小1算数「整理しよう」指導アイデア(1/2時)《データの個数と種類に着目した整理》

特集
文部科学省教科調査官監修「教科指導のヒントとアイデア」
小1算数「整理しよう」指導アイデア

執筆/埼玉県上尾市立尾山台小学校教諭・齋藤礼乃
監修/文部科学省教科調査官・笠井健一、浦和大学教授・矢部一夫

小一算数 年間指導計画

単元の展開

第1時(本時)データの個数と種類に着目しながら整理し、よりよい整理のしかたを考える。

第2時 簡単な絵やグラフから、データの個数や特徴を読み取る。

本時のねらい

ものの個数を、種類に着目して整理する方法を考える。

評価規準

ものの個数を種類ごとに整理し、簡単な絵や図に表すことができる。(知識・技能)
データの個数を分かりやすく表す方法を考え、説明している。(思考・判断・表現)

本時の展開



つりげえむを しました。つった いきもので おみせやさんごっこを します。
つった ものの かずを せいりしましょう。


いろいろな魚や生きものが釣れましたね。釣れた生きものでお店屋さんごっこをします。どんなものが釣れましたか。

魚やタコ、カニやイカがたくさんいます。

いろんな種類がありますね。

種類ごとにコーナーをつくりたいなあ。

それならお客さんは分かりやすいですね。けれど、どの種類が多そうですか。

魚が多そうだけれど。

カニも多そうです。

ばらばらにいるから、分かりにくいです。

確かに、このままでは分かりにくいですね。では、どうすれば、どれが多いのか分かりやすくなるでしょう。すっきりと整理する方法を考えてみましょう。



分かりやすく整理する方法を考えましょう。

見通し

種類ごとに数えれば、数が分かるよ。

まず種類ごとに分けて、そのあと数えれば、分かりやすいんじゃない。

種類ごとに分けて並べれば、どれが多いか分かりやすいと思うわ。

自力解決の様子

A つまずいている子

  • 種類ごとに数えようとするが、落ちや重なりがあって正しく数で表せない。
  • 種類ごとに分けて並べているが、種類ごとに大きさが違うため、正しく数を比べられない。

B 素朴に解いている子

  • 種類ごとに分け、並べているが、種類ごとに大きさが違うため、一種類ずつ数を数えて調べている。

C ねらい通り解いている子

  • 種類によって大きさが違うため、正しく比べられないことに気付き、大きさもそろえて比べようとしている。

学び合いの計画

データの個数を種類ごとに着目させるために、導入では子供たちにもなじみのある、釣りゲームの結果を提示します。さらにゲームの結果からお店屋さんごっこにつなげることで、種類ごとに整理する必要性を子供たちにもたせます。

自力解決では、子供たちに、魚の絵のカードもしくは、タブレットを使って絵を操作させ、考えさせていきます。

このときに使う絵は、種類によって、形や大きさが違うものを用意します。操作をしてみると、形や大きさが違うことで、均等に並びにくく種類ごとに比べる際にも、見た目だけでは比べにくくなります。実際に操作させながら活動することで、子供たちが体験的に比べにくさを感じられるようにします。

イラスト/横井智美、やひろきよみ

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