小1算数「いくつといくつ」指導アイデア(1/7時)《5の構成の理解》
執筆/東京都公立小学校主任教諭・横須賀咲子
編集委員/文部科学省教科調査官・笠井健一、東京都公立小学校校長・長谷豊
目次
本時のねらいと評価規準
本時1/7時
ねらい
5の構成を理解する。
評価規準
5の構成に着目して、5をほかの2つの数の和として捉え、表現している。

問題
おんがくが とまったら、赤と 白が まざった 5人ぐみを つくりましょう。
- 赤白帽子をかぶらせ、子供たちを赤と白の半分ずつに分けておく。
- 音楽をかけて歩き回り、音楽が止まったら5人組をつくって座るというゲームを行う。
- 何回か繰り返す。
ここは赤が何人、白が何人の5人組ですか。
赤が3人と白が2人の5人です。
(※5人みんなで言わせるようにするとよい)
ここは赤が何人、白が何人の5人組ですか。
赤が1人と白が4人の5人です。
ここは赤が何人、白が何人の5人組ですか。
赤が4人と白が1人の5人組です。
みんな違う。(Aさん)
Aさんが「みんな違う」と言ったけれど、何が違うのかしら。Aさんの言いたかったことは分かりますか。
5人は同じでも、赤と白の数はみんな違うということだと思います。
そうですね。いろいろな5人組がありますね。どんな5人組があるか調べていきましょう。
学習のねらい
5は いくつと いくつ
別な友達と、また5人組をつくりましょう。
赤が3人と白が2人の5人組になりました。
私は、赤が1人と白が4人の5人組です。
- ゲームをしながら、赤が何人と白が何人で5人組になったかを板書に整理していきます。
- 何人と何人で5人組になったか、声に出して言うよう促したり、黒板に●○を子供に貼らせたりします。
※板書を隠します。
赤が2人と……。あれ、白は何人だったかな?
赤の人数だけを聞いて、白の人数が分かるかな?

見通し
ブロックを使えば分かりそうだよ!
黒板のように○を書けば分かりそう!
自力解決の様子


学び合いの計画
A、Bの子供に発表をさせ、真似をして隣の席の子供に説明するよう促します。真似をすることを繰り返すことで、友達に説明することに慣れさせていきます。

全体発表とそれぞれの考えの関連付け
5は2といくつか、どうやったら調べられましたか。
5人組だから、ブロックを5個使います。赤が2人だから、2個と3個。だから白は3人です。
5は2と3なのですね。上手にお話しできましたね。右側に座っている人は、隣の友達にAさんのようにブロックを使ってお話ししてみましょう。
Bさんはどうやって調べたのですか。
5人組だから、○を5個書きました。赤が2人だから2個赤く塗りました。そうしたら、塗っていないのが3個だから、白は3人です。
やはり5は2と3なのですね。Bさんも上手にお話しできましたね。左側に座っている人は、隣の友達に、Bさんのように○を書いてお話ししてみましょう。
学習のまとめ・評価問題
ブロックを使ったり○を書いたりして、□に数を入れましょう。

子供の期待する姿
ブロックを使ったり、○を書いたり、自分なりの方法を使って、□に数を書いている。

イラスト/松島りつこ・横井智美
『教育技術 小一小二』2021年4/5月号より