小1算数「なんばんめ」指導アイデア(2/2時)《4つめにいろをぬりましょう》
執筆/神奈川県公立小学校主幹教諭・元田光二
編集委員/文部科学省教科調査官・笠井健一、島根県立大学教授・齊藤一弥
目次
本時のねらいと評価規準
(本時 2/2時)
ねらい
数を用いると順序や位置を正しく表すことができるよさに気付き、生活場面で活用しようとする。
評価規準
数を用いて、上下、左右にかかわる順序や位置を正確に表すことができる。
もんだい
4つめにいろをぬりましょう
(はじめは問題文を書かないで図を提示)
4つ目に色を塗ってみましょう。
(縮小して配付された図に色を塗る)
先生は、こんな図になりました。とにした子もいました。
先生の図では、だめですか。
先生は4つに色を塗っています。
なんかいいような感じもするけど…だめ。
問題は「4つ目」なので、4つ全部に色を塗ったらだめです。
「~目」が付くときは、1個だけになるから先生のは間違っています。
では、との図はどうですか。
とは、似ているけど違います。
4つ目に塗っているのは同じだね。
だから間違ってはいないと思うな。
とは、どこが違いますか。
塗ったところが反対になっています。
は前から、は後ろから塗っています。
えっ、前と後ろじゃないと思う。
なんて言えばよいですか。
4つ目は合っているけど…。
それだけでは、ちゃんと分からないな。
学習のねらい
いちをただしくあらわしてつたえることができるかな。
見通し
「前」と「後ろ」みたいな言葉を使えば正しく言えるよ。
「○○から4番目」は合っているから、○○に入る言葉があるはず。
自力解決の様子
A つまずいている子
4つのまとまりに色を塗っていて、4番目との違いが分からない。
B 素朴に解いている子
「前から」のような、基準を表す言葉が分からず、「4番目」と書いている。
C ねらい通りに解いている子
前後以外にも基準となる「右・左」を正しく用いて、言い表している。
学び合いの計画
イラスト/横井智美
『教育技術 小一小二』2020年4/5月号より