小5体育「器械運動(鉄棒)」指導アイデア

執筆/北海道公立小学校教諭・河本岳哉
編集委員/国立教育政策研究所教育課程調査官・塩見英樹、北海道公立小学校校長・大牧眞一

授業づくりのポイント

鉄棒運動は、回転したり、支持したり、逆位になったり、懸垂したりするなどの技に挑戦し、その技ができる楽しさや喜びを味わうことのできる運動です。高学年では、中学年で学習した基本的な技を安定して行ったり、その発展技や更なる発展技に取り組んだり、それらを組み合わせたりして技を身に付けるようにし、中学校の器械運動の学習につなげていくことが求められます。

また、運動を楽しく行うために、自己やグループの課題を見付け、解決のための活動を工夫できるよう、少人数のグループを編成することも効果的です。感染症対策の観点からも、少人数のグループによる学習は、器具を共用する範囲を最小限にとどめることになります。授業前後の手洗いの指導も徹底しましょう。

単元計画(例)

単元計画(例)

楽しむ①自分に合った技に挑戦しよう

単元の導入では、鉄棒の持ち方や待機場所などに気を配ることができるよう、安全に関する指導を行います。毎時間、感覚つくりの運動(単元計画参照)を行い、勢いのつけ方、支持感覚、回転感覚などが身に付くようにします。取り扱う技については、基本的な技や発展技、更なる発展技を紹介し、自己の能力に適した技を選べるようにします。手本となる動画(下記参照)も積極的に活用しましょう。

YouTube「小学校高学年体育~05:鉄棒運動文部科学省」

イラスト/栗原清

『教育技術 小五小六』2021年8/9月号より

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