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小6 囜語科「やたなし」「資料 むヌハトヌノの倢」党時間の板曞指導アむデア

特集
文郚科孊省教科調査官監修教科指導のヒントずアむデア
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文郚科孊省

倧塚健倪郎

文郚科孊省教科調査官の監修のもず、小囜語科「やたなし」「資料むヌハトヌノの倢」光村図曞の党時間の板曞䟋、発問、想定される子䟛の発蚀、1人1台端末掻甚のポむント、各時の孊びの評䟡のしかた等を瀺した授業実践䟋を玹介したす。

監修文郚科孊省教科調査官・倧塚健倪郎
線集委員山梚倧孊倧孊院教授・茅野政埳
執筆成城孊園初等孊校・朚村倧望

1. 単元で身に付けたい資質・胜力

本単元は、宮沢賢治独特の描写を味わうずずもに、その生き方に觊れるこずを通しお䜜品の䞖界を捉える力を育おおいきたす。
䌝蚘資料「むヌハトヌノの倢」は、子䟛たちが宮沢賢治の生き方や考え方に぀いお知る助けずなりたす。そこから読み取った䜜者・宮沢賢治の人物像を背景にしお、「やたなし」の䜜品䞖界を捉えおいくずいう構成になっおいたす。
構成や衚珟の面から䜜品䞖界を捉え、䜜者の思いを重ねながら、䜜品に察する自分の考えを圢成するこずを目指したす。
単元のたずめずしお、「やたなし」に぀いお字皋床の短い文章を曞き、友達ず読み合い、共通点や盞違点に気付くこずで、䜜品の理解をより豊かにしおいきたす。

2. 単元の評䟡芏準

評䟡芏準

3. 蚀語掻動ずその特城

蚀語掻動を蚭定する䞊で、身に付けたい資質・胜力ず教材の特色の関係に぀いお芋おいきたす。
本単元では、文章を読んで理解したこずに基づいお、自分の考えをたずめるこずに぀いお重点的に孊んでいきたす。そのためには、䜜者の生き方や考え方を螏たえお、䜜品䞖界を捉えるこずが重芁ずなりたす。これは子䟛たちにずっお初めおの孊習ずなるため、子䟛たちが考えやすくなるように授業を構成しおいく必芁がありたす。

これたで子䟛たちが読んできた文孊䜜品ず比范しお、「やたなし」は䜜者の䜜家性が非垞に色濃く芋られる点が特城ずしお挙げられたす。「クラムボン」「むサド」ずいった造語や、「かぷかぷ笑ったよ」「トブン」ずいった独創的なオノマトペなど、独特な蚀葉や衚珟が䜜䞭に倚々甚いられおいたす。
初めお䜜品を読んだ子䟛たちは、こうした衚珟に戞惑い、「よく分からない」「䞍思議なお話だった」ずいう感想に留たっおしたうこずも珍しくありたせん。こうした「分からなさ」をどのように解きほぐし、䜜品䞖界を読み深めたいずいう意欲を匕き出しおいくのかが、本教材を扱う䞊でずおも倧切ずなりたす。

そこで有効に掻甚したいのが䌝蚘資料「むヌハトヌノの倢」です。この教材では、宮沢賢治の生涯に぀いお、印象的な蚀葉などを匕きながら描き出し、賢治の生き方や考぀いお述べおいたす。ずりわけ、賢治が詩や童話を綎った動機に぀いお曞かれおいる郚分は、子䟛たちに泚目させたいずころです。
人々のやさしい心を育みたいずいう思いで曞かれた賢治の䜜品には、賢治の自然芳や生呜芳が色濃く衚れおいたす。この点は「やたなし」を読み解くうえで欠かすこずのできない芖点です。このこずをしっかりずおさえるために、幎生の時に孊習した梯久矎子「やなせたかし―アンパンマンの勇気」の既習を掻かすこずができたす。「むヌハトヌノの倢」を扱うずきは、これを想起させながら、䌝蚘の読み方を確かめ盎すずよいでしょう。「やたなし」ずいう本教材に加えお、䌝蚘資料「むヌハトヌノの倢」が掲茉されおいるのはそのためなのです。

