中学受験について、どう思いますか?

特集
先生、しつもんです!【「Yahoo!きっず」と「みんなの教育技術」が一緒につくった子どもと先生をつなぐ場所】

千葉県公立小学校校長

瀧澤 真

大阪府公立小学校教諭

松下隼司

小学生から先生への質問を募集した「先生、しつもんです!」。その質問と回答を紹介しているよ。

わたしは中学受験をする予定でいます。先生たちは、中学受験に対してどう思っていますか? できるだけたくさんの先生の意見を知りたいです。(ao・5年生)#先生しつもんです! #その他

自分の希望なら、ぜひチャレンジしてほしいと思うよ

親にいわれたからではなく、自分が希望しているなら、ぜひチャレンジしてほしいと思っているよ。目標をたて、それに向かって努力することが、人としての成長につながるからね。

また、受験をする場合、自分に合いそうな学校、いいなと思った学校を選ぶことができるよね。自分が選んだ学校なら、中学校でもがんばろうという気持ちがより高まると思うよ。

でも、このような質問(しつもん)をするということは、受験しようかまよっているのかな。受験に限ら(かぎら)ず、何かにチャレンジしようかどうかまよったら、ぼくはやってみることをおすすめするよ。なぜなら、チャレンジしないであきらめたら、あのときやっておけばよかったと、きっと後悔(こうかい)するから。もちろん、チャレンジした結果失敗し、やらなければよかったと思うことがあるかもしれないね。でもどうせ後悔するなら、思い切ってチャレンジし、それで後悔する方がいいと思うんだ。

なぜなら、若い(わかい)うちは何度でもやり直しがきくから! 中学受験の経験(けいけん)は、きっと高校や大学受験でも役立つと思うよ。

(千葉県公立小学校校長・瀧澤たきざわまこと 先生)

心の底から「すごいなぁ」と尊敬(そんけい)します

大阪市(おおさかし)の小学校で先生をして、今年で21年目になります。毎年、どの学年の担任(たんにん)をしても、中学受験に向けて勉強をがんばっている子がいます。

きっと、「みんな遊んでいるのに、なぜ、自分だけが勉強しないといけないの!?」などとイライラしたり、不安になったり、不満をもったりすることもあるでしょう。また、受験すること自体に、疑問(ぎもん)をもつかもしれません。思うように成績(せいせき)がのびない時期は、特にです。

わたしは、自分が小学生のころ、何も考えずに地元の公立中学校に進学しました。
中学受験はしたことがありませんが、高校受験や大学受験ならしたことがあります。
それも、メチャクチャしんどかった(つらくて大変だった)です。

受験勉強をしているときは、正直「もっと遊びたい!」と思いました。

だから、もっと年のわかい小学生のときに、“受験”という、人生の大きなターニングポイントにもなるかもしれないような大きなチャレンジをすることに対して、心の底から「すごいなぁ」と尊敬します。

そしてきっと、中学受験を通して、これからの人生に大切なことをたくさん学べるはずです。

努力、希望、感謝(かんしゃ)、忍耐(にんたい)、継続(けいぞく)、判断(はんだん)、健康、努力、仲間…

もし、つらいと思うことがあったら、少し空の方を向いて歩いてみてください♪
そして、合格(ごうかく)したらその中学校でどんな学校生活を送りたいかイメージしてみてくださいね♪

超おすすめの本を紹介(しょうかい)します!『二月の勝者』(高瀬志帆(たかせしほ)/小学館)。

いろいろなタイプの受験生が登場するので、きっと今の自分と重ねて、共感しながら読むことができると思います。また、このマンガを通して、中学受験へのイメージをもつことにもつながるかと思います。

受験生をささえる親の葛藤(かっとう)や喜びなどもたくさん出てきますので、保護者(ほごしゃ)の方にもおすすめです。(わたしも、全巻(ぜんかん)、持っていますよ♪)

(大阪府立小学校教諭・松下まつした隼司じゅんじ 先生)

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