小2生活「うごくうごく わたしのおもちゃ」指導アイデア

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執筆/神奈川県公立小学校教諭・髙田美里
編集委員/文部科学省教科調査官・渋谷一典、文部科学省教科調査官/愛知淑徳大学准教授・加藤智、神奈川県公立小学校校長・二宮昭夫

期待する子供の姿

知識及び技能の基礎

身近にある物を使って遊ぶ活動を通して、おもちゃを作る面白さや、自然の不思議さに気付くことができる。

思考力、判断力、表現力等の基礎

身近にある物を使って遊ぶ活動を通して、おもちゃがよりよく動くように工夫して作ったり、もっと楽しくなるように遊び方を工夫したりすることができる。

学びに向かう力、人間性等

身近にある物を使って遊ぶ活動を通して、みんなと楽しみながら遊びを創り出そうとすることができる。

単元の流れ(13時間)

こんな声や姿を学習につなげたいですね。

先生「おもちゃを作って遊んだことはあるかな?」
子供「一年生のときにどんぐりごまを作って遊んだよ。」
子供「幼稚園のときに紙コップでけん玉を作って遊んだよ」

学習の流れ

うごくおもちゃであそんでみよう(2時間)

・見本の動くおもちゃを楽しむ。

・遊んでみたいおもちゃの設計図を書く。

先生「先生の研究中のおもちゃで遊んでみよう。」
子供1「車のおもちゃを作って遊んでみたいな。」子供2「わたしは、ペットボトルで作ってみようかな。」

評価規準等
 楽しみたい遊びを思い描きながら、遊びに使う物を選んでいる。

※評価規準等の =知識・技能、 =思考・判断・表現、 =主体的に学習に取り組む態度の観点を示しています。

うごくおもちゃを作ってみよう(4時間)

・おもちゃを「作る」「試す」活動を繰り返す。
※図画工作科で学んだカッターナイフの活用も考えられます。

先生「どんなふうに動くおもちゃにしたいかな。」
子供1「遠くまで走る車にしたいな。」子供2「カッターは、刃の向きに気を付けないといけないね。」

評価規準等
 道具や用具について安全に気を付けながら、適切に使っている。
 
 見通したり、試したり、工夫したりしながら、おもちゃを作ったり遊んだりしている。

おもちゃをパワーアップさせよう(3時間)

・困っていることなどを交流し、おもちゃの改良に取り組む。

先生「おもちゃ作りで困っていることはあるかな?」
子供1「もっと遠くまで走らせたいけど、うまくいかないよ。」子供2「〇〇さんのおもちゃみたいに、風が当たるところを大きくしてみよう。」

評価規準等  
 おもちゃを作ったり遊んだりする中で、自然の不思議さに気付いている。   

 友達のよさを取り入れたり自分との違いを生かしたりして、遊びを楽しくしようとしている。

おもちゃランドをひらこう(4時間)

・おもちゃランドの開催に向けた計画や準備に取り組み、開催する。

子供1「もっと多くの人とおもちゃで遊びたいな。」子供2「おもちゃランドを開いたらどうかな。」先生「おもちゃランドを開くためにどんな準備をしたらいいかな。」
子供1「一年生に招待状を渡したいな。」子供2「競争できるようなコースを工夫して作ったら楽しくなりそうだよ。」子供3「競争するときのルールも決めたら、仲よく遊べそうだよ。」

評価規準等
 約束やルールが大切なことや、それを守って遊ぶと楽しいことに気付いている。   

 遊びの約束やルール、遊び方を工夫しながら、おもちゃランドの計画を立てている。   

 みんなで楽しく遊びたいという願いをもち、積極的におもちゃランドの準備に取り組もうとしている。

活動のポイント1 子供の意欲を高める工夫をしよう

目的を明確にした「作る場」「遊ぶ場」の設定

「作る場」には、必要な材料を選択できるようにそろえたり、道具類を安全に使えるようなコーナーを設けたりするようにします。

※単元前に材料集めの協力を家庭に呼びかけておく方法もあります。

作ったおもちゃで遊ぶ様子

「遊ぶ場」は、廊下や特別教室など、広い場所を利用したり、スタート位置として床にテープを貼って競争できるようにしたりすると、意欲が高まります。

活動が楽しくなる名前を付ける

教室:おもちゃ研究所
子供たち:研究員、博士
ワークシート:〇〇日記
話合い:〇〇会議など

活動に関連する掲示をする

①道具の使い方や、おもちゃ作りに関する本など

②おもちゃ作りの悩みや発見を書くことができる「おもちゃ掲示板」

活動のポイント2 思考や気付きが繰り返される学習活動を工夫しよう

見通す

予想したり、ふり返ったりしながらおもちゃ作りができるような問いかけ。

先生「どうしてその大きさのトレイを選んだの?」

比べる

比較して改良できるように、似たおもちゃを作っている子供ごとのグループづくり。

子供「遠くまで走らせたいけど、どこが違うのかな?」

工夫する

大きさの異なる材料、太さの異なるゴムなどを用意。目的に応じておもちゃ作りを工夫できるように。

子供「こっちの太いゴムのほうが遠くまで飛ばせるかな?」

★おもちゃ作りの悩みについて、みんなでアドバイスを出し合う交流の場を設定しましょう。

①子供の発言を相違点や共通点に気付くよう整理して板書する。

②実際におもちゃを動かしながら話し合い、イメージなどを視覚的に共有する。

③アドバイスをした子供には、その理由も問い返すようにする。風の当たり方やゴムの太さによって動きが変わるなど、自然の不思議さに気付くきっかけになる。

評価のポイント

特に重点をおきたい資質・能力を取り上げています。

思考力、判断力、表現力等の基礎 

身近にある物を使って遊ぶ活動を通して、おもちゃがよりよく動くように工夫して作ったり、もっと楽しくなるように遊び方を工夫したりすることができる。

こんな場面で見とりましょう

おもちゃ作りの場面で

子供「タイヤの向きを真っすぐに付けたら遠くまで走るか、試してみよう!」

友達との交流の場面で

子供「私のおもちゃと比べると重いから、もっと軽くしてみたらいいと思うよ。」

おもちゃで遊ぶ様子で

子供「進んだ距離でポイントが付くルールにしたら、もっと面白そう!」

困っている子にはこんな支援をしましょう

見本のおもちゃを提示する

よく動く見本のおもちゃを用意することで、それをヒントに比べて考えることができます。

友達との情報交流の場を設ける 

おもちゃ作りで多くの気付きがあった友達に、相談できる場面を設けましょう。

※学習活動の実施に当たっては、新型コロナウイルス感染症に関わる各自治体の対応方針を踏まえるなど、子供の安全の確保に向けて十分配慮することが必要です。

イラスト/高橋正輝

『教育技術 小一小二』2020年9月号より

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