小6国語「町の未来をえがこう」指導アイデア

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教材名:「町の未来をえがこう」東京書籍

指導事項:〔知識及び技能〕(2)イ 〔思考力、判断力、表現力等〕A(1)ア・ウ
言語活動:ア

執筆/京都府公立小学校教諭・樫原貴博
編集委員/前・文部科学省初等中等教育局教科調査官・菊池英慈 京都市総合教育センター研修主事・藤本鈴香

単元で付けたい資質・能力

①身に付けたい資質・能力

本単元では、教材文「町の幸福論ーコミュニティデザインを考える」を読み、自分たちの町の未来について考えたり調べたりして、プレゼンテーションをする言語活動を行います。プレゼンテーションをすることを通し、多くの情報の中から必要なものを見付けて情報を関係付けたり、図表などの資料の効果的な活用を考えたりする力を育成します。

さらに、自分の考えが伝わるように文章と図や表とを結び付け説明するなど、効果的な表現を工夫して発表することができるようにしていきます。

②言語活動とその特徴

本単元では、「自分たちの町の未来について考えを広げ、プレゼンテーションする」という言語活動を位置付けます。プレゼンテーションとは、聞き手に情報を提示し、理解を得るための情報伝達手段です。聞き手に分かりやすく伝えるためには、相手と目的を意識することが重要です。

相手や目的に応じて自分の考えを伝えるために効果的な事例や資料を考えたり、聞き手を引きつけるために、話し方や資料の提示の仕方を工夫したりします。その際、相手や目的、状況などを踏まえ、話す内容と資料との整合、適切な時間や機会での資料の提示の仕方に注意するようにしましょう。

このようにプレゼンテーションをすることは、本単元で付けたい資質・能力を効果的に育むことができる言語活動です。

単元の展開(5時間扱い)

主な学習活動

第一次(1時)

①教材文「町の幸福論」を読んで考えたことを基に「自分たちの町の未来について考えを広げ、プレゼンテーションをする」という学習課題を設定し、学習計画を立てる。

【学習課題】自分たちの町のより良い未来と、それを実現するための取組をプレゼンテーションで提案しよう。

第二次(2~4時)

②プレゼンテーションのモデルから、効果的な事例や資料、構成の仕方など、プレゼンテーションをするうえで大切なことについて考える。
→アイデア1 深い学び

③課題から、どんな町にしたいか話し合い、町の未来を実現するための町作りの取組を調べ、情報を整理する。
→アイデア2 対話的な学び

④必要な資料を集めて活用し、構成と使う資料を考えて、プレゼンテーションの練習をする。
→アイデア3 主体的な学び

第三次(5時)

⑤グループごとにプレゼンテーションをし、評価し合う。

アイデア1 プレゼンテーションのモデルを分析し、どんなことができるようになればよいかをつかむ

深い学び

本単元の学習では、資料を活用して、自分の考えが聞き手に伝わるように工夫して表現する力を育成します。教師作成のプレゼンテーションのモデルを基に、分析して考えることで、資料を効果的に活用し、自分の考えが伝わるように表現を工夫することについて、具体的な姿をイメージできるようにします。

効果的な資料とは
【表・グラフ】
・強調したい数字や変化などを視覚化できる。
【写真・図・映像など】
・具体的な物や場面をイメージできる。

効果的な活用の仕方
・内容と資料の整合性がとれているか。
・資料提示のタイミングは適切か。
・資料の見せ方は、聞き手の興味を引きつけているか。

話し方の工夫
・聞き手の反応を確かめながら話せている。
・問いかけなどの聞き手の興味を引く話し方ができている。

自分の考えが聞き手に伝わるように工夫して表現する力を育成します。

このように、子供たちがゴールイメージをもつことで、適切に学習の振り返りをすることにつながります。単元の終わりには、自分は何ができるようになったか、どんな力が身に付いたかを説明できるようにしましょう。

アイデア2 集めた情報を整理し、自分たちの考えをつくる

対話的な学び

集めた情報を自分たちの考えと関連付けて、そこからどのような提案にしていくかを話し合います。ここでは、自分たちの提案を可視化するためにピラミッドチャートを活用します。

▼ピラミッドチャート

ピラミッドチャート

ホワイトボードと付箋紙を用意し、書き込んだり移動したりできるようにしましょう。

ピラミッドチャート等の思考ツールを活用すると、自分たちの主張がいくつかの事例によって支えられていることや、それらをより伝えられるようにするための資料や具体的な根拠が何かを視覚的に捉えることができます。このような活動を取り入れると、次の時間の資料作りやプレゼンテーションの原稿作りがスムーズになります。

アイデア3 プレゼンテーションを作り、練習する

主体的な学び

グループでプレゼンテーション原稿を書き、発表の練習をします。構成に沿って分担し、説得力のある話し方の工夫や資料の使い方の工夫などについて助言し合いましょう。この時、アイデア①で学習したことを基にしましょう。ゴールイメージに近付けるように意識して練習するようにします。タブレットなどのICT機器が使える場合は、動画を撮影して見合うとより効果的です。

プレゼンテーションを作り、練習する

グラフの半分を隠して、どう変化するか聞き手に考えてもらうと変化に注目してもらえるのではないかな。

確かにそうだね。利用者数の変化は、私たちの海を活用するという主張の重要なポイントだよね。

最後の「笑顔があふれる町になると思います。」のところは、「なるはずです。」の方が力強く感じると思うな。

イラスト/斉木のりこ 横井智美

『教育技術 小五小六』2020年10月号より

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