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小3国語「ポスターを読もう」京女式板書の技術

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見やすく理解しやすい「単元別 板書の技術」元京都女子大学教授・同附属小学校校長 吉永幸司監修
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今回の教材は、「ポスターを読もう」です。本単元では、「生活の中で読もう」が学習活動になります。本時では、身の回りの2つのポスターを比べて、読む活動を行います。そのため、2つのポスターのどこを比べて、共通点や異なる点を分かりやすく整理するベン図を活用した板書の工夫を紹介します。

監修/元京都女子大学教授
 元同附属小学校校長・吉永幸司
執筆/京都女子大学附属小学校教諭・酒井愛子 

 

単元名 生活の中で読もう
教材名 「ポスターを読もう」(光村図書出版)

単元の計画(全2時間

  1. 身の回りのポスターについて興味をもち、2つのポスターを比べて、読む。
  2. 身の回りのポスターについて読む。

板書の基本

〇ポスターを教材にした読むことの学習の目的を考えました。子供たちにとって、ポスターは日常的に知っています。普段からよく目にします。そのため、改めて指導することはないのが一般的な考え方です。なぜ改めて指導するかということを、算数や理科と比べてみます。算数や理科は子供たちが知らなかったことが知識として次々と積み上げられていく学習内容が多いのです。例えば、かけ算ができる、割り算ができる等々です。ところが、ポスターは日常的によく目にするものなので、いまさら、何を勉強するのだろうということが、子供のなかにある正直な気持ちです。しかし、すでに知っていることを改めて知識・技能として習得させることが国語科の大切な役割なのです。

〇ポスターは情報として生活のなかにあります。その「ポスターを読む」ということは、情報を正しく判断し、図やデザインを読み取る、目的や意図を推測する、必要な情報を取捨選択することを通して、「ポスターを読む」ことの意味を学ばせることが大切です。板書では、教材に示している2枚のポスターを活用し、比べるという活動を中心に展開します。手がかりとしては、2枚のポスターを比べて、どちらにもあること、どちらかだけあること、示され方が違うことがポイントになります。

板書のコツ(1/2時間目前半)

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