小6らくらくUnit 2「My Daily Schedule」④【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語」。2024年度の教科書改訂に合わせて、パワーポイント教材をリニューアル。
今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 2「My Daily Schedule ~日常生活について紹介し合おう」第4時(自分が行っている家事について友達に紹介しよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 8「My Daily Schedule ~日常生活について紹介し合おう」全8時の4時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
〇単元目標
自分のことを話したり、友達のことをよく知るために、日常生活について、基本的な表現を使って伝え合うことができる。
○単元のゴール
日常生活について紹介し合おう。
○本時の目標
自分が行っている家事について友達に紹介しよう。
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・I always ~. I usually ~. I sometimes ~. I never 〜. とその答え方、およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・一日の生活についてのやり取りを聞いて、話の内容を聞き取ることができる。
●思考・判断・表現
・友達のことをよく知るために、一日の生活についてのやり取りから、話の内容を聞き取っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達のことをよく知るために、一日の生活についてのやり取りから、話の内容を聞き取ろうとしている。
【話すこと(やり取り)】
●知識・技能
〈知識〉
・I always ~. I usually ~. I sometimes ~. I never 〜. とその答え方、およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・一日の生活について、I always ~. I usually ~. I sometimes ~. I never 〜. とその答え方、およびその関連語句を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●思考・判断・表現
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、一日の生活について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、一日の生活について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- 教科書 Let’s Chant
- 教科書 Watch and Think
- 家事クイズ(先生版)
- ○○小の家事ランキング!
- ジェスチャー・クイズ②
- 教科書 Let’s Listen ②
- 教科書 Sounds and Letters
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に明るく挨拶をして、児童にHow are you? How’s the weather? などの質問をしてみましょう。
②単元のゴール、本時のめあての確認
単元のゴール、本時のめあてを確認しましょう。
③教科書 Let’s Chant(P16)
教科書P16のLet’s Chantです。ウォームアップとして、また日常生活を紹介する表現をインプットするのに効果的です。英語の授業中だけでなく、朝の会や帰りの会で扱うこともできると思います。
④教科書 Watch and Think(P17)
1⃣「ベーカー先生がふだん週末にしていることはどれかな。番号に○をつけよう。」
教科書のWatch and Thinkです。前時に日常生活を紹介する表現を学習しました。本時では、映像を視聴する前に選択肢の単語の確認をしてから始めましょう。また、児童に答えを予想させると、より意欲的に取り組むと思います。
⑤家事クイズ(先生版)
教師とALTのクイズを効果的に活用して、always や sometimes などの「頻度」の表現と日常生活で使う表現を学習します。
ALTや担任の先生が小学生のときにどんな家事を手伝っていたかなどのクイズを、動画を活用して作成しました。
例えばALTのZoe先生が、 “I always ……” と英語で発話します。ここで動画を一時停止して、「Zoe先生が小学生のときに“いつも”やっていた家事は何だと思う?」と問います。ワークシートの4つのイラストを選択肢として与え、答えはどれかをペアで予想させます。
Zoe先生が小学生のとき……、
Do you think Zoe always cleaned her room?
If you think so, raise your hand, please.(→そうだと思う児童は挙手する)
Zoe先生が小学生のとき……、
Do you think Zoe always cleaned the bathtub? ……
Do you think Zoe always went shopping? Do you think Zoe always took out the garbage? も同様に児童に聞きます。児童に4つの質問をしたら、答えの動画を流しましょう。
選択肢から選ぶ簡単なクイズですが、ちょっとした工夫で、児童は意欲を高めて学習を進めることができます。
答えの動画を視聴したら、全体で頻度を表す always や I always clean my room. の表現を発話してみましょう。
また、掃除の頻度を always, usually, sometimes, never で実際に児童に聞いてみるとおもしろいです。Do you always clean your room? Raise your hand, please. と聞いていきましょう。usually, sometimes, never でも同じように児童に質問してみましょう。
見本の動画を非表示スライドにして挿入してあるので、担任の先生やALTの動画に差し替えて活用してください。パワーポイントにはクイズの2問目(never)、3問目(sometimes)も準備してあります。参考にして作成してみてください。
【ダウンロード】
先生がしている家事ワークシート
(記事の最後でダウンロードできます。)
⑥○○小の家事ランキング
前時の終わりに行ったアンケートを集計して、本時では「○小(○組)の家事ランキング」として紹介していきます。児童とやり取りを大切にしながら、日常生活を紹介する表現に慣れ親しむことができるように進めていきましょう。
