小6国語「言葉の変化」京女式板書の技術

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見やすく理解しやすい「単元別 板書の技術」京都女子大学附属小学校特命副校長 吉永幸司監修
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今回の教材は、「言葉の変化」です。「時代による言葉の変化について考える」「世代による言葉のちがいについて考える」ことを通し、言語の変化について学びます。そのため、使い方がちがう昔と今の言葉を挙げ、子供たちが進んで考える手がかりになるように工夫した板書を紹介します。

監修/京都女子大学附属小学校特命副校長・吉永幸司
執筆/京都女子大学附属小学校教諭・酒井愛子

 

教材名 「言葉の変化」(光村図書)

単元の計画(全2時間)

1 時代による言葉の変化について考える。
2 世代による言葉の変化について考える。

板書の基本

〇教材「言葉の変化」は、「時間の経過による言葉の変化」と「世代による言葉のちがい」を話題にしています。これは、「知識及び技能」における「我が国の言語文化に関する事項」である「言語の由来や変化」の指導内容です。板書では、この指導内容を理解できるようにわかりやすく示す必要があります。

〇「時代による言葉のちがい」では、「めでたし」を例に、昔と今とで使い方に違いが見られる言葉を挙げています。子供たちが進んで考えようとする手がかりになるように板書では次のことを工夫しています。

①「変化」について考えさせる。
②「めでたし」の例を基に使い方の違いがわかる事例を写真で示す。
③「時代による言葉のちがい」の指導内容の意図を考えさせる。

〇「世代による言葉のちがい」では、「同じ時代であっても、世代によって異なる言葉を使う場合がある」ということが理解できるように板書では次のことを工夫しています。

①同じものを指すときに使う言葉に違いがあることに気付かせる事例を示す。
②世代について理解をさせる。
③「世代による言葉のちがい」の指導内容の意図を考えさせる。

板書のコツ(1/2時間目)

小6国語「言葉の変化」京女式板書の技術 板書 9月 
12時間目の板書

板書のコツ①

題名「言葉の変化」に着目し、「変化」という言葉の意味を板書しました。そのことを理解させて、 昔と今とを比べ、言葉の使い方に違いがあることが実感できる写真を黒板に貼りました。その意図は、現代では「すばらしい」「美しい」と表現していますが、昔の人は、どういう言葉で表現していたのだろうという問題意識をもたせるためです。

板書のコツ②

教科書の<例>になっている「すさまじ」「あはれなり」の根拠になっている『枕草子』の文(第二十五段、第一段)を示し、時代による言葉のちがいを理解させるようにしました。「すさまじ」と「あわれなり」を取り上げ、昔と今とでの言葉の使い方のちがいを板書で示しています。

板書のコツ③

「時代による言葉のちがい」の説明をしている文章を板書し、キーワードを見つけさせました。「言葉の変化」「昔と今とで使い方にちがいが見られる言葉」について、理解を深めることを意図した板書です。

板書のコツ(2/2時間目)

小6国語「言葉の変化」京女式板書の技術 板書 9月 
22時間目の板書

板書のコツ①

『雪国』(川端康成)の初めの場面を音読させました(黒板の右には『雪国』の冒頭を示しています)。音読をしながら、雰囲気を理解する子、言葉の意味がわからない子、音読がなんとなく楽しいという子などの感想を手がかりに、「言葉のちがい」を理解する学習の方向を示しました。『雪国』に使われている言葉の中から子供たちにとって馴染みのない言葉「汽車」「えり巻き」「チョッキ」「外套」を取り上げました。これらの言葉を今使っている言葉に置き換え、板書に示しています。

指導のコツ②

「世代によってちがう言葉」が主な学習の内容です。しかし、「世代」の意味が理解できていないと、内容を深く知ることができません。そこで、あらかじめ世代が理解できる図を用意し、黒板に掲示しました。

この図によって、「台所」と「キッチン」の場合、日常的に使っている子、ほとんど使わない子、おじいさんの家では使っている子などの話題が広がりました。熟語で「世代」を理解していた子が図によって、よりわかりやすく感じているような雰囲気になり、効果がありました。

板書のコツ③

「世代によってちがう」のまとめを板書し、言葉について、さらに、深く考えることの大事さに気付かせることを意図した板書にしました。板書では、「だれにでも分かりやすい言葉を使うことが大切」と書き、「分かりやすい」とはどういうことか考えました。「くわしく伝える」「相手がわかっているか確認する」と板書にまとめました。

 

構成/浅原孝子

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