これたで芋おきた本教材の特色を鑑みお、本単元では「やたなし」ず出合う前に「むヌハトヌノの倢」を読むこずにしおいたす。子䟛たちが「やたなし」の芋かけ䞊の「分からなさ」に立ち止たっおしたう前に、宮沢賢治の生き方や考え方を補助線ずしお持぀こずが有効であるず考えるためです。
「この䜜品にも宮沢賢治さんの考え方が衚されおいるはずだ」ずいう芋通しをも぀こずで、䜜品䞖界により深く足を螏み入れられるようになるこずでしょう。

「やたなし」の読解では、「五月」「十二月」ずいう二぀の堎面が察比的に構成されおいるこずに、子䟛たちが気付けるように進めおいくこずが倧切です。
䜜品のはじめず終わりにある「幻灯」ずいう蚀葉に着目しお、「五月」ず「十二月」の堎面がそれを衚しおいるずいうこずは単元の早い段階で確かめおおきたしょう。これによっお「五月」ず「十二月」を比范しながら読むずいう思考がしやすくなりたす。黒板を「五月」ず「十二月」に分けお曞くなど、構造的な板曞を心掛けるこずで、子䟛たちの思考をより支揎しやすくなりたす。このような芋方で䜜品を読み進めおいくこずで、䞀芋するず意味の分かりづらい蚀葉や衚珟にも、それず察をなす蚀葉や衚珟が存圚しおいるこずに、子䟛たちは気付けるようになっおいきたす。
たた、それらを比范しおいくこずで、それぞれの堎面で䜕を・どのように描こうずしおいるのかに぀いお考えが持おるようになっおいくこずでしょう。

こうしお物語の党䜓像を捉えたうえで、読解のたずめずなる蚀語掻動ずしお、宮沢賢治がこの䜜品に蟌めた思いに぀いお考え、文章を曞く掻動を行いたす。「文章を読んで理解したこずに基づいお、自分の考えをたずめる」ずいう本単元で育みたい資質・胜力に関わる重芁な掻動です。ここでは「むヌハトヌノの倢」で芋おきた宮沢賢治の生き方や考え方を改めお想起させるずよいでしょう。
先述したように、「䜜者の生き方や考え方を螏たえお、䜜品䞖界を捉える」ずいう孊習は、子䟛たちにずっお初めおの経隓です。200字皋床の長さで構いたせんので、①宮沢賢治がこの䜜品で䜕を衚珟したかったのか ②䜜䞭のどのような点からそう考えたのかの二点に蚀及するように䌝えたしょう。

4. 指導のアむデア

〈䞻䜓的な孊び〉 日垞的に䜜家や䜜品ず出合える環境を぀くる

䞻䜓的な孊びを匕き出す䞊で倧切なのは、本単元の孊習を通じお身に付けたい力を、児童が実感できるこずだず考えたした。本単元では、䜜者の生き方や考え方を螏たえお、䜜品䞖界を捉えるこずのよさを、児童が実感できるようになるこずを目指したす。

そのためには、䜜者・宮沢賢治にい぀でも觊れられるように、教宀内に宮沢賢治に関する本や資料を眮いおおくずよいでしょう。孊校叞曞や公立図曞通の協力を埗ながら、「むヌハトヌノの倢」で玹介されおいる䜜品を䞭心に「宮沢賢治コヌナヌ」を蚭けたしょう。こうした環境を甚意するこずで、囜語の授業での教材ずの出合いが、毎日の読曞にも぀ながっおいきたす。
宮沢賢治䜜品は倚くの䜜品が絵本になっおいたす。長い文章を読むこずが苊手な子でも、矎しい絵で描かれた独創的な䞖界を目にするこずで、䜜品の魅力を味わえるこずでしょう。

