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楽しい&時短! 外国語活動・外国語科は「ユニット型授業」で

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フリーランスティーチャー

田中光夫

「フリーランスティーチャー」という型にとらわれない教職を貫く田中光夫先生が、多様でアイディアあふれる授業実践を紹介します。

文/フリーランスティーチャー・田中光夫

写真/写真AC

「外国語の授業が待ち遠しい」と思わせたい!

2020年の新学習指導要領スタートに向けての移行期間もあと一年。それに伴い、外国語活動・外国語科が本格的にスタートしました。

3、4年生は週に1時間。5、6年生となると週に2時間ですから、授業準備・教材開発等に苦労しているという先生も少なくありません。

2018年度の9月から12月までの4か月間、フリーランスティーチャーとして小学校の外国語科専科教諭となり、3年生から6年生までの全ての授業を担当しました。

外国語科専教諭を引き受けるに際して私が大切にしたのは、まず「外国語の授業が待ち遠しい!」と感じてもらうことでした。

楽しい授業・わかる授業をつくるには、子どもたちの中から外国語に対する興味関心を引き出すことが大切です。しかし、これがなかなか難しい。教材研究の時間も多くかかります。

そこで、杉渕鐵良氏が開発され、研究・実践が進められている「ユニット型授業構成」 を授業に取りいれることにしました(私は以前、国語授業でもこれに取り組んだことがあります)。

※参考資料 「全員参加の全力教室―やる氣を引き出すユニット授業」(杉渕鐵良・ユニット授業研究会著:日本標準)

バラエティー番組の中にヒントが

子どもたちに45分間の授業を「長い」と感じさせてしまう原因の一つに「授業中のメリハリのなさ」があります。淡々と同じ内容の学習が続く授業は、飽きが生まれ、集中が途切れがちです。

テレビでバラエティー番組を観ることがあるでしょう。気がつくと1時間経っていて「もう終わり?」となることも。ここにヒントがあります。

テレビ番組は、番組を作るためにお金を出してくれる提供企業のコマーシャルを観てもらうために作られています。ですから、視聴者を飽きさせず、チャンネルをそのままにCMを視聴させる工夫がふんだんに盛り込まれています。

その一つが「短い時間のコーナーを繋いで1時間の番組を作る」というものです。

国語の授業では、45分間を
・百人一首(5分)
・辞書引き(5分)
・新出漢字学習(10分)
・音読(5分)
・教科書内容(15分)
・ミニ作文(5分)
にパーツ化し、その「ユニット」を組み合わせて授業を構成していました。「読むこと」「書くこと」「言語活動」のパーツが短い時間でテンポよく切り替わるため、集中力を途切れさせることなく進められます。

もう一つの利点は「短い時間の反復・繰り返しにより、定着が進む」ということです。

東京都小学校教諭の木附隆三氏は「短い時間の活動の繰り返しによって、子どもたちに見通しをもたせることができ、学びに対する心地よさ・安心感に繋がる」と説明しています。私もそれを実感しています。

これらの経験から、外国語活動・外国語科でも「ユニット型授業構成」を用いて授業を行いました。

異なる活動なら飽きずに取り組める

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