プールスティックで【心ほぐしの運動あそび】

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(第1回)プールスティックであそぼう!

『心ほぐしの運動あそび』は、あそびを通して身のこなしを向上させつつ、ドキドキ感、わくわく感を感じることで気持ちを解きほぐす要素をプラスした、運動あそびです。出張授業などであそびの指導をしている「あそびのせんせい」高橋大介さんが、すぐに取り組める「心ほぐしあそび」を紹介します。

今回はプールで使う「プールスティック」を使ったあそびです。

執筆/あそびのせんせい・高橋大介

高橋大介●たかはしだいすけ あそびのせんせいlabo主宰。体操、レクリエーション、工作、野外活動、イベントなど、あそびに関わる活動を多岐にわたって行っている。

プールスティックで【心ほぐしの運動あそび】

「心ほぐしの運動あそび」でクラスの一体感が生まれる! 学校が好きになる!

こんにちは、「あそびのせんせい」こと大介先生です。「心ほぐしの運動あそび」をクラスで行うことで、

  • 「共感」「共有」「一体感」が得られる。
  • ドキドキしたり、大声で笑ったり、時には悔しがったり。自然と気持ちが解放される。
  • あそびを通じて「学校って楽しい!」と再認識できる。

など、学級経営に大きなプラスになります。

今回は100円ショップでも購入できる「プールスティック」を使ったあそびを紹介します。

用意するもの

プールスティック

発泡ポリエチレン製の子ども用プール玩具。

あそび1 なりきり剣士

プールスティックを剣に見立てて、みんなで「面」「胴」「突き」などの剣術の簡単な動きを行う運動あそびです。先生は師範になって手本を示し、みんなで声を出しながら同じ動きを行うことで、一体感や気持ちの発散を感じることができます。

あそび方

活動時間 5~10分

①プールスティックを一人1本持ち、整列する。

【並び方例】

【並び方例】

②全員で一礼する

腰のあたりに剣を持ち、全員であいさつ。

腰のあたりに剣を持つ

先生「では始めます。一同、礼!」 
子ども「お願いします!」
 など

「礼に始まり、礼に終わる」で、集中力アップ!

③構える

中段に構え、先生(師範)の号令を待つ。

中段に構え、先生(師範)の号令を待つ。

先生の「構え!」の合図で行うと、一体感アップ!

④号令に合わせて技を行う

先生「面!」(面の動きの手本を見せる)
子ども「面!」(先生と同じ動きをする)
先生「胴!」
子ども「胴!」

剣道の練習ではないので、楽しく行えるように動きにアレンジを加えてもOKです。先生が剣の達人になりきって楽しみながら行いましょう(あまり厳しくならないように注意!)。

【動きのアレンジの例】
・組み合わせの変化
 「面・面・胴」や「面・胴・突き・突き」など
・創作の動きを加える

創作の動きを加える

次のようなことに注意して行いましょう。
・動いているうちに子ども同士の間隔が狭まってくることがあるので、接触などしないよう声がけする。
・円陣の場合、先生は中央に立ち、各方面の子どもたちが見えるよう、向きを変えながら行う。
・あそびに慣れてきて、子ども同士でふざけ合ったり、プールスティックを振り回したりなどしないよう、ルールを決める。

あそびが定着して一連の動きができてきたら、メインのあそびとしてだけでなく、準備運動の一部に取り入れたり、業間休みなどのちょっとした時間に発散したいときなどに行ってみましょう。

あそび2 バランスあそび

簡単そうで意外に難しいバランスあそびを、軽くて安全なプールスティックを使って楽しく行います。うまくできなくても、バランスあそび自体を楽しみながら共有、共感できる雰囲気をつくりましょう。

あそび方

活動時間 5~10分

①プールスティックを一人1本持ち、間隔を十分空けて並ぶ

個々の動きが不規則になるのを考慮して、円陣より同一方向等間隔に整列するのがよいでしょう。

②先生が見本を示した後、いろいろなバランスあそびに挑戦

いろいろなバランスあそびに挑戦

次のようなことに注意して行いましょう。
・バランス(姿勢)を保つために、一人ひとりの動きが大きくなるので、十分に間隔をとり、周りに気を付けるよう声かけする。
・バランスあそびには、器用さなどの個人差があるので、できない=ダメとならないように、あそび自体を楽しめるような雰囲気づくりに留意する。

慣れてきたら「動き」をプラス!

①スタートラインからゴールラインへ移動

1人ずつでも横一列同時でもOK。

線から線まで移動

②線の上を歩く

体育館のような複数の線がある場では、指定した線を歩くなどもOK。

③カラーコーンでコースを作る

ジグザグコースや、目印のコーンを回ってリレーなどでもOK。

ジグザクコース

あそび3 プールスティックフープ

プールスティックをフープ状に加工してあそびます。

用意するもの

用意するもの

フープ作り

①新聞紙を棒状に丸める

棒状に丸めてセロハンテープで止めます。太さはプールスティックの穴よりやや太めに。

作り方

②プールスティックの穴に新聞紙棒を半分差し込む

作り方

③プールスティックを輪にして、新聞紙棒の残り半分を差し込む

作り方

※人数分作るのが難しい場合は、数個作成して、交代で使用してもOK。

あそび方

転がす

転がす

1人1個 ⇒ 横一列に並び、合図に合わせて転がします(誰が一番転がったかなどを競ってもよい)。

交代で ⇒ フープの数分の列をつくり、合図に合わせて転がします。

投げる

「転がす」同様の動きの流れで行います。

※動作やフープが飛ぶ方向を考え、間隔を広くとって並ぶようにしましょう。

輪投げあそび

カラーコーンに入るように一定の距離から狙って投げます。

輪投げあそび

※何列かに分けて行うと、安全かつスムーズに行えます。

輪投げあそび

円盤投げ(高学年向き)

両手で持ち、1回転しながら投げます。

円盤投げ

BIGバトンリレー

フープをバトンにしてリレー競走。

※バトンタッチの際、投げて渡さないなどのルールをしっかり決めて行うようにしましょう。

次のようなことに注意して行いましょう。
・周囲の子どもにぶつからないように、十分間隔をとって行う。
・投げる動作の際、違う方向にいかないように、放すタイミング(リリースポイント)を指導しておくと接触リスクを減らせる(特に低学年)。
「飛ばしたい方向に手を向けて放そう」「最後に手を伸ばして放そう」など。

イラスト/みどり丸

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