特別支援学級の「自立活動」とは? 子どもの実態を把握して、しっかり助けの手を伸ばそう

特別支援学級には、通常学級のように指導書がありません。子どもたち一人一人に合った、オーダーメイドの教材を用意して、授業を実践する必要があります。
本連載では、特別支援学級の指導を現在進行形で頑張っている奥山先生の知見を共有し、ぜひ皆さんの指導の参考にしていただきたいと思います。
【連載】「はじめに子どもありき」の特別支援学級 〜自立活動編〜 #01
執筆/埼玉県公立小学校教諭・奥山 俊志哉
皆さんは、特別支援学級の授業を考える上で、一番大切にしなければならないことは何だと思いますか? 私は、クラスの子どもたちの姿を具体的にイメージしたり、考えたりすることだと思います。「こんなことを子どもたちにできるようになってほしい」
「この活動を取り入れると、子どもたちのやる気が倍増するかもしれない」
などと考えながら、授業を組み立てるようにしています。子どもたちの成長した姿を想像し、授業を計画することを楽しんでいます。
今回は、そんな授業づくりを行う前段階として、特別支援教育の中心的要素である「教育的ニーズ」と、自立活動の位置づけを考えていきたいと思います。
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