小1算数「ひきざん」指導アイデア(2/13時)《13-9のような計算のしかたをかんがえる》
執筆/富山県公立小学校教諭・廣世友和
編集委員/文部科学省教科調査官・笠井健一、前富山県公立小学校校長・中川愼一
目次
本時のねらいと評価規準
[本時 2/13 : くりさがりのないひき算について確かめた後]
ねらい
くりさがりのあるひき算について、ひかれる数を分解して計算する方法(減加法)で考える。
評価規準
13-9などの計算の仕方について図を用いて考え、具体的な操作や言葉を用いて説明する。[数学的な考え方]
問題場面
かきが13こなっています。 9ことりました。のこりはいくつですか。
どんな式になりますか。
13-9だよ。
3から9はひけないよ。
13-2だったら、3-2=1で、答えは11になるんだけれど、13-9はどうやって計算するのかな。
ブロックを使って考えてみると分かるかな。
13は10と3だから、分けて考えるとできそうだよ。
本時の学習のねらい
13-9のような計算の仕方を考えよう。
見通し
これまでのひき算と13-9と比べて、どこが違っているのかを考えさせましょう。そうして、「3から9がひけないけれど、どのように答えを出せばよいのだろう」と問いが明確になることで、子どもたちの問題解決への意欲が高まっていくでしょう。
その上で、「10といくつ」という数の見方に着目したり、具体物や図などを用いたりして、計算の仕方を見付けていきます。計算の仕方を考えていく過程では、2けたの数を「10のまとまりといくつ」として捉えることや「10のまとまりからひく」ことで、くりさがりの意味を考えることが大切です。
自力解決の様子
A つまずいている子
9-3をして、答えを16としている。
B 素朴に解いている子
13から9を数えてひいている。指を折って数えている。
C ねらい通りに解いている子
13を10と3に分け、10から9をひいている。
学び合いの計画
イラスト/コダシマアコ 横井智美
『教育技術 小一小二』 2019年11月号より