものになっていきます。また、短時間で集中して一気に仕上げることで、学習姿勢も身に付きます。こうしてコツコツと学習を続けるうちに学年に追い付き、やがて学年を超えていくのです。

算数で一番大切にすべきこと、それは「できる」という実感です。他の教科に比べると、友達との差も感じやすく、学年が上がるにつれて苦手と感じる子供が増えていくものです。

ほめて、『できる』を実感させる

だからこそ日々の授業のなかで、いかに「できる」という経験を重ねさせてあげられるかが問われていきます。教室で楽しく計算に取り組むポイントは、次の通りです。

  • 記録をとる(成績の向上は何よりの励みです。必ず目に見えて向上します)。
  • ほめる、強制しない。
  • 一定期間続ける。

おかもとみほ●「学力の基礎を鍛えどの子も伸ばす研究会(学力研)」の組織部長。子供一人ひとりの意欲を引き出す学級経営、子供を変えるノート指導・板書指導に定評がある。著書に『子どもの力を引き出す板書・ノート指導の基本とアイディア』(ナツメ社)ほか。

取材・文/出浦文絵 イラスト/山本郁子

『小四教育技術』2018年10月号より

関連する記事

授業記事一覧

12月のぬり絵|クリスマス【プリントOK】

12月はツリーやサンタをモチーフとしたクリスマスの時期にぴったりなぬり絵です。 ぬり絵があると、ちょっとした隙間時間も私語の時間にせずにすみますし、クラス全体の…

遊びながら漢字テストで100点を取る方法【プリントつき】

一年生の漢字は全員が満点を取れなくてはなりません。「集めて、遊んで、使ってみて」学年のまとめに向けて楽しく漢字を習得させる工夫を白川静漢字教育賞受賞者の栗林育雄…

【ぬまっち流】道徳はニュースから「なぜ?」を引き出す
道徳はニュースから「なぜ?」を引き出すのがよい理由

ユニークな実践で知られるカリスマ教師、「ぬまっち」こと沼田晶弘先生が、実際に起こるニュースを題材に「なぜ?」を突き詰める力を養う実践を紹介します。道徳の教科書か…

寒さに勝つ体育授業「いろいろおにごっこ」3つの解決ポイント

小学校の冬。それは、難しくなってくる勉強、日々厳しくなる寒さ・・・クラスにうっすらと鬱々とした空気がただよってくる時期。そこで、それを打破するのが、楽しい体育の…

スモールステップ+ほめる指導ですべての子がなわとびできる

埼玉県なわとび協会事務局長の戸田克先生が監修した、なわとびハウツー学習漫画が出ました。ドラえもんがキャラクターとして使われた子ども向けの本ですが、指導者が読んで…

3年体育(ネット型ゲーム)心をつなごう!キャッチソフトバレーボール

小学3年生の体育「ネット型ゲーム」は、ネットで区切られたコートの中で攻防を組み立て、自陣から相手コートに向けてボールを返して、得点を競い合うという運動特性があり…

2019/12/3

音楽評価|担任のモヤモヤに専科が答えます!

編集部に届いたお便りで、「女性というだけで音楽を担当することが多いのですが、専門外のため、特に、創意工夫の評価がイマイチ分かりません。」というご意見をいただきま…

リズムなわとびで学級づくり
動画付き!リズムなわとびで学級づくり

冬場の体力づくりに適した「なわとび」と、表現活動の「ダンス」を組み合わせたリズムなわとびは、仲間と協力して練習し、完成度を高めていくことで、学級づくりにもつなげ…

気づかずに格差を生み出していませんか?
学力格差を生む教師になっていませんか?

教師が子どもたちの学力格差を生まないためにできる指導方法を伝授。就学前に塾へ行ったり家庭で学習をしている子と、そうでない子がいる中、すでに学習をしている子に合わ…

2019/12/1

体育「跳び箱」の授業は苦手な子がカギ 

小学校一年生の跳び箱は、中学年や高学年で大きな開脚跳びやかかえこみ跳びができるように、安全で楽しく練習をさせる経験をさせることが重要です。怪我や、苦手意識を植え…

2019/11/30

もっと見る