小4体育「走・跳の運動」指導アイデア①

文部科学省教科調査官の監修による、小4体育科の授業案です。1人1台端末を活用した活動のアイデアも紹介します。今回は「走・跳の運動(かけっこ・リレー)」の単元を扱います。
執筆/北海道教育大学附属札幌小学校教諭・河本岳哉
監修/国立教育政策研究所教育課程調査官・塩見英樹
北海道公立小学校校長・大牧眞一
目次
単元名
走・跳の運動(かけっこ・リレー)
~5秒間走&サークルリレー~
単元目標
●知識及び技能
かけっこ・リレーの行い方を知るとともに、調子よく走ったり、走りながらバトンの受け渡しをしたりすることができるようにする。
●思考力、判断力、表現力等
自己の能力に適した課題を見付け、動きを身に付けるための活動や競走の仕方を工夫するとともに、考えたことを友達に伝えることができるようにする。
●学びに向かう力、人間性等
運動に進んで取り組み、きまりを守り誰とでも仲よく運動をしたり、勝敗を受け入れたり、友達の考えを認めたり、場や用具の安全に気を付けたりすることができるようにする。
授業づくりのポイント
中学年のかけっこ・リレーは、調子よく最後まで走ったり、走りながらバトンの受け渡しをしたりする楽しさや喜びに触れることができる運動です。
本事例では、子供が課題の解決を目指して繰り返し活動できるよう、距離を30m程度に設定した「かけっこ」や「5秒間走」に取り組みます。その際、立った姿勢からだけでなくいろいろな姿勢から素早く走り出したり、スタート位置を変えて競走したりするなど、友達との競走や記録の達成を目指す楽しさに触れるよう配慮します。
また、リレーでは、「サークルリレー」を取り扱います。走りながらタイミングよくバトンを受け渡して競走することを目指し、追いかけ走やコーナー走など、動きを身に付けるための活動を取り入れます。
なお、感染症対策として、不必要に大声を出さないように指導するとともに、地域の感染状況に応じて、特定の少人数によるチームで取り組むなど、感染予防に配慮します。
単元計画(例)
楽しく運動をしよう
いろいろな走り方や場で友達と競走しよう(かけっこ)
かけっこでは、いろいろな走り出しの姿勢からすばやく走り始めたり、真っ直ぐ前を見て、腕を前後に大きくふって走ったりする活動を行います。5秒間走では、5秒間でゴールできるように自分でスタートを決めて走る活動を行います。子供が走る動き自体の面白さや心地よさを味わえるようにすることはもとより、体力や技能の程度にかかわらず競走に勝つことができたり、勝敗の結果を受け入れたりするなどして、意欲的に運動に取り組むことができるように、楽しい活動の仕方や場を工夫することが大切です。
いろいろな走り出しの姿勢からすばやく走り出そう
学習の様子「走り出しの例」
勝った人はスタート位置を下げることにより、体力や技能に関わらず、全員が競走を楽しむことができるようになります
いろいろな走り方で楽しもう




【ワンポイント・アドバイス】
5秒間走に挑戦しよう
【5秒間走の行い方】
5秒間でゴールできるように、自分でスタート位置を決めて走る。

【速く走るためのポイント】
5秒間でゴールできるように、自分でスタート位置を決めて走る。

【課題解決的な学習】
①【速く走るためのポイント】と比べて、自分の課題を見付ける。
②ポイントを意識して、再び動きを身に付ける活動に取り組む。
小4体育小4体育「走・跳の運動」指導アイデア②
工夫してもっと楽しく運動をしようはこちら
イラスト/斉木のりこ
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