小6らくらくUnit 2「How is your school life?」⑥【モトヨシ先生のスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 2「How is your school life? ~宝物を伝え合おう~」第6時(友達が考えた宝物のクイズを英語で読んで宝物が何か考えよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学校6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 2「How is your school life? ~宝物を伝え合おう~」全8時の6時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

単元のゴール
自分の紹介したい宝物を伝えるためのヒントとなる英語を考えよう。「読む」活動を通して、友達の宝物が何かヒントをもとにしてクイズに挑戦しよう!
○本時のめあて
友達が考えた宝物のクイズを英語で読んで宝物が何か考えよう。

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉

I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
世界の子供たちや自分たちの日常生活について、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
相手のことをよく知るために、世界の子供たちや自分たちの日常生活などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
相手のことをよく知るために、世界の子供たちや自分たちの日常生活などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、海外の国について、短い話の概要を捉えようとしている。

【読むこと】
●知識
I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などについて、簡単な語句や基本的な表現を理解している。
●技能
I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などについて、書かれた英文を理解する技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、世界の子供たちや自分たちの日常生活などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え相手のことをよく知るために、世界の子供たちや自分たちの日常生活などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味を分かろうとし、声に出して読もうとしている。

【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉

I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などを用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う(話す)技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、世界の子供たちや自分たちの日常生活などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、世界の子供たちや自分たちの日常生活などについて簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、世界の国について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉

I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などについて、英文の語順などを理解している。
〈技能〉
I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などについて、例文を参考に書く技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝えたり、相手のことをよく知るために、自分たちの日常生活について、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝えたりするために、自分たちの生活について、例文を参考に書こうとしている。

○言語材料
(表現)
I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. It’s ~.など
(語彙)乗り物(busなど)、1日の時間(morningなど)、文房具(notebookなど)、1日の生活(get upなど)、日常生活(ballなど)

本時の流れ(例)

  1. 挨拶
  2. 単元のゴールの確認、本時のめあての確認
  3. 「読む」活動
  4. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、児童に How are you? How’s the weather? などの質問をしてみましょう。

②単元のゴールの確認、本時のめあての確認

単元のゴールと本時のめあての確認をしましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

③読む活動

前時までに児童が考えた宝物のヒントが書かれたワークシートを使って、「読む」活動を行います。前時が「書く」活動になり、本時が「読む」活動となります。教師は評価規準から児童の「書くこと」「読むこと」の評価を前時と本時で行いましょう。

パワーポイントとワークシートは記事の最後でダウンロードできます

まずスライドを使って「読む」活動の仕方を、児童とやり取りをしながら進めます。ワークシートには手順を記載してあるので、学習の見通しがもてるようにしていきましょう。

前時に回収していた記入済みのワークシートをシャッフルし、児童に配付します。

1.名前を確認しよう。だれの宝物のワークシートかな。

まず、友達の名前を読むことから始めます。教師は、机間指導をしながら、友達の名前を読めない児童のサポートを行いましょう。分からないことがあれば、児童がすぐに挙手をして先生や友達に聞くことができるようにしましょう。

パワーポイントとワークシートは記事の最後でダウンロードできます

2.クイズの英語の文を3文読んでみよう。”読む努力”をしよう。分からない場合は、辞書プリントから探してみよう。

パワーポイントとワークシートは記事の最後でダウンロードできます

友達の英語の文を見ていて分からない表現があった場合は、辞書のプリント(教師が前時のワークシートを集めて本時までに作成)から探すように伝えます。スライドには具体的に「roundの単語が分からなかったときにどのように辞書プリントを使うか」を入れてあります。児童全員で確認しましょう。

前時の授業後に児童のワークシートを点検し、「書くこと」の評価も行いながらPicture Dictionaryに載っていない単語をオリジナル辞書プリントに載せました。また、Picture Dictionaryに載っている単語については、どのページに載っているかを記載しました。Picture Dictionaryもたくさん活用してほしいので、このような形をとることにしました。アルファベット順に整理して作成すると、英和辞書を引いているような感覚になり、辞書の初期指導にもなると思います。
私が授業を行ったときは、辞書プリントがあることで、分からない表現でも児童が積極的に調べている姿を見ることができました。普段「聞くこと」「話すこと」を中心に学習している児童にとっても、とても楽しい活動になったようです。
少し手間と時間はかかりますが、私自身も、作成した辞書プリントを児童が一生懸命に活用している姿を見て、うれしい気持ちになったことを覚えています。ALTと協力して、作成できるとよいですね。

辞書プリント(Vocabularyリスト)の見本は記事の最後でダウンロードできます

3.クイズの答えをワークシートに記入しよう。先生の指示があってから答えを確認しよう。

ワークシートに「友達の宝物が何であるか」の答えを記入させます。答えは、先生の指示で一斉に確認させるとよいと思います。児童がワークシートを読み終えたら、下の座席図のアニメのように、次の児童に渡していきます。一斉に答えを確認することで、次の児童へどんどんワークシートを渡してしまうことなどをコントロールできます。ワークシートの裏には、前時で児童それぞれがイラストと答え(日本語・英語)を記入しています。読む時間に関しては実態に応じて行うとよいと思いますが、最初は時間を多めにとり、児童が慣れてきたら短くしていくとよいでしょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

学習形態は、個人、ペア、グループなど、どの形態でも行うことができます。ペアやグループで行う場合は、おもしろい表現をしているワークシートや、よいヒントの出し方をしているワークシートを選んでおいて配付するとよいと思います。また、他のクラスの児童のワークシートを取り入れることもできます。実態に合わせて行ってください。

④ふり返り

本時の学習のふり返りを行いましょう。本時のふり返りは感想だけでなく、以下のようなふり返りカードを配付して行うこともできます。特に3、4の内容面と言語面に分けてふり返りを行うとよいと思います。具体的に、内容面(ヒントの出し方)、言語面(英語の文章)という視点を与えることにより、児童が焦点を当ててふり返ることができます。

ふり返りカードは記事の最後でダウンロードできます

居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。


本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。


パワーポイント(スライド)ダウンロード

6年Unit2-6パワーポイント(14スライド)、ワークシート(4点)

パワーポイント見本
My treasure読むワークシート
My treasureワークシート
Vocabularyリスト

※ダウンロードデータのサンプルをご覧になりたい場合は、こちらの記事にある無料ダウンロードを参考にしてください。

ご利用料金:100円(お申込みから30日間ダウンロード可)

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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子

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