ランキングの順位は、前時で行ったアンケートを集計して、変更してください。
5位から1位までの順位を児童に予想させてピンポイントで当てた場合のみを正解としていくと、時間がかかってしまい、授業のテンポがスムーズでなくなってしまいます。私の場合は5位~3位は発話する機会を設けながら紹介する形にしました。児童にはMy Picture Dictionary P24を参照用に開かせておくとよいと思います。
教師が“This is the result of 家事ランキング.”と言ったあと、青い四角枠をクリックして文字を表示させ、“No.5. You help with laundry.”と言って、音声と文字(+ジェスチャ-)で伝えましょう。その後に★のマークをクリックしてイラストを提示し、全員が理解できるようにするとよいと思います。
(No.4. You clean your room. No.3. You help with cooking.と、No.5と同じように進めていきましょう。)
全体で発話する際は、まずその家事をやっている児童を挙手させます。そして実際にその家事をやっている児童が、I help with laundry.と発話するようにしましょう。発話後には隣のペアの児童に伝える個別のアウトプットの時間を確保しましょう。自分のことを伝える短時間の積み重ねが大切です。
1位と2位は、児童にどんな家事か考えさせてみましょう。No.2, what do you think? Talk with your friends, please.と言い、正解が出るまで児童に答えさせていきます。発話のさせ方は3位までと同じです。このような形で行うと、児童も興味深そうに結果を聞きながら、これらの表現をインプットすることができます。
実際に私がアンケートを集計したときには、5位以外の家事も紹介できるようにスライドを作成しました。非表示で設定してあるので参考にしてください。
⑦ジェスチャー・クイズ②
My Picture Dictionary P24「一日の生活」のイラストの中から1つ選んで、ジェスチャーを行って当てさせる活動です。イラストの中からどのジェスチャーを行っているかを考えさせ、答えさせましょう。詳しくは前時のジェスチャー・クイズ①の内容を確認してください。
本時のジェスチャー・クイズは、ちょっとした遊び心満載の活動です。前時と大きく違うのは、ジェスチャーを2人で行うことです。1人がイラストを選び、もう1人には伝えずに即興でジェスチャーを行います。ジェスチャーですから、もちろん無言です。
まずは、教師とALTで手本を見せましょう。始める前に、何のイラストをジェスチャーで演じるか誰も分からない状態でスタートすることを、児童に伝えておきましょう。
教師のジェスチャーに合わせて、ALTは即興で反応して、同じイラストのジェスチャーと思われるものを演じます。しばらく演じてから、お互いに何を演じていたかを発表します。もしくは児童に、何を演じていたか予想させてもいいでしょう。
(例1)
教師:サッカーボールをALTに向かってインサイドキックでパスを出す。
ALT:パスを止めて、教師に向かってパスを返す。
など。ALTは、教師のジェスチャーを見て即興で演じます。もちろんパスを返すジェスチャーでなく、ゴールキーパー役になってシュートを決められたという演技でもよいでしょう。
演技が終わったところで、教師は児童に What gesture is this? と問うてみましょう。児童が予想したあとに教師、ALTが何を演じていたかを伝えます。まず、即興で演じたALTから答えます。ALTは、I play soccer. と答え、続いて教師が選んだイラストのジェスチャーを英語で I play soccer. と伝えます。
ウォームアップとして行うと、とてもよい雰囲気になる活動です。また、「一日の生活」の表現を楽しく学習することができます。そして、なにより小学生らしい発想の演技が見られること、間違いなしです(笑)。
次は、教師と児童で行ってみましょう。
(例2)
教師:お母さん役になって児童の部屋のドアを開け、時計を見たり、カーテンを開けたりして、児童を起こすジェスチャーをする。
児童:(読者の皆さんだったらどんなジェスチャーをするか、考えてみてください。)
例1のときと同じように答え合わせを行います。答え合わせを行った後は、必ず I get up. と全体で発話したり、個別に言わせたり、短時間で復唱する時間を設けましょう。ポイントは、短時間でさりげなく発話の機会を設けることです。そうすることで同じ単語を4回、5回と連続で発話するような強制的な練習とならなくなります。
次は、児童にイラストを選んでもらって、児童からジェスチャーを始め、ALT(教師)が即興で演じましょう。
(例3)
児童:皿を洗っているジェスチャーをして、その皿をALTに渡す。
ALT:(読者の皆さんだったらどんなジェスチャーをするか、考えてみてください。)
My Picture Dictionary P24に記載されているイラストのほとんどでジェスチャー・ゲームができます。
これまでに一番おもしろかった児童の演技は、do my homework です。教師が親の役で「宿題を早くやりなさい」というジェスチャーを行い、子供役の児童の部屋から出ていきます。児童役を演じていた子は、机でイライラして宿題のプリントをくしゃくしゃに丸めてゴミ箱に投げ捨てるという演技をし、クラス全体が大笑いでした。
⑧教科書 Let’s Listen ②(P19)
1⃣「ナディアは下の表の①~③のどれに当てはまるかな。番号に○をつけよう」
音声を聞く前に、表のイラストが何の家事であるのか、発話して確認しましょう。リスニングの内容が長いので、児童の様子を見取って難しそうな場合は、「月曜から日曜までナディアが何の家事をしているか」の部分のみ、教師やALTが再度伝えましょう。
答えを確認したら、2⃣「ナディアは皿洗いをどれくらいの頻度でするのかな。番号に○をつけよう。」のリスニングを行います。
⑨Sounds and Letters(P24)
教科書P24の Sounds and Letters です。短時間の積み重ねを大切にしましょう。私は YouTube のフォニックスを児童といっしょに行ってから、Sound and Letters を行います。本時はMのフォニックスを扱い、問題に取り組みましょう。
⑩ふり返り
本時の学習をふり返り、全体で共有しましょう。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
6年Unit2-4パワーポイント(46スライド)、ワークシート(1点)
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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子