小1算数「なんばんめ」指導アイデア(2/2時)《「左から3冊め」と「左から3冊」はどうちがうか》
執筆/福岡教育大学附属福岡小学校教諭・石橋大輔、福岡教育大学附属福岡小学校教諭・曽根﨑達雄
編集委員/国立教育政策研究所教育課程調査官・笠井健一、福岡教育大学教授・清水紀宏
目次
本時のねらいと評価規準
(本時2/2)
本時のねらい
ものの個数や順番を、正しく数えたり表したりすることができる。
評価規準
左右の場面について、「め」という言葉の有無と、集合数と順序数の関係を理解している。(知識・理解)
場面把握と導入のやりとり
(博士の役をする)
わしがほしいファイルは……。左から3冊目のファイルじゃ。
前の時間に習ったからわかるよ。『う』のファイルだね。
おお、これじゃ。では次は、左から3冊のファイルを持ってきてくれ
さっきと少し違うみたいだね。『左から3冊目』と、『左から3冊』では、何か違うのかな?
ロールプレイをしながら場面を掲示することで、場面を確実に理解させましょう。
本時の学習のねらい
「左から3冊」と「左から3冊め」は同じかな。違うのかな。
見通し
前時の学習内容を振り返らせる。
・「左から」とあるので、「あ」から数えること。
・前時はすべて「○○ばんめ」と「め」がついていたこと
自力解決の様子
A:つまずいている子
「左から3冊目め」と「左から3冊」の違いがわからず、「う」のファイルを○で囲んでいる。
B:素朴に解いている子
「左から3冊目」と「左から3冊」は、同じだと捉え、「う」のファイルを○で囲んでいる。
C:ねらい通りに解いている子
「左から3冊目」と「左から3冊」の違いを捉え、「あ」から「う」のファイルを○で囲んでいる。
学び合い
「~め」がついているときと、ついていないときをそれぞれ数えさせ、その違いに気付かせる。
イラスト/佐藤雅枝 横井智美
『小一教育技術』2018年5月号より