小6国語「紙風船」【板書の技術】

今回の教材は、「紙風船」です。本単元の目標は、「詩の世界を想像したり、表現の効果を考えたりして読もう」になります。そのため、行と連を意識させ、叙景から叙事的感覚への構成が意識できる板書、表現の工夫と叙景・叙事から読み取った考えが見られる板書など、学習活動を支える板書の工夫を紹介します。
監修/元京都女子大学教授 元同附属小学校校長・吉永幸司
執筆/埼玉県公立学校教諭・新藤美和子(野っ原詩の会)
単元名|詩の世界を想像したり、表現の効果を考えたりして読もう
教材名|「紙風船」(教育出版)
目次
単元の計画(全1時間)
- 詩を読み、視写しながら表現やイメージをふくらませ、詩の後半「高く打ち上げたいもの」について考えていく。
板書の基本
行と連を意識させ、叙景から叙事的感覚への構成が意識できる板書
教材「紙風船」は、叙景から叙事的感覚への構成で成り立っています。叙景は「落ちてきた紙風船を何度も高く高く打ち上げようとする様子」、叙事は「何度でも打ち上げよう」という決意を感じさせる表現となっています。
指導においては、改行や連の表記に気を付けながら視写をさせます。ノートに書き写すとき、1行空けながらノートに書き写すことを指示します。それは、気になる表現などを後で記入できるようにするからです。
範読においては、想像できるものを視覚的に捉えられるようにゆっくり範読します。板書は、2連構成の詩であることを確認するとともに、連の行間を空け、見た目に分かりやすくします。実際の紙風船の体験を思い出させるように紙風船の絵を貼ることで、どのような気持ちかを考えられるようにします。
表現の工夫と叙景・叙事から読み取った考えが見られる板書
紙風船で遊んだ経験がある子供に遊んだときのことを思い出させ、紙風船を身近なものというような感覚をもたせます。その後、紙風船を実際にふくらませ、自由に打ち上げる活動を全員で行います。体験的活動を通して「高く」の繰り返しがもつ意味を考え、ノートに記入させます。
そこで出てきた考えを板書に残していきます。板書には、紙風船の絵を3枚貼り、高く高く打ち上げるイメージを忘れないようにしていきます。第2連の「美しい願いごと」が、紙風船を打ち上げる思いとつながるように、視覚的に意識した板書になるようにしていきます。第2連の倒置法がもたらす余韻について感じたこともノートに記入するようにさせ、板書に残していきます。
