小1道徳「きもちのよいあいさつ」指導アイデア
日常生活の具体的な状況を、生活経験の異なる一年生が同じように想像するのは難しいことがあります。そこで、どんな場面なのかをみんなで確認しながら、その場に合った挨拶はどんなものがあるかを考えていきます。
執筆/北海道公立小学校教諭・戸来友美
目次
「きもちの よい あいさつ」について考える授業
一年生の道徳のはじまりには、自分の生活をもとにした題材が多く並んでいます。教育出版の教科書では以下のようになっています。
1
・たのしい がっこう(C より良い学校生活、集団生活の充実)
・たのしい ことが いっぱい(C より良い学校生活、集団生活の充実)
2
・きもちの よい あいさつ(B 礼儀)
3
・きそくただしい せいかつ(A 節度、節制)
・ものや おかねを たいせつに(A 節度、節制)
このように学校の生活の送り方が配置された後に、読み物教材が続きます。入学段階の子どもたちにとっては、読み物をもとに道徳的価値について考えるよりも、自分の生活を振り返りながら、必要なことを身に付けて行くことが必要なのです。
今回は、「きもちの よい あいさつ」について考える授業です。

指導項目「礼儀」
ここで中心となる内容項目は「礼儀」です。「特別の教科 道徳」の指導要領の礼儀についての指導の要点として、
「この段階においては、特にはきはきとした気持ちのよい挨拶や言葉遣い、話の聞き方や食事の所作などの具体的な振る舞い方を身に付けることを通して明るく接することのできる児童を育てることが大切である」
小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 特別の教科 道徳
「指導に当たっては、日常生活を送るために欠かせない基本的な挨拶などについて、具体的な状況の下での体験を通して実感的に理解を深めさせることが重要である。また、外出時や公共の場での振る舞い方など社会との関わりの中での礼儀についても考えさせることが重要である」
小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 特別の教科 道徳
とあります。
日常生活の具体的な状況を、生活経験の異なる一年生が同じように想像するのは難しいことがあります。そこで、どんな場面なのかをみんなで確認しながら、その場に合った挨拶はどんなものがあるかを考えていきます。