小5らくらくUnit 3「Can you play dodgeball?」⑥~⑧【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業
モトヨシ先生のNEWスライドde外国語

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語」。2024年度の教科書改訂に合わせて、パワーポイント教材をリニューアル。

今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 5 Unit3「Can you play dodgeball? ~できることを伝え合おう。~」第6時(「できることカード」を作り、ペアで伝え合おう)~第7時(できることを伝え合って、お互いのことをよく知ろう)第8時の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学5年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 5」のUnit 3「Can you play dodgeball?. ~できることを伝え合おう。~」全8時の6時目~7時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

〇単元目標
自分のことを話したり、友達のことをよく知るために、できることを聞き取ったり伝え合ったりすることができる。アルファベットの文字の形に注意しながら書くことができる。

○単元のゴール
できることを伝え合おう。
○本時の目標
「できることカード」を作り、ペアで伝え合おう。(第6時)
できることを伝え合って、お互いのことをよく知ろう。(第7時)

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・Can you (play soccer)? I can (play soccer). You can (play soccer).その関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・友達ができることやできないことについてのやり取りを聞いて、話の内容を聞き取ることができる。
●思考・判断・表現
・友達のことをよく知るために、できることやできないことについてのやり取りから話の内容を聞き取っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達のことをよく知るために、できることやできないことについてのやり取りから話の内容を聞き取ろうとしている。

【読むこと】
●知識
・アルファベットの大文字・小文字について理解している。
●技能
・アルファベットの大文字・小文字を識別することができる。

【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉
・Can you (play soccer)? I can (play soccer). You can (play soccer). その関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・できることやできないことについて、Can you (play soccer)? I can (play soccer). You can (play soccer). その関連語句などを用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合うことができる。
●思考・判断・表現
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、できることやできないことについて、簡単な語句や学習した表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、できることやできないことについて、簡単な語句や学習した表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・アルファベットの大文字・小文字について理解している。
〈技能〉
・アルファベットの大文字・小文字を書くことができる。

本時の流れ(例)(第6時)

  1. 挨拶
  2. 単元のゴール、本時のめあての確認
  3. 教科書 Let’s Chant
  4. 早口言葉にチャレンジ(日本語版・英語版)
  5. 教科書 Enjoy Communication
  6. 教科書 Sounds and Letters
  7. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などの質問をしてみましょう。

②単元のゴール、本時のめあての確認

小5U3-6の単元ゴール
小5U3-6の本時のめあて
パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

③教科書 Let’s Chant(P28)

教科書P28に載っているチャンツです。I can dance well. Can you swim?の2つのチャンツを行いましょう。朝の時間や帰りの会など授業以外の時間に行うと効果的です。

④早口言葉にチャレンジ(日本語版・英語版)

ウォームアップとして児童がよく知っている早口言葉を提示し、Can you do a tongue twister? Yes, I can. No, I can’t.とやり取りしながら行いましょう。また、最後には英語の早口言葉もスライドに入れてあるので、挑戦させてみましょう。ALTや教師自身もできない姿を見せると、児童の挑戦意欲がより高まり、よい雰囲気で授業がスタートできると思います。

小5U3-6早口言葉
パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑤教科書 Enjoy Communication

〈6時目 Enjoy Communication Step1, Step2 P32〉
第6時ではStep1とStep2を行います。

指導書には次のように記載されています。

①七海とブライアンの対話の「モデル映像」を見せ、内容を確認する。
②「会話練習映像」で七海と模擬会話をさせる。ブライアンとしてではなく、「自分自身」として質問に答えるように指示する。

指導書

このような手順を大切にして「自分にもできそう」と児童が思えるように指導していきましょう。

デジタルブックは、模擬会話ができるようにセリフの間をミュート設定できるようになっていて、とても便利です。児童自身のことを伝えられるように指示を出しましょう。

児童はこれまでに、様々な活動を通して「できること」を伝える表現を学習してきました。本時からは、児童に伝えたいことを考えさせ、「できることカード」に絵を描かせたり、巻末カードを貼らせたりして、カードを作成していきます。

時間があれば Who am I? で楽しく活動することもできます。Who am I? は「なりきりクイズ」として行います。
児童の発表内容を、教師やクラスの他の児童が読み、その発表内容が誰のものであるかを当てる活動です。なりきりクイズなので質問者の児童は「Are you ○○?」と質問し、友達の発表内容を読んでいる児童は「Yes, I am. / No, I’m not.」と答えます。児童同士がお互いをよく知っている場合などは、とても盛り上がる活動です。
※Who am I?を行う場合は、1文では誰の紹介か分からないので、3文程度で考えさせるとよいでしょう。

〈7時目 Enjoy Communication Your Goal P33〉
「友達とできることを伝え合う」言語活動を行う際に大切なことは、前半の活動→中間指導→後半の活動の流れで行うことです。特に中間指導では、前半の活動から教師が見取ったことや改善点を児童に気付かせる絶好の機会となります。児童の発表内容の見直しをさせて、後半の活動を行います。中間指導では、リアクションをしている児童や質問をしている児童のよい姿を紹介することも、効果的な指導となります。

⑥教科書 Sounds and Letters(P37)

教科書に載っている Sounds and Letters の問題です。手の動かし方で、小文字の書き方を4つのグループに分けています。本時では r n, m などの上下の動きが中心の文字「トランポリングループ」を扱います。教科書を開いてしまうとどんな文字か分かってしまうので、はじめは教科書を開かずに行います。

まずは、モニターにパワーポイントを提示します。

小5U3-06トランポリングループ
パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

Look at the screen. Let’s do “トランポリングループ”.
Look at the first one with blue. It starts from here.(赤い点から空書きを行います)
What is this alphabet? Talk with your friends, please.(数秒考える時間を与えます)
What is the answer?

r!

That’s right. “r” is in the トランポリングループ.
How about this yellow one?

と言って、次の問題へ進みます。

教科書を開かせて「トランポリングループ」の文字を見てなぞるよりも、児童に文字が何であるかを考えさせ、ペアで話し合ったり教師とやり取りしたりすることもできるので、ぜひ行ってみてください。

⑦ふり返り

本時の学習の感想を全体で共有しましょう。

第6時・第7時の2時間で行ってもよいと思います。実態に合わせて行ってください。第8時目は Over the Horizon を行うとよいでしょう。

本時の学習を2時間に分ける場合は以下のようにすることもできます。
<第6時>
①挨拶
②単元のゴール、本時のめあての確認
③教科書 Let’s Chant
④早口言葉にチャレンジ(日本語版、英語版)
⑤教科書 Enjoy Communication Step1, Step2
⑥教科書 Sounds and Letters
⑦ふり返り
<第7時>
①挨拶
②単元のゴール、本時のめあての確認
③インフォメーションギャップ(※3時目参照)
④教科書 Enjoy Communication Your Goal
⑤教科書 Sounds and Letters
⑥ふり返り

教科書に載っている Sounds and Letters の問題です。手の動かし方で、小文字の書き方を4つのグループに分けています。第7時目にはl t f などの下へ向かう動きが中心の文字「ダイビンググループ」、第8時目にはkwyなどまっすぐな線でできている「とんがりグループ」を扱います。教科書を開いてしまうとどんな文字か分かってしまうので、はじめは教科書を開かずに行います。

まずはモニターにパワーポイントを提示します。

小5u3-7ダイビンググループ
パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます
小5u3-8とんがりグループ
パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。

本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。

パワーポイント(スライド)ダウンロード

5年Unit3-6~8パワーポイント(25スライド)

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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子

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