小6理科「月と太陽」指導アイデア

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執筆/福岡県公立小学校教諭・松隈大輔
編集委員/文部科学省教科調査官・鳴川哲也、福岡県公立小学校校長・福田修二

単元のねらい

月と太陽の位置に着目して、それらの位置関係を多面的に調べる活動を通して、月の形の見え方と月と太陽の位置関係についての理解を図り、観察、実験などに関する技能を身に付けるとともに、主により妥当な考えをつくりだす力や主体的に問題解決しようとする態度を育成する。

単元の流れ(二次 総時数 7時間)

第一次 月の形とその変化を調べる(5時間)

① 朝方見える半月と夕方見える半月の写真を見て、気付いたことを話し合う。

夕方に見える月を、全員で観察することは難しいため、②、③は昼間に見える月を全員で観察し、そこから月の形の見え方と太陽の位置についての問題を見いだすように設定していきます。
④とのつながりを考え、②、③の活動を夕方に見える月の観察にしてもよいでしょう。

② 午前中に見える月について、その形や位置と、太陽との位置関係を調べる。
③ 2~3日後の前時と同時刻に、月の形の見え方や月と太陽の位置関係を調べる。

これまでの学習をふり返り、実際に観察した月の見え方を再現したり、数日後の月の形の見え方を予測したりして、学びを生かして説明する活動を設定しましょう。

④⑤ 夕方見える月の形について、月の形の見え方と太陽の位置との関係について捉える。

第二次 単元のまとめをする(2時間)

①② 午前中に観察できる月の形の見え方をモデルで再現し、月の見え方について説明する。

単元の導入

2枚の写真を比べて気付いたことを話し合おう。

南の空の様子(朝方・夕方)

上の2枚の写真は、どんなところが違いますか。

月の形が逆に見えるよ。

太陽の場所が違うよ。

月の形と、月と太陽の位置に関係はあるのかな。

太陽がある方に月が輝いているな。

月の形が変わって見えるのには、太陽の位置と大きく関わっていそうだな。月と太陽を調べてみたい。

2枚の写真から気付いたことを話し合うことで、月の形の見え方と月と太陽の位置関係について、問題をもつことができるようにします。

活動アイデア

第一次④⑤では、「月と太陽の位置関係」と「月の形の見え方」を調べるためにボールを使ったモデル実験を行います。電灯の位置を固定して、ボールの位置を変えた時の月の形の変わり方を記録して一覧にまとめ、「月と太陽の位置」と「月の形の見え方」の関係を捉えられるようにします。

授業の展開例

自然事象への関わり

これまでの学習を振り返ります。月は日によって形が変わって見えることに注目することで、本時の問題を見いだすようにします。

「月の形が変わって見えるのは、月と太陽との位置関係が変わるからではないか。」といった気付きや振り返りの記述などを取り上げよう。

問題
月の形が日によって変わって見えるのはどうしてだろうか。

予想

太陽の光の当たり方が違うから月の形の見え方が変わると思う。

解決方法の立案

ボールでモデル実験ができそうだ。

ボールも三日月のように見えますね。観察した月をモデルで示してみよう!

ボールと電灯を月と太陽に見立てる

観察、実験

ボールと電灯を月と太陽に見立てて、月の形の変わり方を調べます。

実験の場と時間を十分に確保しましょう。ボールを何度も動かすことで、子供が実感しながら理解することにつながります。

月に見立てたボールを動かして光の当たり方を観察する

夕方、太陽が西の空にある時間だから、電灯(太陽)の位置は、変えないようにしよう。

結果

〇ボールと電灯のライトが近いとき、三日月のように見えた。
〇ボールに電灯のライトが横から当たっているとき、半月のように見えた。
〇ボール、自分、電灯のライトと一直線になるとき、満月のように見えた。

指導のポイント

結果を一覧にまとめることで、「月の形の見え方」と「月と太陽の位置関係」について考えたり、説明したりできるようにしましょう。

ボールに光が当たった様子と月の見え方の様子
ボールに光が当たった様子と月の見え方の様子

考察

〇予想と同じように、光の当たり方が違うから、月の形が変化して見える。
〇月と太陽の位置関係によって、太陽の光の当たり方が変わる。そのため、月の形が三日月や半月、満月のように変化して見える。

結論

月の形が日によって変わって見えるのは、月と太陽の位置が変わることにより、光の当たり方が変わるからである。


イラスト/横井智美

『教育技術 小五小六』2020年10月号より

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