小2算数「かけ算(2)」指導アイデア(5/16時)《7の段の九九の構成》
執筆/福岡県公立小学校教諭・鬼丸舞
編集委員/文部科学省教科調査官・笠井健一、福岡教育大学教授・清水紀宏
目次
本時のねらいと評価規準
[本時5/16]
ねらい
既習事項を基にして、7の段の九九の構成の仕方を考える。
評価規準
7の段の九九の構成の仕方を考え、表現している。[数学的な考え方]
問題場面
7のだんの九九を、7×1からじゅんにつくりましょう。
6の段の九九は、どのようにしてつくりましたか。
1つ前の答えに6をたしていきました。
(アレイ図を提示しながら)今日は、7の段の九九をつくりましょう。6の段の九九と同じように考えることができますか。
できます。
1つ前の答えに7をたしていけばよいと思います。
まず、問題場面と一緒にアレイ図を提示し、本時に7の段の九九をつくることをつかませます。次に、前時の6の段の九九を構成したときのことを想起させます。ノートを見返したり、前時に板書等で使用した図などを掲示したりするとよいでしょう。そして、1つ前の答えに7をたすという見通しをもとに、7の段の九九をつくるという学習課題につなげていきます。
本時の学習のねらい
今までの学習をいかして、7のだんの九九の答えを見つけよう。
自力解決の様子
A つまずいている子
7の段の九九の答えを出すことができていない。
B 素朴に解いている子
1つ前の答えに7をたして、7の段の九九を完成することができている。
C ねらい通りに解いている子
分配法則や交換法則を活用して、7の段の九九の答えを工夫して導いている。
Aの子どもには、アレイ図を使いながら、7×2が7の2つ分であり、7+7で求めることができること、7×3が7の3つ分であり、7+7+7または7×2に7をたすことで求められることを確認し、7×4などの続きのかけ算を考えるよう促しましょう。少人数の交流を位置付けて、考え方を話し合う場面を設定することも考えられます。Bの子どもには、7の段の九九をつくる方法がほかにもないか考えさせましょう。Cのように分配法則を活用した子どもには、図と、図が表す式をノートに書かせるとともに、ほかの分け方を考えさせましょう。また、交換法則を活用した子どもには、ほかのかけ算についても考えさせましょう。
全体発表とそれぞれの考えの関連付け
イラス/コダシマアコ、横井智美
『教育技術 小一小二』2019年11月号より