小5らくらくUnit 2「When is your birthday?」③【モトヨシ先生のスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業

2024年度教科書改訂に対応した記事もあります。
小5らくらくUnit 2「Happy birthday!」①【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】(4/27公開予定)

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 5 Unit 2「When is your birthday? ~誕生日やほしいものを伝えよう~」第3時(誕生日やほしいものについてのやり取りの、だいたいの内容を理解しよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学5年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 5」のUnit 2「When is your birthday? ~誕生日やほしいものを伝えよう~」全8時の3時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

○単元のゴール
誕生日やほしいものを伝え、友達にバースデーカードを送ろう!
○本時の目標
誕生日やほしいものについてのやり取りの、だいたいの内容を理解しよう。

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
When is~? My birthday is~. What do you want for ~? I want ~. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
誕生日やほしいものなどについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
相手のことをよく知るために、誕生日やほしいものなどについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
相手のことをよく知るために、誕生日やほしいものなどについて、短い話の概要を捉えようとしている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、日本在住の外国出身の人について、短い話の概要を捉えようとしている。

【読むこと】
●知識
アルファベットの活字体の大文字について、理解している。
●技能
アルファベットの活字体の大文字を識別したり、その名前を発音したりする技能を身に付けている。

【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉
When is~? My birthday is~. What do you want for ~? I want ~.およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
When is~? My birthday is~. What do you want for ~? I want ~. およびその関連語句などを用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、誕生日やほしいものなどについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、誕生日やほしいものなどについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、誕生月について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
アルファベットの活字体の大文字について、理解している。
〈技能〉
アルファベットの活字体の大文字を書く技能を身に付けている。

○言語材料
(表現)
When is ~? My birthday is ~. What do you want for ~? I want ~. This is for you. Here you are. Thank you. など
(語彙)月(Januaryなど)、日付(first)衣類(T-shirtなど)、状態(bigなど)、日常生活(ballなど)

本時の流れ(例)

  1. 挨拶
  2. 月の歌
  3. 単元のゴール、本時のめあての確認
  4. ボードゲーム
  5. デジタル教科書 Starting Out
  6. 序数の復習
  7. First Slap Game
  8. デジタル教科書 Let’s Watch and Think
  9. デジタル教科書 複数文字の書き取り
  10. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、児童に How are you? How’s the weather? などの質問をしてみましょう。

②月の歌

前時に扱った月の歌(替え歌)です。前時でも歌っているので1度歌う程度でよいと思います。詳しくは第1時のページで確認してください。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

③単元のゴール、本時のめあての確認

1時目に確認した単元のゴール、そして本時のめあての確認を行いましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

なお、Unit 1~Unit 3 の学習を終えると3つの単元で学習したことを統合して活用する Check Your Steps の学習が用意されています。「初めて会う外国人に自己紹介をしよう!」というゴール設定がされており、1学期のゴールとして各Unitでも児童にイメージさせておくことも大切です。

④ボードゲーム

第1時、2時に扱ったボードゲームです。ペアを替えて何度か行いましょう。詳しくは第1時のページを確認してください。

このようなゲームの時にも、単元のゴールを確認するとよいと思います。何のために行うのかを、常に児童が意識できるようにしましょう。

今回は、前時で使用したボードに加えて、レベル2のボードも準備しました。レベル1では1月~12月の順で並んでいた月が、ところどころ入れ替わっています。席を移動すると違う順番になったボードゲームをプレイできるようにしてみてください。さらに次時では、レベル3のボードも加えていきます。ちょっとしたひと工夫を大切にしていきましょう。

Level 2では、1月、2月、3月、4月の次に、6月、8月、7月…と月の順番が入れ替わっています。

⑤デジタル教科書 Starting Out(P18、19)

デジタル教科書のリスニングに取り組ませましょう。No.1~No.5まであるので、順番に音声を流していきましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

私の場合は、No.1とNo.2は動画を見せて考えさせ、No.3以降は音声のみで聞かせます。児童の様子を見取り、音声だけで難しいと判断した場合は、次に動画を視聴させます。児童の様子を見て、動画か音声かの組み合わせを考えるとよいでしょう。

⑥序数の確認

前時に扱った序数をリズムよく復習していきましょう。詳しくはこちらで確認してください。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑦First Slap Game

ワークシートは記事の最後でダウンロードできます

A3に印刷したシートをラミネートしたものを、ペアに1枚ずつ配付します。最初に Put your hands on your head. と言ってスタートします。ALTや教師がシートにある日にち(誕生日)をランダムに言い、言われた誕生日を先にタッチした方が勝ちです。3回勝負で行うとよいでしょう。

ここでできる工夫は、段階的に When is your birthday?My birthday is January first. という表現を取り入れていくことです。まずはじめは、Put your hands on your head. January…… first. と、月と日の間に “間” を設けるとよいです。なぜなら January first と続けて言ってしまうと、英語が苦手な児童にとっては難しいと感じてしまうからです。私は January…… の間のときに「1月1日と1月11日の2つがあるよ」と指で示します。そうすると firsteleventh を聞き分ければよいことが分かります。最初だからこそ、誰もが勝てるチャンスがあるようにするとよいですね。どの授業でも、はじめは誰もが答えられる問いを出すようにしている工夫と同じです。

同じ形で3回勝負を行い、ペアを替えて児童が慣れてきたなと教師が感じたら、次のステップに行きましょう。

次のステップでは、January first. と、間を開けずに言います。何度かペアを替えて行いましょう。そのとき、Let’s say it together. と言って、児童と一緒にいくつか発話してから行うとよいと思います。

最後に、児童に When is your birthday? と疑問文で聞かせて、それに対して先生は My birthday is January first. とやり取りする形で行いましょう。このように、同じ表現でも段階的に行っていくことで、児童が飽きることなく活動することができます(ただし、指導法として、最初から My birthday is January first. の形で言うほうがよいという考え方もあるでしょう。たとえば、児童が継続して英語の授業にとても慣れ親しんでいる場合などは、段階的に行う必要はありません。学級の実態に合わせて行ってください)。

⑧デジタル教科書 Let’s Watch and Think(P19)

デジタル教科書の映像を見せて、何月のイベントか記入させましょう。ここでは、なぜオーストラリアのクリスマスが夏なのか考えさせるとよいと思います。クリスマスであることと、それが夏であるという意外性のある映像が、児童の興味関心を高めると思います。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑨デジタル教科書 複数文字の書き取り(P93)

3つの文字を続けて聞いて書く活動です。音声をスライドに入れてあるので、クリックして音声を聞かせてください。N、C、Eの3文字を児童が書く活動になります。実態に応じて複数回聞かせたり、Picture Dictionary P42を開かせたりして、児童がアルファベットを参考にできるように手立てを講じましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑩ふり返り

本時の学習の感想を全体で共有しましょう。


居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。

本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。

パワーポイント(スライド)ダウンロード

5年Unit2-3パワーポイント(25スライド)、ワークシート(3点)

パワーポイント見本
ボードゲーム
序数カード
Sounds and Lettersワークシート

※ダウンロードデータのサンプルをご覧になりたい場合は、こちら記事にある無料ダウンロードを参考にしてください。

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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子

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