小5らくらくUnit 7「Welcome to Japan.」④【モトヨシ先生のスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 5 Unit 7「Welcome to Japan. ~日本の四季ポストカードを紹介しよう」第4時(ドイツにはどんな行事があるか知ろう!)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
授業提案/福島県公立小学校教諭・木田智子・佐藤有美・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学5年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 5」のUnit 7「Welcome to Japan. ~日本の四季ポストカードを紹介しよう」全8時の4時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

○単元のゴール
留学生に「〇〇市のすてき」を紹介しよう。
○本時の目標
ドイツにはどんな行事があるか知ろう!

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
What do you like ~? We have ~. I usually ~. You can ~. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
日本の四季や文化などについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
相手のことをよく知るために、日本の四季や文化などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
相手のことをよく知るために、日本の四季や文化などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、日本在住の外国出身の人について、短い話の概要を捉えようとしている。

【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
アルファベットの活字体の大文字・小文字について理解している。
〈技能〉

アルファベットの活字体の大文字・小文字を識別したり、その名前を発音したりする技能を身に付けている。

【話すこと】やりとり・発表
●知識・技能
〈知識〉
What do you like ~? We have ~. I usually ~. You can ~. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
日本の四季や文化などについてWhat do you like ~? We have ~. I usually ~. You can~. およびその関連語句などを用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、日本の四季や文化などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、日本の四季や文化などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを話そうとしている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、日本文化について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
アルファベットの活字体の大文字・小文字について理解している。
〈技能〉
アルファベットの活字体の大文字・小文字を書く技能を身に付けている。

○言語材料
(表現)
Why do you like ~?  We have ~ in 〜.  What do you do on ~?  I usually ~. You can ~. It’ s ~.
(語彙)季節(springなど)、形(circleなど)、遊びなど(campingなど)、年中行事(birthdayなど)

本時の流れ(例)

  1. 挨拶
  2. Small Talk
  3. 単元のゴール、本時のめあての確認
  4. ドイツにはどんな行事があるかな
  5. ステレオ・ゲーム
  6. デジタル教科書 Let’s Listen ③
  7. デジタル教科書 Let’s Play BINGO!
  8. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、授業をスタートしましょう。

②Small Talk

3時目に季節を話題にして Small Talk を行いました。本時は「好きな食べ物」を話題にして Small Talk を行います。

まずは教師の自己開示を含めて、ALTと本時のやり取りのデモンストレーションを行いましょう。デモンストレーションを行ったら児童に「どんな話をしていたかな?」と問うてみてもよいでしょう。

↑3時目のSmall Talk
↑4時目のSmall Talk

上記の内容のやり取りは、以下のように進めることができると思います。

Let’s talk about your favorite food today. What food do you like?

I like ohagi.

Oh, that’s nice. Why?

It’s sweet and delicious.

I see.

このまま児童に What food do you like? の質問を聞いてみることもできますし、上記に述べたように「どんな話をしていたか」を児童にペアで話し合わせてもよいでしょう。

ペアを替えて何度か行ったら、教師はやり取りをしていて困ったことはないかを児童に問います。児童が表現したいことや伝えたいことがあり、それらが既習事項から引き出せるようであれば全体に問い、思考させます。児童が言いたいことが既習事項から引き出すことができない場合は、ALTや教師が個別に伝えます。その際も他の児童が分かるようなシンプルな表現にする配慮が必要となります。

最後に教師と児童、児童と児童に発表させましょう。

③単元のゴール、本時のめあての確認

単元のゴール「留学生に〇〇市のすてきを紹介しよう」と本時のめあてを確認しましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

④ドイツにはどんな行事があるかな

2時目では、日本にはどんな行事やイベントがあるか、We have ~. を活用してALTに伝えたり、3時目では、日本の行事を英語1語でどう表現するかを思考したりして、単元のゴールに向けて学習を進めてきました。本時では、ALTの出身国の紹介を聞きます。

紹介で扱う表現は、児童が単元のゴールで使うものです。ALTの国の有名な行事やイベントなどの動画を用意して、児童を授業に引き込むことができるように工夫しましょう。ALTに自国を紹介する動画を撮影してもらうようにしてもよいですし、ネットで動画を探してもよいですね(私の学校のALTはドイツ人だったので、YouTubeでドイツの行事の美しい動画を探して、スライドにリンクを貼り付けて視聴するようにしてみました)。

以下のように進めてみてはいかがでしょうか。

How many seasons do we have in Japan?

