先生は、何年間やってやめるとか決まって(きまって)いるんですか?
小学生から先生への質問を募集した「先生、しつもんです!」。その質問と回答を紹介しているよ。
先生が新しく入って来てもその先生は、いつかはやめてしまいますよね。
新しく入ってきたときから何年間やってやめるとか決まっているんですか?(チョコうさぎ?・4年生)#先生しつもんです! #先生のこと
先生には3つのタイプがあるんだよ
そうだよね。「いい先生なのに、なぜいなくなってしまうの?」って思うよね。
じつは先生には、3つのタイプがあるんだ。
(1) 自分からやめますと言わないかぎり、定年退職(ていねんたいしょく)までつづける先生。都道府県(とどうふけん)によって細かいちがいはありますが、同じ学校にはずっとつとめられない、というルールがあるよ。たとえば、新任(しんにん)の先生は5年間。そのほかの先生は、希望(きぼう)すれば 10 年間まで同じ学校にいられるけど、いつかかならずほかの学校にうつらなければならないのが、このタイプの先生。
(2) 最初(さいしょ)から「1年間だけおねがいします」と契約(けいやく)をしている先生。「来年もつづけておねがいします」と言われて続けることもあるけど、基本的(きほんてき)には1年間のおやくそく。このタイプの先生も、いがいとたくさんいるんだ。でも、みんなにとっては、せっかく仲良く(なかよく)なっても 1年でおかれしないといけないから「えー」と思っちゃうよね。
(3)お休みしている先生のかわりに来てくれる先生。赤ちゃんを産ん(うん)だりそだてたりするとき、長くお休みする先生がいるよね。その間、かわりをつとめるのが、このタイプの先生。同じように、体調(たいちょう)がわるくて、治療(ちりょう)のためにお休みする先生が出たとき、かわりに来てくれる先生もいるよ。このタイプの先生は、3カ月とか半年とか、期間(きかん)はさまざま。お休みしている先生の復帰(ふっき)がいつになるかできまるよ。だから学期(がっき)の途中(とちゅう)などで、お別れすることもあるよ。途中(とちゅう)からかわりをつとめる先生は緊張(きんちょう)しているから、笑顔(えがお)で声をかけると安心(あんしん)すると思うよ。やさしくしてあげてね。
この 3つのタイプの先生がいて、学校は動い(うごい)ているんだよ。
(前埼玉県公立小学校校長・田畑栄一
先生)