小1生活「きれいにさいてね」指導アイデア

執筆/青森県公立小学校教諭・川原照美
編集委員/前・文部科学省教科調査官・渋谷一典、文部科学省教科調査官/愛知淑徳大学准教授・加藤智 、青森県六ヶ所村教育委員会 学務課指導グループマネージャー・木村智

期待する子供の姿

知識及び技能の基礎

自分で選んだ植物を継続的に栽培する活動を通して、成長や変化の特徴に気付くとともに、植物も生命をもっていることに気付く。

思考力、判断力、表現力等の基礎

自分で選んだ植物を継続的に栽培する活動を通して、よりよく育つために世話のしかたを工夫したり、植物の成長を自分との関わりで捉え、表現したりすることができる。

学びに向かう力、人間性等

自分で選んだ植物を継続的に栽培する活動を通して、植物に親しみをもち、大切にしようとする。

単元の流れ(8時間)

種を選ぼう(2時間)

  • 何種類かの種の形を観察し、発表し合う。
  • 育てたい種を選ぶ。
  • 自分の種に名前を付ける。
子供「アサガオの種は、黒くて小さいね。」

評価規準等
 種の形や大きさなどの特徴に気付いている。
 種の形や大きさなどの特徴を意識しながら、育ててみたい植物を選んでいる。

※評価規準等の知=知識・技能、思=思考・判断・表現、態度=主体的に学習に取り組む態度の観点を示しています。

種をまこう(2時間)

  • 種をまくために必要なことを話し合う。
  • 保護者、職員、二年生から聞いて確かめる。
  • 種をまく。
子供「お水をあげよう。」
子供「肥料もあげるといいんだって。」

評価規準等
 植物には、それぞれに適した育て方や種のまき方があることに気付いている。
 種をまいたことについて、気付いたことや思ったことを絵や言葉で表現している。

お世話しよう(4時間+常時活動)

  • 成長している自分の植物の様子を観察・記録する。
  • 自分の植物の成長や友達の植物との違いについて、紹介し合う。
  • 世話をしていて困ったことや手立てを話し合う。
    (朝や休み時間を使って様子を観察したり世話をしたりする)
植物の芽を観察する子供
子供「芽はどのくらい出た?」

評価規準等
 植物の成長の様子を継続して観察し、友達の植物とも比べながら、気付いたことを絵や言葉で表現している。   
 植物の特徴、変化や成長の様子 に応じて世話をしようとしている。

活動のポイント1 
種との出合いを工夫して主体性を育てよう

種との出合いの場面を工夫してみましょう。例えば、数種類の種を用意し、観察する活動を設定します。子供たちは、さまざまな種の色や形の違いに気付き、思ったことをどんどん口にするはずです。

そこで「どんな芽が出るのかな」などの問いかけをすることで、種に対する関心が高まり、どんなふうに成長していくのだろうと期待がどんどん膨らんでいくでしょう。

そして、自分の好きな種を選ぶことで、植物に進んで関わろうという主体的に取り組む態度が育っていきます。また、数種類の植物のなかから自分で選んで育てることで、自分だけの発見が多く生まれ、「早く知らせたい」という感情が育ってくることが期待できます。

生活「どんな花が咲くのかな?どんな芽が出るのかな?」子供「大きい種だから、大きな花が咲くと思うよ。大ちゃんって名前にしよう。」

こんな活動もおすすめです!

植物の成長した姿と種を結び付けるクイズ

活動のポイント2 
日常の活動を継続し、小さな変化を記録させよう

多様な植物を育てるので、 植物によっていろいろな発見が生まれることが期待できます。自分だけの発見なので「観察したい」「教えたい」という意欲につながります。

朝の会や帰りの会などで植物の様子を伝える時間を設定することも有効です。

また、写真と子供のコメントの掲示を続けていくことで、 植物の変化を比較したり、自分や友達のがんばりに気付いたりすることができ、さらに新しい気付きにつながっていきます。

<活動の例>

朝や休み時間に「お花のけんこうかんさつ」

朝の会で「お花ニュースの時間」

前日までに植物の様子を穴埋めの発表カードに記録し、朝の会で発表。ニュースキャスターになりきって話すと楽しくできます。

子供「昨日、僕の〇〇の花が咲きました。」

植物ごとに曜日を決めて、 全員が発表できるようにする。

シールの活用  

子供たちが喜びそうなシールを用意して、「お花ニュー ス」の原稿に貼ってあげます。

発見シール

活動のポイント3 
対象への気付きから自分自身への気付きへつなげよう。

発表や写真へのコメント、観察カードの内容に対して、教師が称賛したり自分と対象の関わりについて問い返したりすることで、子供たちは自分の思いを少しずつ書けるようになっていきます。

記録には色を分けて(対象への気付きは赤、自分自身への気付きは青など)、花丸やアンダーライン、コメントなどで価値付けることで、「こんなことを書くといいんだな」と、自分の成長を表現する子供が出てくることが期待できます。

あとでふり返ったときに、植物の成長の変化はもちろん、自分自身への気付きもどんどん多くなっていることに気付き、自分の成長を子供自身が感じ取れるようになり、自己有用感が育まれることが 期待できます。

先生「そんなことに気付けたの。すごいね!どうしたらそうなったの? それを見て、どんなふうに思ったの?」
子供「チョウみたいな葉っぱが出てきたよ。葉っぱを触ったらチクチクしたよ。」
子供「支柱を立てたら上まで伸びたよ。うれしいな。毎日水をあげたから、きれいなお花がたくさん咲いたよ。」

イラスト/高橋正輝

『教育技術 小一小二』2021年6/7月号より

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