漢字の苦手な子も楽しく学べる!土居正博先生の「漢字学習ゲーム」3選
「子どもたちが意欲的に取り組み、漢字を使う力を高める漢字指導」の研究で、第54回 (2023年度)「博報賞・奨励賞」を受賞したばかりの土居正博先生。漢字指導に関する著者も多く、漢字指導のプロフェッショナルといえる存在です。そんな土居先生が考案した漢字学習ゲームを紹介します。
どれも、漢字が苦手な子、漢字学習が嫌いな子も楽しく学べるものばかりです。学級の班ごとやペアで楽しんだり、学級通信などで紹介して家庭でも取り組んだりしてもよいでしょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・土居正博
目次
①漢字辞書引きアタック
国語辞典や漢字辞典を使って、辞書引きの時間を競い合うゲームです。
まずは、お題となる語や漢字をペアで同じ数ずつ指定し合います。指定する語や漢字は3〜5個くらいでよいでしょう。
指定し合ったら、辞書でその語や漢字を順番に引きます。この際、タイムをそれぞれ計測し、短い時間で引き終えたほうの勝ちというルールです。
ゲームに慣れてくると、子どもはよく考えてお題を指定するようになります。「あまり近くに載っている語は避けたほうがいいな」とか、「画数や部首がわかりにくい漢字を指定しよう」といった具合です。辞書引きに自然に親しめるゲームです。
②この漢字書けるかな?
出題者は漢字ドリルの中から漢字を選び、「病院の『びょう』」などと読みを口頭で伝えて、解答者は紙やタブレットに書いて答えます。空書きしてもよいでしょう。
テンポよく、たくさんやっていきましょう。解答者が正しく書けたら、出題者も「イェーイ」と一緒に喜びましょう。書けなかったときはすぐに教えて、一緒に書くとよいでしょう。
小テストの前の練習や、学習した漢字が身に付いているかを確認するのにぴったりです。