小6らくらくUnit 7「My Best Memory」③【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語」。2024年度の教科書改訂に合わせて、パワーポイント教材をリニューアル。
今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 7「My Best Memory 〜小学校生活の一番の思い出を伝え合おう」第3時(小学校生活の一番の思い出をたずね合おう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 7「My Best Memory 〜小学校生活の一番の思い出を伝え合おう」全8時の3時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。![]()
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
〇単元目標
自分のことを伝え、友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出について聞き取ったり紹介したりすることができる。また、小学校生活の一番の思い出について例文を参考に文を読んだり、書いたりすることができる。
○単元のゴール
小学校生活の一番の思い出を伝え合おう。
○本時の目標
小学校生活の一番の思い出をたずね合おう。
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・What’s your best memory? My best memory is 〜. We went to 〜. およびその関連語句について、理解している。
〈技能〉
・小学校生活の一番の思い出についてのやり取りを聞いて、話の内容を聞き取ることができる。
●思考・判断・表現
・友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出についてのやり取りや、短い話を聞いて、内容を聞き取っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出についてのやり取りや、短い話を聞いて、内容を聞き取ろうとしている。
【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
・What’s your best memory? My best memory is 〜. We went to 〜. およびその関連語句について、理解している。
〈技能〉
・What’s your best memory? My best memory is 〜. We went to 〜. およびその関連語句を用いて書かれた文で、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を読んで、理解することができる。
●思考・判断・表現
・友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味が分かり、声に出して読もうとしている。
【話すこと】(やりとり)
●知識・技能
〈知識〉
・What’s your best memory? My best memory is 〜. We went to 〜. およびその関連語句について、理解している。
〈技能〉
・小学校生活の一番の思い出について、What’s your best memory? My best memory is 〜. We went to 〜. およびその関連語句を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合うことができる。
●思考・判断・表現
・自分のことを伝え、友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、考えや気持ちなどを伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを伝え、友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・小学校生活の一番の思い出について伝えるために、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を理解している。
〈技能〉
・小学校生活の一番の思い出について伝える文を、例文を参考に書くことができる。
●思考・判断・表現
・自分のことを伝えるために、小学校生活の一番の思い出について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを伝えるために、小学校生活の一番の思い出について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書こうとしている。
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- 教科書 Let’s Sing
- Who am I?
- 学校行事ボードゲーム
- Let’s Read
- 教科書 Let’s Listen ①
- 教科書 Let’s Try
- Let’s Write
- Let’s Play トルネード・ゲーム
- 教科書 Sounds and Letters
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などと児童に質問してみましょう。
②単元のゴール、本時のめあての確認
単元のゴール、本時のめあてを確認しましょう。


③教科書 Let’s Sing (p.72)
教科書 p.72に載っている Let’s Sing です。本単元で学習する表現に少しずつ慣れることができるようにしていきましょう。朝の時間や帰りの会など授業以外の時間に行うと効果的です。
④Who am I?
前時までにも行った、Who am I? を行いましょう。同じ学年の先生が I went to ~. / I enjoyed ~. / I ate ~. などを話している動画を視聴して、誰かを当てる活動です。動画は事前にお願いして、録画しておきましょう。
先生方に言ってもらう英語の内容は、1時目や2時目にALTに話してもらった内容程度がよいと思います。つまり、児童が単元のゴールで自己表現をする際の英語です(ただし、それだけでは答えが分からないと思うので、その先生だと分かるようなヒントも入れて録画しておきましょう)。
先生の顔が分からないように、顔のところを四角で隠しておきましょう。このちょっとした工夫だけでも、児童は先生たちの英語を聞こうとします。
さらに工夫をするとしたら、声を変えることです。今は、アプリなどで簡単に声を高くしたり、低くしたりすることができます。ALTに頼むとすぐにやってくれると思います。ALTに仕事を任せられることは任せて、効率よく授業準備をしましょう。
誰が正解の先生であったか答えを確認したら、英語の表現を全体や個別で発話する機会を設けましょう。短時間で少しずつ意図的に組み込むことが効果的です。
さらに、同学年の他のクラスの児童や転勤された先生などを問題にすると、楽しく活動することができます。とくに児童が大好きだった転勤された先生などが登場すると、大変盛り上がります。今なら録画を依頼しても簡単にやり取りできるので、ぜひチャレンジしてみてください。
⑤学校行事ボードゲーム

1時目、2時目に行ったボードゲームです。行い方は、第1時のパワーポイントに説明動画がありますので、そちらを確認してください。
1時目、2時目とまったく同じルールだと、児童は飽きてしまいます。本時では、何マス進めるかを変えて行いましょう。
ちょっとした工夫を入れるだけで、児童の意欲を高め、そして楽しみながら行事の英語での言い方を身に付けることができるでしょう。
基本的なルールは第2時と同じです。場のカードをめくり、今いるマスの次のマスと同じ絵が出たらサイコロを振って進みます。何マス進むかは、決まりに従って進むようにします。進んだら、そのマスにある行事名を英語で発話します。
まずは前時と同じルールで2、3回行います。
●前時のルール

出た目が2、3のときは1マス、4、5のときは2マス、6のときは3マス進みます。そして、1のときは0マスです。
2、3回行ったあとに、新しいルールをスライドを使って伝えます。活動と活動の間に児童を見取って、発音が難しい単語などを全体で発話してもよいと思います。
●本時のルール