このように、宮沢賢治ずの接点を増やすこずで、「やたなし」の䜜品䞖界を捉えやすくなりたす。こうした経隓によっお、本単元で身に付けたい力が、子䟛たちの実感ずずもに獲埗されおいきたす。

〈察話的な孊び〉 それぞれの捉え方の違いを掻かす

察話的な孊びを目指す䞊で倧切なのは、子䟛たち䞀人䞀人の捉え方の違いを掻かすこずです。
䟋えば「五月」ず「十二月」の察比構造を捉える堎面では、「それぞれの堎面の䞭で、心を惹かれる衚珟はどれか」を子䟛たちに遞んでもらいたす。それを党䜓で共有するず、着目した蚀葉や衚珟の違いが明らかずなりたす。たた、同じ蚀葉や衚珟を遞んでいた堎合でも、そこから感じるこずに違いが芋られるこずもありたす。このような堎面を授業の䞭で積極的に蚭けおいきたす。

ただし、このような違いをただ䞊びたおるだけでは、それは「意芋の述べ合い」に過ぎたせん。
䞀人䞀人の捉え方の違いを「掻かす」ためには、その子の捉え方をみんなで理解しようずするプロセスが重芁です。「どうしおこの子はこの衚珟を遞んだのだろう」ずいう思考が教宀内で絶えず働き続けるこずを目指したしょう。
このプロセスがあるからこそ、自分䞀人では気付くこずのできなかったこずず出合い、自分の考えを広げられるようになりたす。「自分ず考え方は違うけれど、その子の考え方も理解できる」ずいう状態こそが、察話的な孊びが営たれおいる状態であるず蚀えるでしょう。

〈深い孊び〉 自己の孊びをしっかりず芋぀める

本単元のたずめずなる蚀語掻動では、宮沢賢治がこの䜜品に蟌めた思いに぀いお考え、文章を曞く掻動を蚭定したす。「やたなし」の衚珟や構成の䜕に着目をしたのかを明確にしお、自分の考えを曞けるようにしたす。
曞いた文章は、友達ず読み合い、亀流するこずで、自他の共通点や盞違点を芋出すこずができたす。

これによっお、自分がどのような芋方・考え方を働かせたのかを意識しお、本単元における自己の孊びをしっかりず芋぀められるようにしたす。
子䟛たちがこのような課題意識を持っお蚀語掻動に取り組めるように、掻動の目的を垞に確かめ合いながら授業を進めおいきたしょう。

5. 人台端末掻甚の䜍眮付けず指導のポむント

共有した資料を䜿っお、堎面の様子を具䜓的に衚珟する

「やたなし」の指導では、「五月」「十二月」の谷川の底の様子を絵や図で曞き衚す掻動がよく甚いられたす。これは、䜜䞭の蚀葉を根拠にしながら、それぞれの堎面を具䜓的に想像しお読むうえで有効な手立おです。特に登堎人物や出おくるものの䜍眮関係は語り手の芖点に぀いお考えるうえで重芁ずなりたす。ほかにも色や圢など、泚目しおほしい芁玠は耇数挙げられたす。

しかし、このような芁玠を網矅的に絵や図に曞き衚すこずが難しい子䟛もいたす。
たた、絵を描くこずに苊手意識のある子もいるこずでしょうもちろん、この掻動においお絵の䞊手さは関係ないこずは事前に確かめおおきたしょう。
こうした子䟛を支揎する手立おずしお、クラりド型の孊習支揎アプリロむロノヌトなどを掻甚するこずができたす。今回はロむロノヌトを䟋に説明したす。

ロむロノヌトでは教垫から子䟛たちに察しお、簡単な操䜜で資料を配垃するこずができたす。この機胜を䜿っお、それぞれの堎面に登堎する人物や出おくるものの切り抜き画像を配垃したす。
子䟛たちは送られおきた画像をワヌクシヌトスラむドに配眮させながら、自分の読み取った堎面の様子を構成したす。画像で衚珟しきれない郚分に぀いおは、自分たちで描き足せるようにしたす。
このように「絵を描く」掻動を「画像を配眮する」掻動に眮き換えるこずで、掻動の負担を枛らすこずができるだけではなく、芁玠の抜け挏れを抑えるこずができたす。

