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専門家に聞く!縄跳び指導のコツ

7重跳びのギネス世界記録保持者として縄跳びの世界で有名な森口明利さん。京都大学工学部から大学院に進み、企業に就職するも退職して縄跳びのプロに転身したという異色の経歴の持ち主です。8重跳びの成功が次の目標とのことですが、学校等から依頼を受けて、子どもたちに縄跳びの指導も行っています。そんな森口さんに、実際の縄跳び指導について伺いました。

森口明利さんメイン
「自分の能力をフルに発揮できるところが縄跳びの魅力です」

今まで体験したことのない動きや技を体験してもらう

――学校などで縄跳びの指導をされていますが、どのような指導をされているのでしょうか。

「まず、準備運動として縄を使った遊びをします。例えば、『郵便屋さん』という遊びは、縄を回転させないで前後に振って跳びます。大繩の郵便屋さんを一人で行うイメージです。他には、半分に折った縄を足元で地面に水平に回して跳び越えるという遊びもします。通常は縦に回す縄跳びをあえて横方向に回してもらうことで、今まであまりしたことのない体の動かし方や縄の使い方を体験してもらうことがねらいです。

次は、決めポーズを選んでもらいます。有名なのは、『エックス』(下写真参照)ですね。他には、『足でエックス』や、縄を片方の足のつま先で止め、両手を広げる『V字止め』などを紹介します。見ただけでできる子が必ずいますから、できる子が周りの子に教える時間をつくります。いろいろな決めポーズの中から自分の好きな決めポーズを選んでもらい、前跳びからポーズを決める練習をします」

「エックス」ポーズ
「エックス」で決めポーズ

「それから、縄跳びの基本であるグリップの持ち方と縄の長さの話をします。グリップをグーで握る子が結構多いんです。その持ち方では縄に力が伝わりにくいので、親指と人差し指の力を使えるように、親指を立ててグリップをもつことを教えます。この持ち方はバドミントンと同じ持ち方です。また、縄が長すぎる子もよく見かけます。これは、2重跳びをするときのつまずきになります。縄の中央に足をかけてピンと伸ばしたとき、縄の端が自分の脇より短くなるように、縄の長さを調節します」

高学年に人気の技は2人跳びや多人数跳び

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