小1算数「どちらがながい」指導アイデア(1/5時)《どのリボンが長いでしょうか》

執 筆/神奈川県公立小学校副校長・元田光二
編集委員/文部科学省教科調査官・笠井健一、島根県立大学教授・齊藤一弥

本時のねらいと評価規準

(本時1/5時)

ねらい
身の回りの事象を観察したり、具体物を操作したりして「長さ」という量について見いだし、具体的な操作によって比較する方法を考えることができる。

評価規準
鉛筆やテープなどの長さを、直接比較によって比べることができる。

先生がリボンを使用して、子どもに説明している様子

各自のもっている「長さ」のイメージを合わせる

象とキリンの図

象の体は大きい。耳も大きいよ。

鼻は長いね。キリンの首も長いよ。

耳のように、鼻は大きいと言わないのですか。

おかしいよ。大きいと長いは違う感じがする。

みんなが知っているもので、長いものはほかにありますか。

電車や学校で使うほうき。

アコさんの髪の毛も。

鉛筆を用いての直接比較

自分が持っているなかで1番長い鉛筆を出してください。

これです。すぐに分かります。

どうしてすぐに分かったのですか。

トントンと端をそろえたら分かります。

( 各自が行っている直接比較を認める )

(芯のほうをそろえて)この比べ方はよいですか。

そろっているからよいです。

何がそろっているからよいのですか。

端がそろっているからよいです。

端がそろっていても、同じ向きじゃないとだめだよ。

(子供同士で鉛筆の長さ比べを行わせる~直接比較)

学習問題

せんせいがもっている3ぼんのリボンでどれがいちばんながいでしょう。
※曲がったり丸まっていたりする物を提示する。

どのリボンが長いでしょうか。

見た感じでは赤です。

白のような気がします。

このままでは、どれが長いかわからないよ。

どうしたら長さを比べることができますか。

学習のねらい

ながさくらべでたいせつなことはどんなことかな

見通し

リボンを伸ばして鉛筆のときのように端をそろえれば比べられるよ。

3本でどれが1番長いのかな。3本を1回で比べることも、できそうだわ。

自己解決

A つまずいている子
伸ばさないで、そのままの状態で比較しようとする。

B 素朴に解いている子
伸ばして端をそろえて、2本ずつ(1対1)で比較している。

C ねらい通りに解いている子
3本の端をそろえて、一度に比較している。

学び合いの計画

イラスト/松島りつこ・横井智美

『教育技術 小一小二』2020年7/8月号より

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