出た目が2のときは1マス、3のときは2マス進みます。1、4のときは0マスです(笑)。そして、5のときは1マス戻り、6のときは2マス戻ります。児童は、「4のときがなぜ0マス?」「5と6のときってマイナスなの!?」などとつぶやきますが、盛り上がって活動します。
時間や実態に合わせて行うか判断してください。
⑥Let’s Read
児童が学校行事の表現をどれくらい身に付けることができたか、カードを使いながら個別に発話させてみましょう。詳しくはこちらから確認してください。

⑦教科書 Let’s Listen ① (p.74)
「会話を聞いて、大地と早紀の小学校生活の一番の思い出を線で結ぼう。」
教科書 p.74のリスニング問題です。登場人物の学校行事についての話を聞いて、児童が線で結ぶ問題です。What’s his name? や What’s her name? と登場人物を指さして名前を聞いたり、What event is this? とイラストの4つの学校行事が何であるかを尋ねたりして、児童とのやり取りをしてから問題の音声を聞かせましょう。
⑧教科書 Let’s Try (p.74)
「小学校生活の一番の思い出などについてたずね合おう。」
一番思い出に残った行事をたずね合い、4線上に書き写す学習です。また、そこでしたことや感想をメモして、たずね合う流れになっています。4線を使って「書き写す」活動を取り入れたい場合は、非表示になっているパワーポイントのスライドを表示にし、また、ワークシートをダウンロードしてご活用ください。

児童はこれまでに、ボードゲームやトルネード・ゲームで、思い出に残った行事を伝える “My best memory is ~.” の表現の学習を行ってきました。ここでは自分のことを伝えるアウトプットに時間をかけるようにしましょう。本時では児童の言語の負担を考えてワークシートの左側の「一番の思い出の行事」のみを扱い、右側の「したことや感想など」は5時目に行います。

【ダウンロード】思い出の学校行事ワークシート
(記事の最後でダウンロードできます。)
⑨Let’s Write
これまでに学習してきた表現を“なぞって”まねして書いてみる活動です。薄く印刷された文字をなぞらせましょう。

ここでの指導のポイントは、教師が机間巡視をしながら Can you read this? と個別に発話させてみることです。ここで確認したいことは、音声と文字の一致です。児童が指示された英文をすらっと言えたとしたら、その児童は、音声と文字の認識ができ始めていると評価することができます。逆にここで読むことができない場合は、教師自身の指導をふり返り、インプットやアウトプットが足りなかったと捉え、改善するための判断材料となります。
私はALTと机間巡視をして、児童がなぞっている間はワークシートにある英文をできるだけ多く読ませ評価しています。また、文字を読むことが不安な児童もいるので、教師(ALT)が Can you read this? と聞き、児童が My best memory is my school trip. の文を発話したら、すかさず Very good. My best memory is my school trip. と大きな声でその英文を言います。それはその子に対しての支援というより、他の児童に聞かせるためです。また、上位児童には全部読ませたり、ワークシートの質問をそのまま児童に聞いてみたりすることもできます。なぞりの活動のときこそ、机間指導が重要です。ぜひ同じように指導してみて、自身の指導のふり返りの時間としてみてください。

【ダウンロード】My Best Memory ワークシート
(記事の最後でダウンロードできます。)
⑩Let’s Play トルネード・ゲーム
前時は I ate ~. の表現でトルネード・ゲームを行いました。本時では、I saw ~. の表現を使って、同様に行いましょう。進め方は、前時の記事を確認してください。

縦のイラスト、横のイラストから好きな食べ物を選んで I saw ~ and ~. の一文を発話させ、交差したところの青いパネルをクリックしてめくります。パネルをめくると得点が表示され、グループやペアで得点を競います。詳しい進め方は前時を確認してください。
縦横列のイラストは、児童が修学旅行で実際に見たものを並べておくと、発話の練習になるだけでなく、単元の終わりに自己表現をする際に役立つと思います。千葉県の学校のときは、マザー牧場が行き先の1つだったので、見本には牛のイラストなどを入れて作成してあります。児童は、I saw cows. などと表現していました。各学校の実態に合わせて変更してください。
※時間や実態に合わせて行うか判断してください。
⑪教科書 Sounds and Letters (p.80)
■文を読んでみよう(1)■
これまで学習してきたことをもとに、英語の文を声に出して読んでみよう。ソフィアと大地はどんな会話をしているかな。
教科書 p.80の Sounds and Letters の問題です。児童に「文を読んでみよう(3)」の
Sophia: I went to the zoo. I saw many animals.
Daichi: Cool.
の会話を読ませてみる学習です。
ポイントは音声を聞かせる前に各児童に自力で読ませてみることです。ペアで確認させたり、音声を聞かせて指で追いながら声に出して読ませたりしてみましょう。児童が「読めた」と感じられるように指導順を大切に進めていきましょう。
⑫ふり返り
本時の学習をふり返り、全体で共有しましょう。

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
6年Unit7-3パワーポイント(36スライド)、ワークシート(2点)
※購入日の翌日を1日目と数えて30日目いっぱいまでご利用いただけます。購入履歴(日時)は マイページにてご確認いただけます。
※月額制ではありません。期間終了後に自動更新して新たなお支払いが発生することはありませんのでご安心ください。
※個別の領収書発行はできません。経費請求等の帳票としては、小学館ペイメントサービスからの購入完了メール、もしくはマイページの購入履歴、クレジットカードのご利用明細等をご利用ください。
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特定商取引法に基づく表記>>
構成/本田有紀子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美・本田有紀子 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ・英語音声/本田有紀子