Four seasons.

What are those seasons?

spring, summer…

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

 児童とやり取りをしながらスライドを提示していきましょう。

We talked about what Japanese events we have in the second lesson of the unit7.

Do you know what events do we have in Germany?

I don’t know. Do you have any ideas?(児童に問いかける)

え? ドイツ? 何だろうね。

Let’s ask 〇〇(ALT) what events do they have in Germany. 
What events do you have in Germany? Let’s say it together.

What events do you have in Germany?

We have costume festival in spring. You can enjoy seeing many costumes. It’s fun.

springのスライドを提示します

1回目は上のスライドを提示しながらALTに We have ~ の紹介文を言ってもらいましょう。単元で扱う表現なので、ALTにはゆっくり大きな声で2回ほど発話してもらいましょう。

We have costume festival in spring. You can enjoy seeing many costumes. It’s fun.

2回目は着ている服を指したり、おでこの前に手をかざして「見ている(see)」ようなジェスチャーをしたりしましょう。また、以下のスライドを提示して、文字を見せて考えさせることもできます。fun を理解していないようであれば、児童が自主的にPicture Dictionaryを調べられるようにしてもよいでしょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

What event is that? 

コスチュームだって! enjoyって聞こえたよ。

Let’s watch the movie.(ALTが準備した動画を視聴)

楽しそう!

Yes, it’s fun.

ドイツの春のイベントを紹介し終えたら、夏秋冬についても同じ要領で進めていきます。

ちなみにドイツのイベントの紹介では、夏はソーセージフェスティバル、秋はジャパンフェスティバル、冬はクリスマスマーケットの様子を紹介してもらいました。ソーセージフェスティバルのソーセージの長さや焼き方、ジャパンフェスティバルでは、ドイツで日本の伝統文化やアニメなどが紹介されている様子、クリスマスマーケットのかわいいデコレーションなど、児童は目を輝かせて見ていました。

日本では通常見られない映像や、逆に漫画やアニメなどが日本のすばらしい文化として受け入れられている様子などを視聴させると、児童は日本のすばらしさに改めて気付くことができます。ALTと相談しながら教材を準備するとよいでしょう。

ドイツの紹介で扱った動画のURLをスライドに挿入してあるので参考にしてください。ALTに直接見てもらうと、ALTもどんな動画を準備すればよいかが理解しやすいと思います。

ここでのワンポイントは、ALTに動画を準備してもらったら、どのシーンを扱うか必ず事前に確認することです。例えば、YouTube動画をALTが探してきたとしても、そのまますべての動画を見せるわけにはいきません。印象に残る部分のみを見せたほうが効果的です(場合によっては編集をする)。私は30秒から60秒以内の範囲で流すように心がけています。短時間でリズムよく進めていくことがポイントです。

ここでは、そのイベントの様子などを表す表現(今回は fun, long, interesting, beautiful)も扱います。Picture Dictionary を適宜活用させながら授業を進めていきましょう。これらを扱った表現などを、次のステレオ・ゲームでさらに習得していく学習を行います。

⑤ステレオ・ゲーム

ステレオ・ゲームの活動のしかたは、小3Unit 2「How are you?」①に動画付きで解説してあるので、そちらを確認してください。

ここではまず、ステレオ・ゲームを行う前やステレオ・ゲームの間に短時間で行えるペア活動を紹介します。

いろいろな形容詞などの表現に慣れ親しませるには、実際に児童がその単語から思い浮かぶものを表現させるとよいと思います。そのほうが扱う単語の意味を実際に視覚的にイメージすることができるので、理解を深めることができます。

例えば spicy は「辛い」と日本語で意味を伝えるのではなく、The curry is spicy. The kimchi is spicy. など、実際に食べ物を加えて表現するとよいでしょう。英語で行うには、以下のように進めてみてはいかがでしょうか。参考にしてみてください。

Let’s talk about spicy food.

O.K. The kimchi is spicy. It’s your turn.

Yes, it is. The kimchi is spicy. The curry is spicy.

このように、教師とALTで交互にいくつか辛い食べ物を言っていきます。そして、扱う表現を変えて、今度は児童にペアで表現させていきます。

Let’s talk about sweet food.

