小6算数「対称な図形~点対象~」指導アイデア

執筆/埼玉県公立小学校主幹教諭・濁川 究
編集委員/文部科学省教科調査官・笠井健一、浦和大学教授・矢部一夫

本時のねらいと評価規準

(本時8/12時)

点対称な図形のかき方を、点対称な図形の性質を基に考え、説明することができる。また、線対称な図形との相違点を明らかにし、点対称な図形について理解を深める。( 思考力・判断力・表現力等)

小6算数「対称な図形~点対象~」指導アイデア

問題場面

下の図で、点〇が対称の中心となるように、点対称な図形をかきましょう。

どんな形になりそうですか?

左側の形が反対向きになった形が右側にできると思います。

風車みたいな形になるかな。

線対称な図形じゃないからコマみたいな形にはならないと思います。

見通し

できあがりの形をフリーハンドでかいてみましょう。
どんなことを意識してかきましたか。

左側の図形の180°回転させた形が右側にくるようにかきました。

対称の中心と対応する点までの長さを意識しました。

右側にかく形が、左側の形の合同な形を反対にした形になっているかを意識しながらかきました。

これまで、調べてきた点対称な図形の性質が使えそうですね。

本時の学習課題

点対称な図形の性質を使って、点対称な図形のかき方を考えよう。

自力解決の様子

A つまずいている子
左側の図形の180°回転させた形が右側にくることは分かっているが、形に捉われてしまい、「対称の中心から対応する2つの点までの長さ」に着目できていない。

B ねらいどおり解決している子
左側の図形の頂点から対称の中心を通る直線をひき、対称の中心から頂点までの長さと、対応する点までの長さが等しくなるようにもう一方の点の位置を決めている。

B ねらいどおり解決している子

C 進んでいる子
図形上に任意の点を複数箇所とり、対称の中心を通る直線をひき、対称の中心から対応する2つの点までの長さが等しくなるようにもう一方の点の位置を決めている。

C 進んでいる子

学び合いの計画

イラスト/オモチャ、横井智美

『教育技術 小五小六』 2021年4/5月号より

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