小5外国語 Unit 1「Hello, friends.」指導アイデア
監修/文部科学省視学官・直山木綿子
執筆/沖縄県宮古島市立東小学校教諭・平良 優
授業提案/五條 晶、平良 優
教材/『NEW HORIZON Elementary 5』 (東京書籍)
目次
単元計画(主な学習内容)
1時
名前や好きなもの・ことなどについてのやり取りについて、おおよその内容を理解することができる。
2時
名前や好きなもの・ことなどについてのやり取りについて、おおよその内容を理解することができる。また、活字体の大文字を見て、言うことができる。
3時
世界の「姓と名」について考え、世界と日本の文化に対する理解を深めるとともに、名前の綴りや好きなもの・ことを聞き取ることができる。また、活字体の大文字を書くことができる。
4時
相手のことをよく知るために、自己紹介の短い話を聞いて、具体的な情報を聞き取ったり、名前の綴りや好きなもの・ことについて伝え合ったりすることができる。
5時
「自分を表す言葉」について考え世界と日本の文化に対する理解を深めるとともに、名前の綴りや好きなもの・ことについて伝え合うことができる。また、活字体の大文字を書くことができる。
6時
自分のことをよく知ってもらったり、相手のことをよく知ったりするために、名前や好きなもの・ことなどについて伝え合うことができる。また、活字体の大文字を書くことができる。
7時(本時)
自分のことをよく知ってもらったり、相手のことをよく知ったりするために、名前や好きなもの・ことなどについて工夫して伝え合うことができる。また、活字体の大文字を書くことができる。
名前や好きなもの・ことを伝えよう。
目標(7/7)
自分のことをよく知ってもらったり、相手のことをよく知ったりするために、名前や好きなもの・ことなどについて工夫して伝え合うことができる。また、活字体の大文字を書くことができる。
授業について
本時では、「名刺カード」を用いて、名前や好きなもの・ことについてやり取りをします。相手によってどのような質問をしようかと考えたり、 相手の質問に対してどのように答えたらよいかについて考えたりし、目的意識や相手意識をもって活動をします。
1 Hello, How are you?(2分)
子供たちと挨拶をする。
2 How do you spell your name?(5分)
Let’s Chant1
第1時から慣れ親しんだチャンツです。子供たちは十分に慣れ親しんでいます。まずは、「字幕あり」で行うと、自然と目で文字を追うようになります。最後には「字幕なし」「音声なし」で、自分の名前で4人組のQA方式で行います。
QA方式の例
Q:3名
A:1名
Q:A,B,C,D,E,F,G,
How do you spell your name?
A:M-I-Z-U-K-I, MIZUKI.
Q:H,I,J,K,L,M,N,
How do you spell your name?
A:H-I-M-A-W-A-R-I, HIMAWARI.
Q:O,P,Q,R,S,T,U,
How do you spell your name?
A:Y-O-U-S-U-K-E, YOUSUKE.
Q:V,W,X,Y,Z,Z,Z,
How do you spell your name?
A:R-U-I, RUI.
3 本時のめあて(5分)
Today’s goal
本単元のこれまでの学びを振り返り、本時のめあてを確認します。その後、相手のことをよく知るためには、どんな工夫をしたらよいのかを考えさせます。
相手によって知りたいことが変わることは当然のことです。全員に同じ質問をするのではなく、「○○さんのこんなことを知りたいな!」「○○くんにはこんな質問をしよう!」と、相手に応じた質問をすることが大切であることに気付かせるようにします。
4 デモンストレーション(3分)
友達への質問を考えさせる場面で、「先生、好きなテレビ番組を知りたい時には、なんて言ったらいいの?」などの質問が出ます。この場面では、「どう言ったら伝わるかな?」と問い返します。すると、「“What TV program do you like?”でいいんじゃない?」などの意見が出ます。
子供たちの意見などを踏まえて、T1とT2でデモンストレーションをします。その際、子供たちにも話を振り、それらの表現を何度も聞かせるようにします。その後、「どのように質問していたかな?」と尋ね、正しい質問の表現を確認します。
5 Enjoy Communication(20分)
本単元のメインの活動です。名刺カードの交換をします。その際、挨拶をし、名前や名前の綴りを伝えたり、好きなことやそうでないことを伝えたりします。さらに、相手のことをよく知るために質問をしたり、答えたりします。
5分間程度の時間を設定し、数名の友達と名刺交換のやり取りをします。その後、中間指導を行います。
中間指導では、「友達はどんな工夫をしていましたか?」と「どんな質問をされましたか?」の2点を尋ねます。すると、「名刺カードのスペルを見せながら教えてくれました」「笑顔できちんと丁寧に名刺を手渡してくれました」や「好きなユーチューバーを質問されました」「好きなサッカーの選手を質問されました」などという答えが返ってくるので、全体で共有していきます。
このような活動に主体的に取り組む態度を価値付けたり、どう質問したらいいのかが分からなかった表現について全体で検討したりなどした後、さらに5分程度の時間を設定して、名刺交換を再開します。
6 Reflection(5分)
本時の活動の振り返りを行います。振り返りの前に、本時のめあてを再確認します。
7 Sounds and Lettter(5分)
デジタル教材にA~Zの書き順の動画が収録されています。本時では、映像はミュートにし、A〜Zの名称の音声を聞きながら、丁寧に書きます。
Unit 1の大文字指導の流れ
第1時 チャンツ・ポインティングゲーム
第2時 フラッシュカード
第3時 直線のみの線対称の文字を書く活動(AHIMTVWXY)
第4時 線対称ではない直線のみの文字を書く活動(EFKLNZ)
第5時 直線と曲線の文字を書く活動(BDGR)
第6時 曲線だけや曲線の多い文字を書く活動(CJOPQSU)
第7時 A~Zを順に書く活動
構成/浅原孝子 イラスト/荻野琴美(オーデザインチャンネルズ)
『教育技術 小五小六』2021年4/5月号より