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小3図画工作科 こんなたてものあったらいいな(立体に表す)

特集
文部科学省教科調査官監修「教科指導のヒントとアイデア」
小3図画工作科 こんなたてものあったらいいな(立体に表す) バナー

文部科学省教科調査官監修による、小3図画工作科の指導アイデアです。今回のテーマは「こんなたてものあったらいいな(立体に表す)」です。透明な材料を切ったり、組み合わせたりする活動を通して、地域にこんな建物があるといいなと想像したことから表したいことを見付け、表し方を工夫して表すとともに、進んで立体に表したり鑑賞したりする活動に取り組むことを目指します。

執筆/お茶の水女子大学附属小学校教諭・宮川紗織
監修/文部科学省教科調査官・小林恭代
 群馬大学共同教育学部教授・郡司明子

1 題材名

こんなたてものあったらいいな(立体に表す)

2 本題材について

3年生になり、子供たちは創造活動の時間(総合的な学習の時間)で、自分たちが生活している地域について学習しました。まずは、自分たちの地域を見てみよう、知ろうと、学校の屋上や近隣のビル(地上26階)の最上階から学校周辺を眺めてみました。方角しか書かれていない白地図に、どのような建物があるかを言葉で書き記す子供もいれば、見えたままの形で描く子供や、見えないところも想像しながら表現する子供もいました。子供たちは普段の視点とは異なる、上から見下ろすという経験をし、地域にある建物や街並みを改めて見て、造形的なよさや面白さも感じ取ることができていたようでした。

建造物に興味・関心をもち、その形などに着目する子供が多く見られたため、図画工作の学習と関連させて、地域にあったらいいなと思う建物を想像して立体に表す活動を行いました。

材料は、各家庭で出る卵パックやゼリーやプリン類の容器、ペットボトルなど様々な形状の透明なものを準備しました。これまでにも子供たちは、お花紙を用いて造形遊びをする活動や平面に表す活動を通して、色の重なりや光に当てると色が透けて変化する様子を感じ取ってきたため、これまでの経験を生かして活動することが
できると考えたからです。

鑑賞活動では、透明な材質と光の関係性を生かして鑑賞する時間を設けました。

3 題材の目標

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