Picture Dictionary P11のケーキを食べている女の子を指さします。そうすると、児童は甘い食べ物をペアでお互いに出し合っていきます。最後に、全体で児童に発表させるとよいでしょう。

次に、ステレオ・ゲームを行います。児童の指名のしかたや、児童が廊下に行っている間の短時間に、教室内でALTが何を行うかなどは、こちらの記事で確認してください。

ステレオ・ゲーム→ペア活動→ステレオ・ゲーム→ペア活動 のように、短時間の活動を交互に行います。そのほうが、児童の集中力が上がります。1回のステレオ・ゲームで扱う単語は、Picture Dictionary P11の味とP29の様子、状態の3つに分けて、その中から単語を選んで行うとよいでしょう。このように、単語数を制限して行うのがよいと思います。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

P11の「味など」でステレオ・ゲームを何回か行ったら、P29の「様子」「状態」の単語でやり取りのペア活動を行います。

「様子」の単語を扱ったときは、favorite で好きな食べ物やアニメを挙げたり、cute でかわいい動物を挙げたりして、ペア活動でやり取りさせたりしました。好きなアニメを笑顔で伝え合う児童がいたり、cute を扱ったときは、ある児童が Tigers are cute. と言い、ペアの友達が「かわいくないでしょ」とやり取りしたりする姿も見られ、楽しい活動になりました。
また、ペア活動を終えたところで「ALTのZoe先生のことを表現するためには、みんなだったら、この中でどの単語を使う?」と聞いてみました。ある児童が Zoe is beautiful. と言うと、多くの児童が納得していた中で、ある児童が「そうそう、cute でなく beautiful なんだよね」と beautifulcute の比較をしながら発言して、とてもおもしろかったです。Let’s say it together. Zoe is beautiful. と全体で発話すると、児童はニコニコ、ALTも Oh, thank you. と言いながらニコニコ。よい雰囲気の時間となりました。もちろんその後には Mr.Motoyoshi is cool. Let’s say it together. と、児童に半ば強制的に発話をさせました。児童は苦笑いしながらも、元気よく言っていました。たまにはこんなユーモアがあってもよいですね(笑)。

「状態」の単語を扱ったときには、difficult を使って、難しいと思う教科や難しいと思うことをペア活動でやり取りさせてみました。日本語で言う部分もある程度許容しながら行うと Math is difficult. だけでなく、割合 is difficult. と学習内容を伝える児童もいて、おもしろかったです。また、人生 is difficult. とユニークな発話をする児童もいて、他の児童は大笑い。自由に表現させると、日本語で言う部分も少し増えますが、表現はその分、豊かになります。今回は味、様子、状態などの単語でたくさんの表現を出し合うことで、児童がより単語の意味の理解を深めることを目的にしているので、ある程度は日本語を許容して行うのも効果的です。

⑥デジタル教科書 Let’s Listen ③(P69)

日本の年中行事と月日についての英語を聞いて、線で結ぶ活動です。fun, delicious, beautiful などを⑤ステレオ・ゲームで意図的に扱っておくとよいと思います。Doll’s Festivalkite などを含め、全体で発話してからリスニングの活動を行うとよいでしょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

1問ずつ答えを確認して進める場合は、最後の問題は教科書を閉じさせてから以下のように質問しながら行うこともできます。参考にしてください。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑦デジタル教科書 Let’s Play BINGO!(P92)

26文字をすべて使ってアルファベットの小文字のビンゴを行いましょう。デジタル教科書にアルファベットを発音してくれる機能があるので、活用しましょう。ただし、アルファベットのいくつかは少し聞き分けるのが難しいので、先生もメモをしておくと、間違う可能性がぐっと下がると思います。メモを用意したので、印刷して活用してください。小文字のビンゴは初めて行うので、教師は机間巡視をして、支援が必要な児童をサポートしましょう。

ワークシートは記事の最後でダウンロードできます

⑧ふり返り

本時の学習をふり返り、全体で共有しましょう。


居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。

本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。

パワーポイント(スライド)ダウンロード

5年Unit7-4パワーポイント(51スライド)、ワークシート(2点)

パワーポイント見本
BINGOワークシート
BINGOリファレンスシート

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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子

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