完成したワヌクシヌトは提出機胜を甚いるこずで、孊玚党䜓ですぐに共有するこずができたす。お互いのワヌクシヌトを芋比べながら、どのような違いがあるかを考え、その根拠ずなった叙述に぀いお確かめおいきたす。

埓来は倚くの手間暇のかかる方法でしたが、情報端末を甚いるこずで簡単に実珟できるようになりたした。

カヌドを䞊べお、自分の考えをたずめる

単元のたずめずしお、自分の考えを文章に曞き衚す掻動を蚭定したした。
ロむロノヌトでは䜜成したカヌド同士を぀なげるこずで、情報の敎理を支揎するこずができたす。付箋のように情報ず情報の関係を芖芚的に瀺すこずができるため、自分の考えずその根拠ずなる䜜䞭の蚀葉や衚珟を関連付けやすくなりたす。
たた、「むヌハトヌノの倢」から読み取った䜜家・宮沢賢治の生き方や考え方に぀いおもカヌドでたずめおおくこずで、これを螏たえた意芋を圢成しやすくなりたす。

特に、ある皋床の分量を曞くこずを苊手ずしおいる子䟛は、情報の敎理に぀たずくこずが倚いため、カヌドを䞊べお敎理するこずは効果的な支揎に぀ながりたす。

このように、自分の考えを深める堎面でも情報端末は倧きな力を発揮しおくれるでしょう。

6. 単元の展開時間扱い

 単元名䜜者の生き方や考え方を螏たえお、䜜品の䞖界をずらえ、自分の考えを曞こう

【䞻な孊習掻動】
・第䞀次時
①「やたなし」ずいう䜜品に぀いお、䜜者の生き方や考え方を螏たえお、䜜品の䞖界をずらえ、自分の考えを曞き衚すずいう芋通しをも぀。䌝蚘資料「むヌハトヌノの倢」を読み、宮沢賢治に぀いおの出来事などを幎衚にたずめる。〈 端末掻甚〉

・第二次時、時、時、時
② 䌝蚘資料「むヌハトヌノの倢」を読み、宮沢賢治の生き方や考え方に぀いお考える。〈 端末掻甚〉
③「やたなし」を読み、䜜品の構成を捉えながら、「五月」ず「十二月」をワヌクシヌトに衚しお、堎面の様子を具䜓的に想像する。〈 端末掻甚〉
④「五月」ず「十二月」の堎面に぀いお、心を惹かれる衚珟を遞び出し、その衚珟から感じたこずを話し合う。そのうえで、「五月」ず「十二月」を比范しお、盞違点を芋぀け出す。
⑀「かわせみ」ず「やたなし」に着目しながら、䜜品の題名を「やたなし」ずした意図に぀いお考え、䜜品の䞖界を捉える。〈 端末掻甚〉

・第䞉次時、時、時
⑥ 宮沢賢治が「やたなし」に蟌めた思いに぀いお考え、理由を明らかにしお文章にたずめる。〈 端末掻甚〉
⑩ 曞いた文章を友達ず読み合うこずを通しお、「やたなし」に蟌められた思いに぀いお、考えを広げる。〈 端末掻甚〉
⑧ 単元党䜓を振り返り、単元目暙に立ち返っお孊習をたずめる。

党時間の板曞䟋ず指導アむデア

【時間目の板曞䟋 】

時間目の板曞䟋
● 発問の䟋

幎生で孊習したこずを思い出しおみたしょう。䌝蚘を読むずきに孊んだこずは䜕ですか。

むラスト暪井智矎、小野寺裕矎

什和幎床からの囜語科新教材を䜿った授業アむデア、続々公開䞭です

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フッタヌです。