【相談募集中】音楽の授業のとき変な声で歌う子がいる
音楽の授業の際に変な声で歌う子どもへの指導をどうしたらよいかとの相談が、「みん教相談室」に届きました。ここでは、北海道小学校合唱教育研究会事務局長・畠山美砂先生からの回答をお届けします。
目次
Q.音楽の授業のとき、変な声で歌う子がいます。どうしたら直りますか
音楽の授業のとき、変な声で歌っている子どもがいます。 注意したのですが、次の回では、また変な声で歌っています。 どうしたら直りますか。(みほ先生・20代女性 2〜4年音楽)
A.様々なジャンルの違う曲の歌声を聴かせて、全員で真似してみる活動に繋げてみるのもよいですよ
ふざけて変な声で歌っているのが明らかなのであれば、注意して正解です。きちんと指導しましょう。
どんな指導の声かけをしましたか?
例えば、
面白い声が出せるんだね。すごいね。でも、この曲には、ちょっと合わないかも知れないね。一人で歌って録音して聴いてみようか? どう? この曲に合った歌声かな。それぞれ、曲に合わせた歌い方ってあるんだよ。その面白い声は、今、この曲では、やめておきましょう。
そして、オペラ、演歌、民謡など、様々な歌声を聴かせて、全員で真似してみてはどうでしょうか。
曲に合った声について、指導要領にもある「無理のない発声の仕方」について、全員で確認してみるのもいいと思います。
今回ご相談いただいた件では可能性が低いとは思いますが、高学年男子の場合は、「声変わり」によって思うように声を出せないことが原因であることも考えられます。
そういう時には、本人を呼んで確認してみましょう。そして、無理に声を出さなくてもよいことを伝えてあげましょう。他の児童より少し早く、低い声になってしまったことに抵抗を感じている子もいます。みんな成長としてそうなるのですよ、恥ずかしいことではないのです、と励ましてあげることが大事です。
教科に限らず、授業は学級経営そのものです。
周りと違うこともからかわずに認め合える温かな人間関係を築けるよう、授業中はしっかりと切り替えてふざけない、指導されたことは繰り返さないように心にとめて気をつけるなど、日頃の指導の積み重ねが大事ですね。表現活動が多い音楽は、特にです。
応援しています。悩みが改善されないのであればお知らせくださいね。一緒に考えましょう。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。